神喰い達の後日譚   作:無為の極

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第137話 戦いの後で

 極東支部への襲撃は結果的に大きな問題になる事が無かったからなのか、緊張した空気は既にアナグラには無かった。

 だからと言って負傷者が一人も出ない訳では無い。実情はともかく、死者が0だった事が大きな要因だった。

 元々今回の襲撃の大半がハンニバル種から逃走した結果だと位置付けている。その為に、襲撃したアラガミは為す術もなく霧散していた。

 死者こそ出ていないが、負傷者はパラパラと出ている。

 だからなのか、大規模とまではいかなくとも、ささやかな先勝パーティーが開かれていた。

 

 

「あの………私達も参加して良かったんでしょうか?」

 

「…ああ。それなら問題無いよ。今回の襲撃はそれ程じゃなかったからね。それにハンニバル種もそれなりだったからさ」

 

「ハンニバル種がそれなり……ですか?」

 

「……それなりだけど?」

 

 一人の候補生の少女が偶々近くにいたコウタに話しかけていた。

 元々今回の出動をした中で第一部隊の隊長でもあるコウタの姿は割と目立つ。

 通常の戦いの中で唯一のクレイドル隊員の為に、その純白の制服は随分と目立っていた。

 短い期間ではあるが、コウタの性格は何となく理解している。人付き合いが良さそうなのと、部隊長の権限を持つからこそ聞いただけだった。

 少なくとも自分の知る中でハンニバルの様な大型種の出現は未経験。

 実際に情報を事前に確認した際にもハンニバル種に関してだけは相応の準備が必要とされた個体。にも拘わらず、それなりの回答が来た為に少女は反応の困っていた。

 

 

「ちょっとコウタ。それだけだと、その子が困るだけだよ。候補生なんだからちゃんと説明しないと」

 

「え~折角これだけの料理が出てるんだし、少し位はこっちに集中したいんだよ」

 

「それよりも、こっちの方が大事だよ」

 

 コウタの言葉に憤慨したかの様に一人の女性がコウタに話かけていた。

 肩まで伸びた髪は艶やかで、先程まであの現場で戦った人物と同じだとは思えない。それ程までにその存在を周囲に放っていた。

 少女は記憶を少しづつ辿る。その女性が第一部隊の副隊長マルグリットであると思いだすのにそれ程時間はかからなかった。

 

 

「………あの、貴女は確か」

 

「ゴメンね。私はマルグリット。第一部隊の副隊長をしてるわ。そう言えば、あの戦いは映像で見てたんだよね」

 

「は、はい。ツバキ教官から色々と言われました。それで自分の意思で見させて頂いたんだです」

 

 本来であれば隊長のコウタ色々と話をするのが筋だが、ツバキだけでなくサクヤもまたマルグリットが一緒に任務に出る際には殆どをマルグリットへと伝えていた。

 コウタとて決して出来ない訳では無い。ただ、何をするにしてもマルグリットの方が結果的に便利だからと言った事が一番の要員だった。

 

 特に今回の様な厳しい戦いが予想される場合、戦いよりもその後の事後処理の方が煩雑になりやすい。

 詳細のレポートが部隊長から上がって初めて色々な対策を練るのが殆どだった。

 当然ながらそれが遅くなればなるほどツバキとサクヤの負担ばかりが加速度的に増えていく。その前の処理としてコウタではなく、2人はマルグリットを重宝していた。

 

 

「そうなんだ。それとさっきのそれなりは、少しだけ語弊があるの。実際にハンニバルが極東に初めて出た際には色々と苦労したからね」

 

「そうなんですか?」

 

「今では完全に対策が立てられるから、本当の意味でもそこそこなんて言葉が出るんだけど、あのアラガミは結構厄介な物が多いんだよ」

 

 マルグリットの言葉に少女は更に驚いていた。極東支部が他から何と言われているのかを考えれば、対策を完全に取るのは当然の事。今回の戦いでも候補生は殆どがそう感じていた。

 しかし、マルグリットの言葉によってその認識は崩れ落ちる。そこから分かるのは、極東では誰一人アラガミに対して油断していない事実だった。

 

 

「今回の研修ではあまり突っ込んだ事はしなかったと思うけど、ここではゴッドイーターになってからは一定の訓練が義務付けされてるの。実際にそれだけやっても殉職者が出る以上は油断は出来ないんだけどね」

 

「訓練……ですか」

 

「そう。どこの支部でもやってると思うんだけど、アラガミの特性から始まって、神機に関する事やそれ以外の事についてかな」

 

「それは当然の事なんじゃ……」

 

「実際にそうなってきたのはここ最近になってから。少なくとも私達がゴッドイーターになった頃はそんな事はしてなかったよ」

 

「そうなんですか……」

 

 マルグリットの言葉はある意味衝撃的だった。候補生は神機の適性が無ければ後方支援に回るが、あれば当然の様にそのまま戦場に立つ事になる。

 実際に候補生に慣れるのは限られた人間だけであるのは、なった人間であれば誰もが知る事実。しかし、その訓練が最近になってからだというのは初耳だった。

 

 

「そうそう。俺らだってエイジがやってるからって事でやり始めた様な物だからさ」

 

「それって如月中尉の事ですよね」

 

「え、そんなに有名なの?」

 

「はい。少なくとも本部では極東の鬼とまで呼ばれる程に厳しい訓練をします。私も直接見た訳じゃないですが、先輩からそう聞いてます」

 

 候補生の言葉にコウタは少しだけ顔が引き攣っていた。実際にエイジのやり方は通常とは違い、明らかにそれをする人間のギリギリまでやる。その為に、教導が終わると同時に殆どが行けにへたり込んでしまう程。そして、コウタもまたその経験をした一人だった。

 

 

「ほら、エイジさんのは厳しいから」

 

「確かに否定出来ないのは間違い無いけど」

 

 マルグリットのフォローの様にコウタもまた当時の事を思い出していた。

 実際にはリンドウがエイジの技術を見た事によってツバキがそれを実行している。

 当時の状況でツバキに文句を言える人間が居るはずも無く、生存率もまたかなり高くなっている事もあってか誰もが何も言えなくなっていた。

 

 ゴッドイーターとて命が惜しい事に変わりない。だとすれば厳しい訓練をして生き残る方を選んだに過ぎなかった。

 アラガミだけが進化すればそのうち人類は全て滅亡する。そうならない為には技術の底上げは急務だった。

 その方法がエイジを通じて本部でも採用されている。本当の意味で知っているのは極東の中でも極僅かの人間だけだった。

 

 

「オラクル細胞の恩恵は確かに大きいけど、それはあくまでも肉体の強化だけ。反射速度や肉体のコントロールは別物だから」

 

「それ、聞きました。だから訓練をする事によって反応速度を高めるんですよね」

 

 ここで漸くこれまで学んだ事がつながったからなのか、候補生は納得した様子を浮かべていた。

 誰もが何も分からないままにやっても結果が伴う可能性は低い。しかし、それを一度でも理解すれば結果は自ずとついて来ていた。

 その集大成が今に至る。

 これまではブラッドが講師として話をしていたが、ある意味では第一部隊もまた支部の精鋭である。

 そう考えれば隊長と副隊長の二人と話をする事が出来たのは僥倖だった。

 

 

「そうそう。だからある程度の躰の動かし方が出来てないと、色々と厳しいんだよ。ほら、俺って射撃だけだからさ。アラガミの動きを予測しながら周囲の状況を見ないと厳しんだよ」

 

 何気ないコウタの言葉に候補生も少しだけ驚いた表情を見せていた

 。実際にゴッドイーターのカリキュラムの中でも格闘に関する技術が盛り込まれている事は今回の研修でも理解している。だが、それに何の意味があるのかを正しく理解したものの、それがどう繋がるのかまでは及ばなかった。

 だからこそ、コウタの言葉の意味を本当の意味で理解する。何となくでも理解したからなのか、先程とは違った観点でコウタを見ていた。

 

 

「だからなんですね。映像を見た時にポジショニングが凄いって思ったんで」

 

「って言うか、それが悪いと直撃を受ける事になるから。誰だって痛い思いはしたくないだろうし」

 

 何気ない言葉ではあったが、冷静に考えればコウタの考えは当然だった。

 実際に第一世代型神機の中でも銃形態は防御する術が何一つ無い。

 第二世代以降であれば変形させると同時に盾の展開をすれば最悪でも致命傷だけは避ける事が可能となる。

 アラガミの殆どは至近距離での攻撃。だが、それ以外の攻撃方法があるのも事実だった。種によっては遠距離攻撃を仕掛ける事も少なくない。只でさえ防御の手段が無いのであれば回避の技術を磨くより無い。そう考えれば体術の教導は理にかなっているのは当然だった。

 

 

 

「それに、マルグリットだって舞踊を習ってるだろ。それもその一環なんだよ」

 

「コウタ。私の事は別に良いじゃない………」

 

「あの、お二人って随分と仲が良さそうなんですが、ひょっとして」

 

「まあ、そんな所。あんまり大きな声で言う事も無いんだけどさ」

 

 二人の親密さに候補生もまた少しだけ表情を崩して話をする。

 先程とは違ったからなのかコウタは何となく照れた様にも見えていた。

 実際に隊長と副隊長の立場であれば顔を突き合わせる機会は段違いに増える。それは極東支部に限った話では無かった。

 

 実際に本部や他の支部でも似た様な事は幾らでもある。舞踊が何なのかは分からないが、それもまた趣味ではなく、訓練の一つなんだと理解していた。

 二人にこれ以上当てられるのは勘弁願いたいからなのか、候補生はゆっくりと距離を置いている。

 今日はあくまでも現場に出た人間が主役。候補生に関してはどちらかと言えばおまけに近い物があった。

 何時かは自分もそんな道を歩むのかもしれない。そう考えながら手に持ったグラスを傾けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「香月教官は、何時もああなんですか?」

 

「何時もじゃないけど、大体はそうかな~」

 

「でも、怖くないんですか?」

 

「怖いのは怖いけど、ブラッドや極東支部の皆を信用しているからね」

 

 既に慰労会は過ぎさり、周囲は宴会に近い状態になりつつあった。

 今回の襲撃はこれまでの中でもそれなりの規模ではあったが、その一番の要員でもあったアラガミは実際には背後から来る大型種から逃げている事実があった。

 当然ながら逃げる要因でもあったアラガミを駆逐すれば、後は烏合の衆と同じ。中型種や小型種の殆どは防衛班によって駆逐されていた。

 勿論、ブラッドもまたスパルタカスを討伐した後は反転攻勢をかけている。

 幾ら逃げ惑うとは言え、アラガミに対しての油断は何処にも無い。だからなのか、反撃の可能性を視野に入れつつも、討伐の速度はこれまでに無い程の早さで実施していた。

 

 仮に冷静になった瞬間、牙をむく可能性が否定出来ない。そうなれば死傷者が出る可能性が高かった。

 そうならない為にブラッドが講じた策はナナの血の力『誘引』を利用した戦術だった。

 恐慌ゆえに反応は悪いが、最前線を走るアラガミよりも背後に近い物はナナに反応する。そうなれば巨大な流れは一瞬にしてバラバラになっていた。

 勢いが一度でも萎めば後はそれ程苦になる事は無い。

 引き寄せられたアラガミを各個撃破する事によって一気に終息へと向かっていた。

 既にブラッドの戦術や血の力を知る人間はその動きを利用する。ブラッドだけのミッションでは無い為に、事前に各部隊へと通知された結果だった。

 

 

「でもその血の力って解明されていないんですよね?」

 

「ええっと……まあ、そうだね。榊博…支部長もそんな事言ってたかな」

 

 研修とは違うからなのか、それともこの雰囲気がそうさせるからなのか、ナナはタジタジになっていた。

 実際にブラッドが教官として檀上で話をする事になってから、ナナは何を話せばいいのかをずっと考えていた。

 戦術面やバレットに関しては、それ程理解している訳では無い。事実、バレットや戦術に関してはシエルがこれでもかという程にやっていた。

 ロミオやリヴィは日常生活の中でどうやって鍛えるのかだったり、常に体幹を考えて動くなど割と他の支部では教える事が少ない物を説明していた。

 

 それに対してナナが話した事はそんな専門的な物ではない。

 普段から培った疑問をどうやって解決するのかなど他とは着眼点が明らかに違う事を説明していた。

 元々ブラッドが説明した事の殆どは教導の際にも話が出る物が殆ど。シエルの様に詳細にまで深くなる事はマレだが、それでも普段のブラッドを知る事を重視した為にナナの話は意外と好評だった。

 それもあったからなのか、気が付けばナナの周囲には数人の候補生が居る。本音を言えば他のメンバーの所にも行って欲しいとさえ考えていたが、流石にそれを口にする事は無かった。

 

 

「私達も実際にオラクル細胞に適合しているのは半分程なんです。本来であれば全員が望ましいみたいですが、こればっかりはどうしようもないんですよね」

 

「あ~確かにそうかも」

 

 候補生の言葉に、ナナもまた不意にフランやヒバリの事を思い出していた。

 実際にフェンリルに所属する人間は適性こそあるが、その殆どは適合する神機が無い事が最大の要員だった。

 以前に何気なくヒバリやフランから聞いた際にも、似た様な事を言っていた記憶があった。幾ら自分達にその気があっても肝心の神機が無ければ無意味でしかない。人的資源が会議られている現状、遊ばせる位なら戦術の一つも学んだ方が良いとの行動の結果が今に至っている。

 候補生の何気ない言葉ではあったが、ナナはそんな事を思い出していた。

 

 

「でも、神機もだけどゴッドイーターになるだけが全てじゃない。実際にオペレーターや整備班の人達が居るから私達も全力で戦えると思うよ」

 

「そうですよね。やっぱり香月教官もそう思いますよね!」

 

「う、うん。他の支部は知らないけど、少なくともここではそんな事を卑屈にとらえている人は居ないよ。それにゴッドイーターじゃない人だってかなりの実力を持った人も多いから」

 

 候補生の迫力にナナは珍しくたじろいでいた。

 普段であればこうまでグイグイと来る人間は少ない。寧ろナナがその役目だった。これまでに経験した事が無かったからなのか、ちょっとづつ距離を取っている。助けを求めようにもナナの周囲にブラッドのメンバーは誰も居なかった。

 

 

 

 

 

「やっぱりナナの周りは人が多いよな」

 

「そうだな。何だかんだと一番話がしやすいのは事実だ」

 

「でも、今回の件は結構勉強になったよ」

 

 ナナに人が集まっている事をロミオとリヴィは遠目で見ていた。

 実際にブラッドの中で一番話がしやすいのはナナなのは間違い無かった。

 ジュリウスやシエルはどちらかと言えば話すのは問題ないが、会話が続くとは思えない性格をしている。ギルもまた同じ様な部分が多分になった。

 事実、ギルは候補生から話かけられない様なオーラが漂っている。

 折角話をしたのであれば、もっと積極的に行けばとさえロミオは考えていた。

 本来であればロミオもまたナナと同じような部分はあったが、螺旋の樹から救出されてからは見た目から遠慮される部分もあった。

 

 以前のロミオを知る人間んであれば気にしないが、今のロミオには鍛えられただけの風格があった。

 それほど鋭い訳では無いが、漆黒の羽織が何となくその雰囲気を醸し出している。

 リヴィはそんなロミオを見かけたから、近くに来ただけの話だった。

 

 

「珍しいな。まさかロミオの口からそんな言葉が出るとは」

 

「俺だって常に進化する為に勉強はしてるよ。それに下手な事すれば屋敷に行くとボコボコにされるからな」

 

「確かに否定出来ないな」

 

 ロミオの言葉にリヴィもまた少しだけ思い出したかの様に呟いていた。実際に屋敷での教育は外部居住区に住む子供に比べればかなり高度な物を教わっている。その中の一つが剣術や体術に関する武技全般だった。

 ここではナオヤが教導教官としてやっているが、屋敷では年頃の子供がその役目を果たしている。

 実際にロミオもまた何度か対峙した事があったが、ゴッドイーターとしての能力を使用したゴリ押しであれば勝率は高いが、それ以外となればかなり低かった。

 純粋な技術が本当の意味で必要かと追われれば疑問が起こるが、エイジや北斗を見ている限り、真っ向から否定する事は出来なかった。

 

 ナオヤに至っては、一般人としての枠で考えた瞬間、自分が地面を舐める事になる。既に慣れた人間は最初の段階で警戒するが、未だ何も知らない人間は最初の段階でその洗礼を浴びていた。

 躰のキレが増せば攻撃力だけでなく回避能力まで向上する。ここで学ぶ技術は、アラガミの討伐だけでなく自分の命を失わない為の技術でもあった。

 その真意が候補生にも伝わったのかは疑問だが、それでも何かしら学ぶものがあればと考えていた。

 ブラッドとしては短いが、ゴッドイーターとしての経歴を考えれば、少しだけ振り返る事が出来ていた。

 気が付けば随分と遠くまで来たのかもしれない。そんな取り止めの無い事を考えていた。

 

 

「ん?どうかしたか?」

 

「いや。ロミオも随分と大人の思考をしたかと思ったが、案外と違ったみたいで安心したと思ってな」

 

「それって褒めて無いよな」

 

「褒める要素があったのか?」

 

「いや……ほら、そこは普通に……こう、何か言う事があるよな」

 

「何だ?悪い物でも食べたのか?」

 

「んな訳ないって!」

 

 リヴィの物言いにロミオは分かりやすい程の肩を落としていた。

 ブラッドがまだジュリウスとロミオだけの頃の話はリヴィも何となく話を聞いていたが、実際にロミオを見たのは完全に復帰してからしか知らない。少なくともリヴィの知るロミオは冷静沈着にミッションをこなしているイメージの方が強かった。

 

 実際にリヴィもまた何度とロミオのフォローを受けている。それがある意味では頼もしかった。

 本当の事を言えば、これを機に本当の事を言っても良かったのかもしれない。だが、それを言えばロミオは調子にのるかもしれない。そんな思惑があるからこそリヴィもまたその内にでも言えばと考えていた。

 周囲を見れば既に一部では宴会が始まっている。やっぱり最後はこうなったかと思いながらも本当の事を言えば内心は嬉しさがあった。

 

 極東支部に配属されてからは、まだそれ程の時間は経過していないかもしれない。だが、この光景を考えた時、不意に以前の職場でもあった情報管理局の事を思い出していた。

 任務での付き合いはあったが、こんなバカ騒ぎをした記憶は一度も無い。

  数人と食事をした事はあったが、それはあくまでもブリーフィングやミーティングを兼ねた物。

 来た当初は理解出来なかったが、今なら分かる。皆が全力で生きる為に前を向いている。そんな感情がリヴィを支配していた。気が付けば無意識の内に会場内を眺めていた。

 

 

 

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