神喰い達の後日譚   作:無為の極

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第100話 実証

 シエルが暴走している頃、支部長室では珍しく榊が一人で考え事をしていた。

 本来であれば喜ばしいはずの内容に間違い無い。しかし、相手が相手なだけに少しだけ慎重にならざるを得なかった。

 確かにこれが大きく拡大できるのであれば、人類が再び人口を増やし、以前とまではいかなくとも多少なりとも明るい未来を見る事が出来る。

 元々榊は科学者であり、研究職の人間でしかない。周囲から幾ら持ち上げられ様が、自分に出来ない事を無理に押し通すほど暗愚ではない。

 権謀術数に長けていないにも関わらず、ここまで極東支部を外部から運営出来たのは偏に影となって動いてくれる存在があっての事だった。

 

 

「弥生君。君ならどう思う?」

 

「そうですね。対外的には悪い話ではないかと思います。ですが、こちらから流出させると言うのは無理かと」

 

「因みに、君のご当主は?」

 

「私如きの考えでは深謀までは分かりませんが、概ね同じかと」

 

 お茶を持ってきた弥生もまた内容を確認したからなのか、少しだけ困った笑顔を榊に向けていた。

 元々の内容は弥生経由で榊の下に届けられている。当然ながらその内容を知っているからなのか、珍しく榊は弥生に確認していた。

 

 

「なるほど。だが、これだけでは判断の出来ないのも事実だ。実際にこちらから派遣できるのは精々が期間限定でしかない。それと同時に、最近は少しだけ周辺が物騒だからね。未来も重要だけど、目先の足元を固める事も重要か…」

 

 榊はそう言うと先程まで目を通してた書類を珍しく乱雑に目の前の机の上に置いていた。

 書かれているのはクレイドルの事業拡大の依頼書。送信先はフェンリル本部からだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マルグリット。そっちはどうだ?」

 

《こっちは大丈夫。負傷した人の回収は完了したから》

 

「じゃあ、悪いけど、そのままアナグラまで頼む」

 

《了解。コウタこそ気を付けて》

 

「ああ、こっちの方は大丈夫だから」

 

 耳朶に響く声が途切れると、コウタは周囲の状況を確認しながら回収できる物が無いかを探していた。

 元々近くに居た為に第1部隊が緊急で救助に向かっていたが、既に一人は完全に捕喰されたのか神機だけが転がっていた。

 到着までに届いた内容はオープンチャンネルによる救助要請。しかも、今回の部隊は元々中堅だった人間がメインの部隊。本来であれば余程のアラガミが出ない限り、要請が来る事は早々無いはずだった。

 

 

 

 

 

「な~んか最近、救助要請が多くない?」

 

「確かに言われて見ればそうかもね」

 

 コウタはアナグラに帰還するとすぐさま手続きを終え、そのままラウンジへと直行していた。

 本来であれば既にミッションは完了しているはず。しかし、突発的な要請によってそのまま追加ミッションとなっていた。

 周囲にアラガミの姿が無かったからなのか、警戒はしたものの暫くは様子を見てから帰還していた。

 既に治療を開始している人間にも事情は聴いたが、特に問題になる様な事は無い。精々が強固な個体が乱入したと極当たり前の内容だった。

 出されたジンジャーエールをストローで飲んでいく。疲れた体にジンジャーエールは何時もの辛口ではなく、少しだけ甘味を増した物だった。

 

 

「でもさ、前みたいに新種が出たって話も聞かないから、やっぱりアラガミの個体が少し変わっただけなのかな」

 

「詳しい事は聞いてないから分からないけど、新種が出ればすぐに話は耳にするはずだよ」

 

「確かにそうだよな」

 

 そう言いながらコウタがジンジャーエールを飲み切る頃、目の前には頼まれていた角煮定食が出されていた。

 以前から研究していたらしいそれは、コウタも何度か試食を繰り返している。当初は中々思った様には行かなかったが、完成した今は完全に当初の面影は無くなっていた。

 

 

「………これ旨いな。こんなに柔らかくするのは大変なんじゃないのか?」

 

「当初は大変だったけど、今はそうでも無いよ。実際に煮込む時間も圧力鍋を使えば短縮できるからね。でも、コウタがなんでそんな事知ってるの?これまでに調理方法なんて気にした事無かったよね?」

 

「まぁ、そこは色々と……さ」

 

「コウタが珍しいね。アリサにも言っておくよ」

 

「いや。返って話が面倒な方向に拗れるから良い。それよりも、あれ、本当に土産なのか?」

 

「アリサが買ったならそうだろうね。で、何だったの?詳しくはアリサも教えてくれなかったんだよね」

 

 エイジの言葉にコウタは少しだけ考えていた。

 あのアリサのお土産は確かにコウタとしては有難いと思ったのと同時に直ぐに後悔していた。

 

 元々極東でもひょっとしたら探せばあるのかもしれないが、少なくともコウタの知る中でそんな店を見た記憶は無かった。

 区画整理によって今の家になってもこれまでと同じ様に帰る頻度は同じだった。寧ろ、妹のノゾミの方が特に喜んでいる。

 詳しくは知らないが、最近では帰る度にマルグリットにベッタリとするケースが多くなっていた。

 

 そんな中でコウタの実家でアリサからの土産と称して見せて貰ったが、あまりの破壊力にコウタは少しだけ動揺していた。

 アリサがマルグリットに渡したのはベビードール。居住区の品揃えを考えれば本部らしい物だった。

 貴族なんて人種は精々がエリナとエミール位しか誰も知らない。その2人に関心を持たない人間からすればそんな人種が存在するのかすら怪しんでいた。

 貴族が故に見た目にもこだわりがある。だからなのか、アリサはエイジが少しだけ離れた瞬間に購入していた。

 

 薄手の生地はマルグリットのボディラインを隠す事無く明確に表している。元々ゴッドイーターは薄手の衣装を好むケースが多いからなのか、露出度は割と高い人間が多かった。旧第1部隊でもアリサやサクヤが露出が多く、またジーナもその傾向にあった。

 勿論、全員がそうでは無い。今であればカノンやエリナの様に普通の格好をしている人間も多い。どちらかと言えばマルグリットも後者に近かった。

 普段とは明らかに違うそれは、ミッションで鍛えられた女性らしいボディラインを浮かび上がらせている。これが自室だったどうなっていたのだろうか。

 ここが実家だった事から、コウタは辛うじてなけなしの理性で自我を保っていた。

 

 

「因みに、アリサは最近どんな格好してる?」

 

「何時もと同じだよ。特に変化は無かったと思うけど」

 

「……そうか」

 

 これ以上は聞くなと言わんばかりにコウタは残った角煮を口にしていた。甘辛く煮こまれたからなのか、口の中で肉の繊維がホロホロと細切れになっていく。

 これまでに食べた中でも一番の柔らかさは、まさに驚愕の一言だった。

 

 

「そう言えば、まだ同棲はしてるの?」

 

「ごほっ。………え、何言ってるのか意味が分からないんだけど?」

 

「いや、アリサから聞いたんだけど、あれ以来部屋のロック解除は解消してないって聞いたから」

 

 誰も居なかったからなのか、エイジの言葉にコウタは思わず食後のお茶を吐き出しそうになっていた。

 気管に入ったからなのか、咳は一向に止まらない。普段はそんな事すら言わなかったからなのか、それも要因の一つだった。

 

 

「まぁ、色々とあったんだよ」

 

「そっか。でも基本的にはヒバリさんの管轄だったよね?」

 

 エイジもまた当時の事を思い出していた。

 当時は基本的にはヒバリが手続きの全てをこなしていた為にそれ程大事になる事は無かった。

 しかし、ブラッドが編入してからは人数が一気に増えている。

 

 フランやウララはともかく、テルオミにだけは知られたくない内容だった。当時は緊急回避の要素が強く、またそれには弥生も関与した為にそれ程では無かった。

 しかし、エイジ達が本部に行く頃には完全にそれは解消されている。本来であれば元の設定に戻すのが筋だが、ミッションの忙しさと、時折それが完全に記憶から飛んでいた為に、今もまだそのままの状態だった。

 元々コウタだけでなくマルグリットもまた気にしている部分は一切に見られていない。ヒバリだけが持つ権限だった為にその事実に気が付いているが、それでも守秘義務がある為に他の3人は気が付いていなかった。

 

 

「確かにそうだけど、でも何でまたそんな話が?」

 

「昨日、連携を組んだ教導をやった際に、後で色々とね……」

 

「……教導って色々と大変だな」

 

「何時もの事だよ」

 

 暴走したシエルはそのまま話を一気に実行する為に弥生の下を訪ねていた。

 今回の教導とその趣旨。そして自身の及ぶ変化など、いろいろなデータを駆使し、説明を試みていた。

 当初は弥生も怪訝そうな目で見たものの、その視線は徐々に生温かい物になっていた。

 

 本来であればこの時点で気が付くはずだが、シエルにとっては極真面目な話。厳密に言えば、弥生の性格を考えれば少しだけ俗な意見でも問題は無かった。

 これまでの素性は全て確認している。それはシエルの立ち位置だけでなく今のブラッドが周囲に与える状況など言い出せばキリが無い程。

 そんなシエルを見たからなのか、既にその話は周囲にも僅かに漏れていた。

 

 

 

 

 

「流石に許可は出来ないわね。私としてはともかく、少なくとも支部長の許可は出ないと思うわよ」

 

「……そうですか。お手数おかけしました」

 

 残念だと全身で表すかの様に一人の男性が弥生の下から去っていた。

 事の発端は些細な話。実際に禁止されている訳では無いが、本来であれば余程の事が無ければ個人のロックを他人が解出来る様にはしていなかった。

 

 一番の理由はゴッドイーターの生存率とその不規則性。

 アナグラでも実際に恋愛を禁止している訳では無い。しかし、その特殊な立ち位置は何かと問題を孕む事があった。

 一番の問題は仮に許可を出した場合、そのまま続けば良いが、別れると何かと手続きが面倒になる点だった。

 

 MIAやKIAになった場合、部屋の整理はフェンリル側が通常は行うのが義務付けられていた。遺品の整理だけでなく、残った資産の管理やその用途など、本来であれば遺族に渡すべき物が届かないとなった場合、真っ先に疑われるだけでなくトラブルを持ち込む要因にもなっていた。

 実際には隊長権限で開錠は出来るが、それはあくまでも緊急措置としての位置付けにすぎない。

 中には特例も幾つかある。それは兄妹がなった場合と婚姻を結んだ場合、それと特例でフェンリル側から依頼した場合の3点だった。

 基本的に婚姻や肉親は当然の措置であるが、フェンリル側からの依頼は早々あり得なかった。

 実際に極東支部内であったのはコウタ達の件だけ。当事者は何も知らないが、それがどれ程稀有な内容なのかは知る由もなかった。

 

 

「あの……弥生さん。少しだけ良いでしょうか?」

 

「あら、珍しいわね。どうかしたの?」

 

「私の我儘の為に何だかすみませんでした」

 

「気にしなくても良いのよ。これまでにも何度かあった話だから」

 

 先程の青年を見送った背後から声をかけたのはシエルだった。

 元々弥生はレアとも親しい為に、シエルからしてもそれ程気にならない部分が多分にあった。事実、レアがまだ極東支部に詰めている頃、何度か2人がラウンジに居る場面をシエルも見ている。友人である事を伝えられている部分もそれを助長していた。

 それと同時に先程の様子を見たからなのか、少しだけ申し訳ないと感じる部分もある。

 本来であれば厳しい規定があると判断したからなのか、先に謝罪の言葉が出ていた。

 

 

「ですが、本来であれば規定を無視した行為になりますので……」

 

「あら、あの時資料を持ち込んで私に話した情熱は無くなったの?」

 

「そんな事はありません。ただ……」

 

 言い淀むシエルに対し、弥生はどこか嬉しそうな顔をしていた。

 シエルは俯ている為に弥生の顔を見ていない。ここで顔を上げれば確実にその表情は目に留まる程だった。

 

 

「良いのよ。今回の件はあくまでもゴッドイーター同士の技術向上による検証実験なんでしょ?別にそれに関しては榊博士も容認してるから気にする必要は無いのよ。できればもう少し柔らかい内容でも良かったんだけど」

 

 元々ブラッドの区画は他の部隊とは少しだけ異なった場所にあった為に、一部の人間以外はその事実を知る事は無かった。

 実際にブラッドは極東が排出した歌姫のユノと同じ区画に部屋がある。本来であればブラッドもベテラン区画に引っ越すのだが、色々なやりとりがあった結果、今も同じ場所を使用していた。

 そもそもユノの居る区画はゲスト用。一般のゴッドイーターが居る場所ではない。だからなのか、北斗とシエルが一時的に同じ部屋にいたとしても余程誰かが何も言わない限り、事実が発覚する事は無かった。

 

 

「柔らかい内容ですか?」

 

「そう。例えば……婚約したとか」

 

「こ、婚約ですか……」

 

「シエルちゃんの年齢だと結婚はまだダメだけど、それなら婚約なら可能だから問題にはならないのよ」

 

 突然の言葉にシエルは思わず顔が跳ね上がっていた。突然の言葉に驚きが隠しきれていない。見開いた目からは驚きの色が見えていた。

 

 

「それも正当な理由よ。知ってるとは思うけど、今は割と婚姻の年齢が低くなってるの。アリサちゃん達だってまだ若いじゃない?」

 

「そう言われれば……そうですね」

 

 突然の言葉にシエルは少しづつ元に戻っていた。

 極東でもバカップルと言われても過言ではない2人ではあるが、確かにあの時の状況は年齢を感じさせることは無かった。

 壮麗なドレスと神秘的な空気はそう簡単に醸し出される物ではない。当時はただ感動しただけだったが、今ならそれが理解できる。

 あの2人はああなるまでにかなりの何かがあったのだと理解していた。

 

 

「ブラッドだって終末捕喰を止めて今は聖域まで管理してるんだから、特段珍しさは無いはずよ」

 

「そう言われれば……そうですが」

 

 既に話の内容は結婚へとズレ始めていた。

 勿論弥生とて揶揄っている訳では無い。ただ、以前にレアからそんな話を少しだけ聞いた事があったからの会話。勿論、当人同士の話なので、下手に突っ込む事はしない。

 しかし、今のシエルを見ているとどこか弄りたくなる。そんな空気が流れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、実際にはどうなんだよ?」

 

「どうって……特に何も無いですよ」

 

「本当にか?隠す必要なんて無いじゃん」

 

 シエルの暴走はジュリウスを除く全員の目の前だった事もあってか、内容そのものは概ね知られていた。

 本来であれば止めに入るのが普通だが、今回の話がジュリウスにまで届いた際には、具体的な計画書まで作成されていた。

 

 元々ジュリウスは男女の機微に敏い訳では無い。シエルと北斗の性格を考えれば問題無いだろうと勝手に判断した結果だった。

 計画書として提出された以上、榊だけでなく弥生もまた反論するつもりは無かった。

 厳密に言えば、弥生が許可すれば榊は否定せずにそのまま受諾する。規定はあるが、明確にそれがある為に対外的にも大丈夫だろうと判断していた。

 そんな上層部の思惑を横にして、最大の関心事であるのは間違い無い。教導の休憩時にロミオは珍しく北斗とそんな話をしていた。

 

 

「隠すも何も、何時もと同じですよ。ロミオ先輩じゃないんで」

 

「なんだ、何も無いのかよ。そんなんじゃつまらないじゃん」

 

「それを娯楽扱いされても困るので」

 

 基本的にブラッドの教導はエイジかナオヤが担当する事が殆どだった。

 一時期はリンドウにも話はあったものの、教導はただ暴れれば良い訳では無い。どちらかと言えば感覚派に近かったからなのか、細かい部分にまで気が付く方が良いだろうと早々に離脱していた。

 今回は特にシエルの検証をするべくお互いがペアになって行っている。北斗とシエルだけでは判断できないからと今はナナとシエルがペアになって教導を受けていた。

 

 

「ロミオ先輩。終わったみたいです」

 

「もうかよ。早すぎるだろ!」

 

 ロミオが言うのも無理は無かった。実際には2人で1組になる為に必然的に休憩を取る時間は増えていく。本来であれば喜ばしい事かもしれないが、実際には対峙している間の消耗はこれまで以上だった。

 暴風の様な攻撃は一瞬でも気を抜けば瞬時に襲い掛かる。如何に互いを庇い合って攻撃する事がどれ程効率が良いかを身を持って知らされていた。

 

 事実、ペアは少しづつ交代して繰り返される。冷静に考えればブラッドよりもエイジとナオヤの消耗の方が早いはずだが、実際にはそんな事は無かった。

 一番の要因は常に攻撃をしかける側と防御に回る側の精神的な疲労度の違いだった。

 幾ら体力があろうが、精神的に疲れ切ると身体のキレは徐々に失われて行く。そうなれば終始防戦一方になるだけだった。

 

 連撃は自分達が余程強烈な一撃を出さない限り止まる事は無い。肉体的には劣るはずのナオヤが現状を保てるのは偏に前衛と勤めるエイジの攻撃にあった。

 実際にナオヤはそう動いてはいない。時折鋭く動くが全体を俯瞰的に見ればその動きは限定的だった。

 

 

「次は少しだけ休憩して北斗とシエルがやるんだ。それで今日は終いだ」

 

 既に時間が押しているからなのか、ナオヤの言葉が全てだった。

 訓練室のスケジュールはかなり細かく区切られている。1人の我儘で他の利用者に負担を与える訳には行かなかった。

 

 

 

 

 

「どうですか?」

 

「最初の頃に比べれば良くはなってる。だが、それがアラガミに通用するかは別物だな」

 

「でも、良くなってるのが実際に見えてるから、その辺りは練度を高めれば問題無いよ」

 

「そうですか」

 

「だが、ここで妥協すれば前よりも悪くなるから続けるしかないだろうな。少なくとも同等とまでは行かなくても、それに近いレベルを維持しないと、足元から救われる可能性もある。実際に変異種なんかは狡猾だからな」

 

 シエルの言葉にナオヤだけでなくエイジもまた客観的に答えていた。それと同時にナオヤは気を引き締める為に少しだけ苦言を呈していた。

 ここ最近のアラガミは少しだけ強めの個体がよく表れている。変異種とまではいなかくても、それに近いレベルの個体が多いからなのか、整備の際に見る神機の消耗はこれまでよりも大きくなっている事を知っている。 

 

 当初の頃に比べれば北斗とシエルの動きは格段に良くなっていた。

 元々の動きにもよるが、何だかんだと慣れてきたのが一番の理由だった。

 急造では無い為に、少しづつお互いの事を考える。検証する意味では否だとしても、やはり一定の成果が出た事に北斗は内心安心していた。

 

 

 

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