2話
「さぁ、行きますか?姉さん」
あれから1年が経ち、僕たちは無事にIS学園に入学できた。まぁ、無事ではないのかもしれない・・・あの後、お父さんが急死した。死因は脳梗塞らしい・・・当然、まだ次期当主の人も決まっていなかった。というより、僕たち姉妹の中からしか出ない。でも、姉さんは僕が当主になればいいと言って、引かなかった。だから、お母さんが僕が当主になって、姉さんが補佐をすればいいと言っていた。それで一応は話が終わった。まぁ、こんなことがあったけど、無事にここまでこれたと思う。
「「はぁ!」」
入学できたのはうれしい・・でも、一つだけ心配なことがある。更識家の2人・・はぁ、憂鬱だなあ。そんな事を考えながら、1日目は終わった。いや、正確には授業が終わった。
「良かったね!私たち、同じ部屋だよ!」
姉さんがそんな事を言った。確かに、これで変な探りを入れられることも少なくなるかな?
「でも、嫌な予感がするのは僕だけ?」
何故か、あまりいい気がしない・・・いや、むしろ悪い気しかしない。
「確かにいい気はしないよね・・・」
「でも、これで冬奈と一緒に居られる。」
姉さんは実はとても複雑な立場にいる。僕は男が苦手というか、恐怖症と言ってもいい・・・だから、子孫を作るためには姉さんが婚約をするしかなくなった。今は婚約者を探している状態だ。
「まぁ、とりあえず部屋に行こうよ!」
荷物は事前に置いてある。あ、忘れてた!男性でISを使える人が出たんだよね!確か、織斑一夏だったかな?以外とカッコ良かったなぁ!
まぁ、男の人は苦手なんだけど・・・
「ねぇ、中に2人いる気がするんだけど、気のせいかな?気のせいだよね?」
部屋の前まで行くと、中に誰かがいる気配がした。いや、ここまで来て気配が濃くなるってことは、確実だろう。
「まぁ、入ろうよ!悪い感じはしないし・・多分」
入らないことにはしょうがない。中に入ろう!
「おかえりなさいませ!私にします?私にします?それともわ・た・し?」
「お、おかえりなさい・・・私にします?私にします?そ、それともわ・た・し?」
気のせいだろうか?二人の青髪少女が裸エプロンで誘惑しているのは・・・まぁ、僕たちは女だから全然平気だけど・・でも誘われたのだから、答えないとね!
「「じゃあ、貴方で!」」
そう言って部屋の中に押し込んだ。正確には押し込んで、ベッドに押し倒した。姉さんはメガネの子の方で僕はもう一人の人!
「えっ!ちょっと待って・・・心の準備が・・」
「激しく同意・・・」
あれ?この人たちどこかであったような・・・あ!
「ね、姉さん!この人たち昔、一緒に遊んでた更識の簪ちゃんと刀奈さんだよ!」
「え?嘘!?」
てか、成長しすぎではないでしょうか?姉さんとは大違い・・・ひゃん!隣からとてつもない殺気が・・・
「冬奈!怒るわよ!てか、もう怒ってるわ。」
やばい姉さんが激おこぷんぷん丸に!怖いよお!助けてぇ。
「「が、がんばって!」」
酷いよお!昔はいっぱい遊んであげたのに・・・いや、お互いにか・・・でも、僕は裏技を知っている。ふはははは!
「助けてくれないと・・嫌いになっちゃうよ?」
今まで、僕の涙目&上目遣いに勝てた人はいない!と思う・・
「「あ、あの!冬果さん・・・冬奈がこれ以上やると嫌いになるよ?と言っています!」」
姉妹ということもあって、息がぴったりだ!
「え!や、やだ。冬奈・・・嫌いにならないでよお!」
そう言って、僕に抱きついてきた。やはり、効果抜群だ!
「おお!これは絵になる。簪ちゃん!写真!」
「もう、いろんなアングルから50枚以上とってる。」
「や、やだ!消してね?」
「「もちろん!夜のお供にするよ。」」
もう好きにしてください。恥ずかしくて死にそうです。
「そ、それより!なんでここにいるんですか?」
ずっと気になっていたことを部屋に入ってから30分経って聞けた。我慢した方だと思う。僕にしては・・・
「あ、忘れてた。私達もここに住むから!」
「うんうん!」
はい?今このお方はなんておっしゃいました?一緒に住む?なにそれおいしいの?いや、多分おいしくないだろう・・・いや、ある意味ではおいしいかもしれない・・肉体的な意味で
「えっと・・説明を・・」
「今まで寂しかったから、その分だよ?ダメ?」
うう!上目遣い&涙目は強すぎるよ!誰?こんなの考えたの!考えたやつ・・まじ天使!そこに痺れる憧れる!
「わ、わかりました!」
「ちょっと!姉さん・・」
「冬奈!諦めなさい・・この人たちは引かないわ。」
うう!折角、2人になれると思ったのに!
「わ、わかりましたよ!これから、よろしくお願いしますね?あと、僕の下着に触れないでくださいね?勿論、姉さんもですよ?」
何回か姉さんが僕の下着を夜のお供にしているのを見たことがある。
「「「わかった!」」」
本当にわかったのかな?いや、絶対にわかってないよね?だって、簪ちゃんと刀奈さんがその手があったか!みたいな顔してるし・・・
「はぁ、なんか疲れたから、僕は寝るね。おやすみ!」
そう言って、布団に潜り込んだ。余程、疲れていたのだろう。すぐに眠りについた。