神喰い達の後日譚   作:無為の極

90 / 158
第90話 辛勝の後で

 背後からの強襲によって北斗は回避行動の選択だけを余儀なくされていた。

 事実、襲い掛かろうとしているプリティヴィ・マータは極東よりも強固な個体。このままでは自身の胴体は真っ二つになるのは確実だった。

 シエルの叫びも空しく木霊する。僅かに見える走馬灯は自身の終わりを本能が告げていた。

 一気に押し寄せる前足は行かなゴッドイーターをも圧殺する。幾ら回避行動を起こしたとしてもこの距離では間に合わない。それだけは間違い無かった。

 距離にして後1メートル。速度を考えれば致命的だった。

 

 

「北斗!」

 

 シエルが叫んだ瞬間、僅かにプリティヴィ・マータの躯体が僅かにブレる。今の時点でエイジ達がここに来ることは不可能であると同時に、シエルもまた攻撃が間に合わない。

 致命的な一撃を貰おうとした瞬間、先程まで命の輝きが見えたかの様に力が籠るプリティヴィ・マータの視線はそのまま光を無くしていた。

 勢いは有れど生命の輝きは一切見えない。今北斗に襲い掛かるのはアラガミではなく、ただの質量体でしか無かった。

 瞬時に何が起こったのかは不明だが、ただの質量体であればどうにでも出来る。それを悟ったからなのか、北斗はそのまま回避をしながら、その勢いを上手く利用していた。

 飛来する質量体の一部を掴むと同時に、右足を軸に素早く回転する。

 本来であれば躯体をそのまま持ち上げる事は困難なはずだった。しかし、今の北斗はそれを可能にしている。

 刹那に何が起こったのかを理解するには少しだけ時間が必要だった。

 

 

 

 

 

「恐らくは変異種だったんだろうね」

 

「やはりですか……何となくではありましたが、実際に対峙するとあれ程厄介だとは思いませんでした」

 

 北斗とシエルがエイジ達と合流したのは、それから10分後の事だった。

 既に討伐が完了していたからなのか、その行動に焦りは無くお互いがそれ程ダメージを負っている様にも見えなかった。

 先程まで対峙したプリティヴィ・マータの事を説明する。返ってきたのは変異種の言葉だった。

 

 

「ここでの交戦記録は全く無かったからね。仮に接触禁忌種と言えど、基本は極東よりも弱い個体の方が多いから、余計に強固な個体の様にも感じたんだろうね」

 

「ですが、まさかこの地域で変異種が出るなんて……」

 

 アリサの言葉に誰もが黙っていた。元々変異種がどうやって出てくるのかは未だに解明されていない部分の方が多かった。

 極東地域に出没する個体はどれもが異常な捕喰欲求を持った成れの果てとの要因も言われているが、それでも詳細に関しては不明のままだった。

 

 蠱毒に代表されるように互いが喰い合う事によって異常に進化する個体。それが変異種だとすれば、今回のこれもまた頭が痛くなるケースだった。

 これまで一度も出没した事が無かったのであれば、それ程問題視する事も無かったのかもしれない。しかし、現時点でそれが確認出来た以上は今後も出没する可能性が高い事だけは間違い無かった。

 何気に出た言葉によって暗い空気が周囲を包み込む。ギリギリすぎた戦いは北斗だけでなく、シエルにとってもショッキングな内容だった。

 

 

「これは本部にも報告する必要があるね。でも、それよりももう一つの問題の方が厄介かも」

 

「俺の方からは何も見えなかったんだが、実際にはどうだったんだ?」

 

 実査に北斗に襲い掛かったプリティヴィ・マータは襲い掛かる途中で絶命していた事だった。

 北斗自身は躯体の死角になっていた為に詳しい部分は一切見えていない。角度的にはシエルだけがその詳細を見ていた事になっていた。

 全員の視線がシエルへと向く。普段であれば受け流すシエルも、今は誰もがその情報を欲しがっているからなのか、自分の感情を冷静に押し殺していた。

 

 

 

 

 

「私が見た箇所からであれば。ですが……」

 

「しかし、そんなのが居れば気配で感付くんじゃ……」

 

 シエルの言葉にアリサは驚いた表情を浮かべていた。

 それ程の状況下で一撃で絶命する程の力を持っているとなれば、下手をすればエイジよりも力量がある事を示す。仮にタイミングや様々な要因があったとしても、それは考えにくい物だった。

 本来であれば、残された遺留物を調べるのが当然だが、アラガミが故に既に霧散している為に調べようがなかった。

 

 

「しかし……ってエイジ。どうかしたんですか?」

 

「いや。ちょっと気になる事があったんだけど、まだ確証が無くてね。一先ずは戦闘指揮車に戻ろう。少し休憩した方が良いだろうから」

 

 思案顔だったエイジに気が付いたアリサはそれ以上の事は何も言わなかった。

 今回の件に関しては本来の目的は討伐ではない。極秘裏に受けた任務がメインだった。

 確かに情報は聞いたが、詳細までを知っているのかと言われれば言葉に詰まる。だからなのか、今はエイジの言葉を聞いて戻る以外に出来なかった。

 

 

 

 

 

「お疲れ様です。そう言えば、通信が入ってますけど、どうしますか?」

 

「繋いでくれ」

 

 エイジ達が戻ると、そこには先程までヴァジュラを相手に奮闘していた人間が休憩していた。

 作戦中だからなのか、何時もの様にリラックスした雰囲気は無いが、それでも少しだけムードが違う。余程自分達が上げた成果を味わっていたからなのか、今はそれをそのままにつながっている通信を取っていた。

 

 

「ミッション中に済まない。実は先程まで観測していたアラガミの反応が消滅したんだ」

 

「他の個体か何かの影響ですか?」

 

「いや。こちらのレーダーで確認した為に間違いは無いとは思うが、捕捉していたのは今回の目標でもあるディアウス・ピターだと思われる。事実、先程まで君達が交戦していたプリティヴィ・マータも捕捉済みだったからね」

 

「ロストした可能性は?」

 

「消滅後は広域にまで拡大したが、やはり他の個体反応はあれど、捕捉した個体は無い。我々としても現時点で作戦を続行せず、そのまま中断とするつもりだ。既に作戦命令は出ている。済まないが、そのまま帰投してくれないか」

 

「了解しました。我々も少しだけ確認したい事が有りましたので」

 

「では帰投後に」

 

 通信の相手はまさかのフェルドマンだった。元々今回の作戦は情報管理局が主導となった立案だけに、フェルドマンが出てもおかしい部分は何処にも無かった。

 消滅した個体と先程の突然のアラガミの変化。通信を切った後のエイジは少しだけ嫌な予感を感じていた。

 仮に自分が考えている事が事実だった場合、最悪の展開になる可能性が高い。今の時点では何も確認出来ない以上、まずは帰投するより無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フェルドマン局長。少しお聞きしたい事があります」

 

「なんだね?」

 

「今回の作戦の中であわやと言う部分が戦闘中にありました。これはレーダーでも確認出来ない事実ですが、今回の相手になったプリティヴィ・マータのうち、最後に討伐したのは変異種の可能性が高いと言う事です」

 

「そうか……ここでも出没する様になったか」

 

 エイジの言葉にフェルドマンの視線は僅かに鋭くなっていた。

 変異種がどんな存在であるのかは極東に少しだけ滞在したからなのか、大よそながらに理解している。

 只でさえ接触禁忌種のアラガミが出た時点で蜂の巣を突いた様になるにも拘わらず、ここに来て変異種の存在は厄介以外の何物でも無かった。

 

 見た目は殆ど変わらず、対峙した者だけがその凶悪さを理解している。今回の様なケースであれば尚の事厄介だった。

 本来であれば北斗達も苦戦する事は無かったのかもしれない。偶然にも狭所だったが故に苦戦したと言った方が正解だった。

 多少の油断は有れど、場所が開かれた所であれば紙一重の攻防にはならなかったはずだった。

 苦戦した事実はフェルドマンも知っている。フォローと言う訳では無いが、多少なりとも必要だろうと判断した結果だった。

 

 

「だが、討伐したのもまた事実だ。今は少しだけ身体を休めてくれ」

 

「では、お言葉に甘えて本日はそうさせて頂きます」

 

 エイジはその攻防でのやり取りに関してフェルドマンに話すつもりは無かった。本来であれば言う必要はあるかもしれないが、完全に確証があった訳では無い。

 下手に騒ぎを大きくするのであればその前に無明に相談した方が良いだろうと判断した結果だった。

 伝えるべき事を伝えたからなのか、エイジはそのまま退出する。一先ずは確認する事を先決に、無明の下へと移動していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 湯気が出た室内は周囲を見えにくくしているのか、ボンヤリと鏡に映るその姿は身体のラインから女性だと辛うじて理解出来る程度だった。

 頭上から流れ出るお湯を幾ら浴びようとも、あの時の光景が何時までも瞼の裏に浮かんでくる。

 なぜあの時、自分は叫ぶ事しか出来なかったのだろうか。結果的には助かったのは間違い無いが、それと同時に自分は何も出来なかった事だけが真っ先に浮かぶ。

 仮にアリサだったどうだったのだろうか。そんな取り止めの無い感情が今のシエルの中で浮かんでは消えていた。自身の身体を打ち付けるかの様に水音だけがただ聞こえる。それは自分が無力だと言っている様にも思えていた。

 

 

「私は無力…でした……」

 

 シャワーを浴びながら呟く言葉すらお湯と一緒に流れる様に感じる。気が付けば既にそれなりの時間を過ごしていたからなのか、シエルは思い出したかの様にシャワールームから徐に出ていた。

 ドレッサーの前で髪を乾かし、バスタオルで水を拭う。どこかぼんやりとしているからなのか、珍しく周囲の気配を探る事はしなかった。そもそも今は休憩中。部屋には誰も居ないはずだったのだから。

 

 

「シエル……シャワールームだったのか?」

 

「え、はい。そうです」

 

 不意に名前を呼ばれた事によってシエルの意識は現実へと戻っていた。やはり長い時間居たからなのか、そこには同室でもあった北斗の声が聞こえていた。

 呼ばれた事に当然の様に返事をする。そこまでは当たり前の行動だった。乾かした髪をそのままに声の主へと顔を出す。その時点で今の状態を完全に考える事を失念していた。

 

 

「……悪い。着替え、ここだよな」

 

「え……す、すみません。お見苦しい物を見せてしまいました」

 

 北斗の顔は僅かに赤くなっていた。どうやら着替えを持っていたと思ったものの、出てきたシエルはバスタオルを1枚巻いただけの格好だった。

 何時もとは違い、同じ部屋。入る時には北斗が不在だったのと、自身が少しだけ落ち込んでいたからなのか、シエルもまた同じ部屋である事を完全に忘れていた。

 自分の状態を判断したからなのか、北斗は反対側を見ている。シエルもまた自分の顔が赤くなっている事を自覚しながらも着替えを慌てて手にしていた。

 

 

 

 

 

「どうしたんだ?珍しいとは思ったけど」

 

 慌てて着替えた為に、シエルの髪はまだ水気が残っていた。本来であれば完全に乾かせば良いのかもしれないが、今度は髪がゴワゴワになる。

 だからなのか、何時もの様に少しだけ湿り気を残していた。

 

 

「いえ。少しだけ思う所がありましたので」

 

「そうか。だが、あれは完全の俺の落ち度だ。シエルが気に病む必要は無いぞ」

 

 北斗の言葉にシエルは改めて当時の事を思い出していた。

 あの窮地で生き残れたのは偶然でしかない。どんな可能性が有ろうとも、自分は完全の無力でしかなかった。

 あのままであれば何らかのダメージだけは確実に受けて居るはず。それを考えたからなのか、シエルの表情は再び暗くなっていた。

 

 

「ですが……私は副隊長として北斗の隣に立っていたいんです。それなのに私の判断ミスでこうなったのは明らかに私の落ち度ですから……」

 

 北斗が何を言おうが、今のシエルの考えが治る事は無かった。

 それと同時に北斗には一つの懸念があった。

 シエルは元々ブラッドに来た際にも自分の事だけで精一杯だったからなのか、人とは違った考えを持つ事が多かった。

 ゆっくりと時間を欠ける事によってブラッドとの隙間の様な物が埋まって行った記憶がある。実際にこれまでブラッドが中心となってやって来たミッションに失敗やヒヤリとする部分はそう多く無い。

 幾らゴッドイーターと言えど、完璧超人ではない。誰だってミスの一つや二つはする。そんなゆとりを少し持ってほしいと考えていた。

 そんな中、今は周りに頼れる人間は居ない。ナナにせよ、ロミオにせよ今は極東の地で戦っているはず。北斗自身が出来る事をやるしかなかった。

 そんな取り止めの無い事を考えていた時だった。来客を示すノック。それが今の北斗とシエルにとっては少しだけ空気を変えるキッカケになればとドアを開けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本部周辺にもこんな店があったんですね」

 

「僕も詳しい事は分からないんだけどね。兄様がここに来る様にって事だったから」

 

 エイジはアリサと一緒に無明が指定した店へと足を運んでいた。

 元々の予定が既に確認出来ないとなれば、無理に捜索するのが通例だが、今回に関しては上からの命令は無いままだった。

 元々ディアウス・ピターの反応が消えたのと同時に、本来の目的の反応をキャッチしている。何も知らされなければ気にもならない反応ではあるが、それを知っている人間からすれば、対外的に捜索をするのは下策だった。

 

 完全に詳細を無明は伝えていない。エイジは何となくでも理解しているが、肝心のアリサがどこまで知っているのかは、まだ未知数だった。

 仮に本当の事を話したとすればどんな反応を見せるのかはエイジにも想像出来ない。

 結果的には出たとこ勝負になるのは明白だったが、それでも避ける事が出来ない事実に少しだけ悩んでいた。

 

 

「でも、食事だけって感じじゃないですよね?」

 

「だろうね。実際には盗聴の危険性もあるし、下手に中で話す訳には行かないからね」

 

「だとすれば北斗さん達は大丈夫なんでしょうか?部屋に行った際に少しだけ空気が何時もとは違った様にも感じましたけど」

 

「多分お互いに気を使ってるんじゃないかな。僕らと違って一緒の部屋で過ごすなんて事は無いんだからさ」

 

「そうですか?そんな感じでも無かった様な……」

 

 エイジの言葉にアリサは少しだけ思い出していた。

 元々家族用の部屋を要求した後、北斗達も同じく部屋が一緒になった事は聞いていた。

 しかし、本部には元々人の出入りは他の支部以上に多い。本当なら後でも変更が出来るのは当然だった。しかし、部屋替えの気配はどこにも無い。これが何時ものアナグラであれば焚き付ける様な事もするが、生憎とここではそんな事をする暇すら無かった。

 エイジに向けられる感情の牽制には成功したが、世間はそれで諦める程単純では無い。攻める事も大事だが、護る事も大事である。

 アリサは時間のゆとりがあればエイジと一緒に過ごす事が多かった。

 

 

「どうやら着いたみたいだ」

 

 欧州の中にありながら、その店だけは何時もの見慣れた雰囲気の様にも感じていた。

 ここは屋敷をモデルにしたかと思える程に純日本家屋造りの建造物。既に準備は完了しているからなのか、エイジ達の出迎えが待っていた。

 

 

「ようこそ。既にお待ちになっておりますので」

 

「有難うございます」

 

 会釈をしながら女中の後ろを着いて行く。まさかこんな場所でこんな環境を見るとは思わなかったからなのか、エイジだけでなくアリサもまた驚きながら後ろをついて行くより無かった。

 到着した部屋の襖がゆっくりと開かれる。そこには既に待っていたのか、無明が座っていた。

 

 

「遅くなりました」

 

「いや。俺も先程来たばかりだ。気にするな」

 

 着くと同時に女中はそのままお茶だけを用意し、そのまま退出する。

 元々極東出身だったからなのか、その所作は洗練されていた。お茶が出た時点で暫くは部屋には近づかない。そこにはそんな意味が込められていた。

 

 

 

 

 

「それで今回の用事は一体?」

 

「実はこちらでもアメリカ支部に関してのデータを探っていた。殆どの内容はこれまでの調べた物と大差なかったが、新たに分かった事実が少しだけあった。それと同時に懸念事項もだが」

 

 無明の言葉にエイジだけでなくアリサや北斗、シエルもまた任務時のブリーフィングと同じ表情になっていた。恐らくここは盗聴の心配が無いのだろう。本来であれば何らかの警戒をしながら説明をするが、この部屋ではいきなりの本題からだった。

 

 元々の裏任務とも言える内容はここに居る全員が理解している。既に聞かされた任務の追加情報である事は理解していたが、その内容までは何も知らないままだった。

 無明の口から調べた結果が次々と公表される。予想以上の結末に誰もが改めて今回のミッションの難しさを実感していた。

 

 

「それと参考に一つ確認したい事があります。堕ちた者(フォールマン)の件ですが、実際に成功した事例は全部で何体でしょうか?」

 

「今の時点で確認されているのは2体。男のバージョンと女のバージョンだ」

 

「因みに知識や知能はどの程度になりますか?」

 

「これについては現在調査中だ。元々の原因を作ったアメリカ支部では完全に会話が可能な個体もあったらしい。我々としては困った話になるがな」

 

 無明の言い分はもっともだった。下手に知性を持っているとなれば、今度は処分する際に、色々な問題を孕んでいた。

 元々オラクル細胞の過剰投与をした事によって作り上げるが、意識がるとなれば当然、始末する際に問題があった。

 

 自分達の様に裏の任務でやってるならばともかく、アリサや北斗、シエルにとっては厳しい選択をい迫られる。当然、隊長であれば介錯の延長でもある為に、ある意味では当然の結果ではあるが、それでもまたメンタルの部分に何らかの影が落ちるのは得策ではなかった。

 それと同時に、既存のゴッドイーターに比べれば格段に戦力としては向こうが上になる。下手をすれば返り討ちに合う可能性もあった。

 アラガミの様に大きな躯体ではなく、人間サイズとなれば厳しい戦いが待っている。

 これまでに取り寄せた内容から判断した結果はまさに驚愕の一言でしかなかった。

 一度そうなった者は元には戻れないと言った結末に誰もが息をのむ。アラガミに攻撃された結末ではなく、第三者の悪意によってなされたそれはやはり精神的にも思う部分が多分に存在していた。

 自分の意志では戻れない。意識が無ければ問題が無い訳では無いが、やはり有るよりは無い方がまだ気持ちの切り替えは簡単だった。

 

 

 

 

 

「今回の件に関しては事実上は情報管理局の管轄になる。特に今回の件にあの『神喰教』も絡んでいる。厳しいとは思うが、それも頭に入れておくと良いだろう」

 

「了解しました」

 

「それとこの件に関しては完全に本部内での会話はするな。絶対とは言わないが、盗聴の可能性もある」

 

「そうでしょうね」

 

 無明の言葉に北斗とシエルに肩が僅かに揺れていた。やはり、あの時何か重要な話をしていたのだろう。エイジは気が付かなかったが、アリサだけはそれに気が付いていた。

 話は終わりを見せると同時に料理が運ばれてくる。そのまま食事をする事になっていた。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。