エリートデビル三郎(タイトル仮)   作:ディア

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第3話

「流星会もトップがいなくなってやりやすくなりましたね!葵姐さん!」

レディース烈怒帝瑠は一部を除き浮かれていた…つい最近まで千葉県最凶と呼び声高い暴走族、流星会を倒したのだから…

「うん…だけど何か嫌な予感がするのよね…」

浮かれていない一部の人間であり、烈怒帝瑠の現総長である邦枝葵はものすごく嫌な予感がしていた。何故、流星会のトップは不在なのか…フラグ臭がプンプン臭って堪らなかった。

「何にしてもこれからよ!まだまだ茨城、栃木、群馬の暴走族達を〆なきゃ終わりじゃないわ!」

木刀を指示棒のように突き出し、邦枝は烈怒帝瑠を引き締めた。

 

〜石矢魔学園〜

 

「聞いたか?城山に続いて神崎さんも入院したらしいぞ。」

「誰が原因なんだ?」

「それが大河内三郎らしいぜ…」

それを聞いた三郎は吹いた。というのもションベンを漏らした後、記憶を失っているのだ。それ故にこんな噂が広まっているのか理解出来なかった。

「神崎さんをやったんだから…今度は姫川さんか?」

「だろうな…今、東邦神姫の中で場所がわかるのって言えば姫川さんくらいしかいねえし、姫川さんがやられたら残りの二人も出てくるだろうな。」

そんな会話を一年がしていると突如大声が聞こえた。

『新・二郎組集合!!』

 

ドドドドドド…!!

 

すると学校中が二年の不良たちによって地鳴りし、響いた。

「な、なんだ!?」

「いって見ようぜ!!」

 

一年達は野次馬根性で校庭に出た…すると二年が二郎に向き合い整列していた。

「お、お兄ちゃん…」

三郎はそれを見て呆れてしまった。

 

「これから俺はかつて所属していた流星会のメンバーの仇を取る。鉄は熱いうちに打てというし…今日出発する。」

二郎がそう語り、かつて広島のヤクザと喧嘩した時の戦利品(日本刀)を取り出す。

「そんな無茶な!?準備が…」

二郎と同じくスキンヘッドの二年、安倍がそう口を挟むが二郎は安倍を吹っ飛ばし星に変えた。

「俺に文句がある奴は前に出ろ!」

シンと静まり返ったその雰囲気はまさしくジャイアニズムを再現していた。

 

「流星会殺った奴らは烈怒帝瑠とかいうレディースだ。」

「え?それってうちのレディースじゃ…」

ナルシストの二年、下川がそういって二郎に意見した。下川は邦枝に惚れており、烈怒帝瑠も悪い組織だとは思えなかった。それ故に烈怒帝瑠との衝突を避けたかった。

「何ぃっ…!?」

二郎は下川の意見を聞いて止まる。二郎が烈怒帝瑠に対して怒っていたのは烈怒帝瑠が敵味方以外無関係だと思っていたからだ。しかし烈怒帝瑠が石矢魔のレディースである以上、二郎とは無関係とは言えなくなってしまった。

「…それじゃ仕方ないな!烈怒帝瑠が石矢魔のレディースである以上、烈怒帝瑠は俺の部下!俺の部下にやられた流星会が弱かっただけのことだ!」

ブォハハハ…と二郎は不気味な笑い声を上げ、二郎はその場から二年達を解散させた。

 

だがそれが悲劇をもたらした。

「ぎゃぁぁぁっ!!」

いつものように授業をボイコットしようとした二年が校門から悲鳴を上げ、しばらくすると校庭から見える場所に放り出されるとボロボロになっていた。

「一体何が…!?」

そして校門の外側から唸り声が響き、その正体を現した。

「ヴァウヴウァヴァウヴァウヴァウ!」

ものすごい勢いで校内に侵入してきたのは狂犬病にかかっているくらい凶暴なドーベルマンである。それも一頭だけでない。6、7頭もの数だ。ドーベルマン達は二年だけでなくその周りにいた野次馬達も犠牲となり、石矢魔は阿鼻叫喚。地獄の一丁目に突入した。

「ふう〜…どうだ?息子達よ。これがお父さんの高校だぞ。」

そういって現れたのは一郎である。この一郎こそがドーベルマン達の飼い主である。息子達と言っているあたり、彼がドーベルマン達をいかに溺愛しているかよく伺える。

 

「喰らいやがれ!このバカ犬が!」

リーゼントの男、姫川も案の定噛まれてしまい、警棒を取り出してドーベルマンを叩いた。だがそれがいけなかった。

「息子に何をするかーっ!!!!」

一郎は姫川を校舎の時計まで吹っ飛ばし、お仕置きをした。これで東邦神姫のうち二人が大河内一族にやられてしまった。あまりにも早すぎる退場だった。尚、その加害者はというと「大丈夫か!我が息子よ!」などとほざき、姫川のリーゼントとメガネが外れイケメンになった事実よりもドーベルマンの心配をしていた。

「動物虐待なんて最悪だね!兄ちゃん!」

二郎は姫川を批判したつもりだった。しかしそれは一郎の愛する息子(ドーベルマン)達を動物扱いしたという侮辱にも取れた。

「ワシの可愛い息子を動物だと?」

威圧感のある声で一郎が言うと二郎はその威圧感のある声を挑発とみなした。

「そうだよ。これが犬以外に何に見えるの?兄ちゃん。」

そして一郎、二郎ともにコメカミがヒクつく。

「ほほ〜う…それはワシに喧嘩売っていると見ていいんだな?」

「そうだね。兄ちゃん。」

普段一郎と仲が良い二郎だがこの時ばかりは違った。

「上等じゃーっ!!その喧嘩買った!!!」

あろうことか二人は大喧嘩を始めてしまった。後に大河内の変と名付けられる事態となった。




雑学としてひとつ、○○の乱は長期の戦(応仁の乱)で使われ、○○の変は短期で終わる戦(本能寺の変)。テストにも出るかもしれない。
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