タクシーに揺られやっと辺境鎮守府についた
「アホみたいに遠いな。さて、龍田んとこ行こか」
どこにいるかも分からぬまま執務室に入ると、全員が顔を揃えていた
「なんや、全員ここにおったんか」
「吾朗ちゃん・・・」
龍驤の顔は決して良くはなかった
「なんや、辛気くさい顔しおって」
「ゴロー、こっちだ」
響が真島の腕をつかみ何処かへ連れていった
「なんなんや、帰ってきて早々」
「ここだ」
響が名札の付いていない艦娘部屋の扉を開けると、深海棲艦のヲ級が眠っていた
「どういう事や?」
「港で倒れていたんだ、傷だらけでな」
「何かから逃げてきたっちゅうことか?」
「恐らく戦闘中に被弾したのだろう」
すると、空母ヲ級が目覚めた
「ン、クッ・・・」
「「!!」」
二人は身構えた
「響、他の奴等呼んでこい」
真島は響にそう耳打ちをした
「しかし、ゴロー、それでは君が」
「安心せい、ドスは持ってきた」
そう言って、ドスをチラつかせた
「すぐ戻る」
響は一言そう言って走っていった
「コ、ココハイッタイ?」
ヲ級が目を覚まし起き上がった
「ここは辺境鎮守府や、そんで俺が司令の真島や」
「シレイカン?ソ、ソウダ、ヒメサマ、ヒメサマハイルカ!?」
「姫ぇ?なに言うとんねん」
「イナイノカ?ダッタラ、ココニヨウハナイ!」
イラついた表情で立ち上がるが、そのままふらついて倒れてしまった
「おいおい、あんまり無茶すなや、傷も癒えてへんのやろ?」
「コンアトコロニイルヨリハマシダ!」
まるで生まれたての小鹿の様な状態で立っていた
「ゴロー!連れてきたぞ」
響が全員をつれてやって来た
「タイミングがええんか悪いんか」
真島は振り向きそう言った
「ドウシタノオネェチャン?」
すると、龍田の後ろに北方も付いてきた
「ヒ、ヒメサマ!」
ヲ級が大きな声でそう言った
「ヲキュウオネェチャン!」
北方はヲ級に飛び付いた
「ヒメサマ、ヨクゴブジデ」
ヲ級は涙目で抱き締めた
「ヲ級、少し話聞かせろや」
真島はあぐらをかいて聞いた
「ワカッタ、ジツハ、ワタシトヒメサマハミカタカラニゲテキタンダ」
「味方から逃げる?裏切りでもしたんか?」
「イヤ、キュウニダ、トツゼンワタシトヒメサマイガイノゼンインガアバレダシタンダ」
「うーん、なぁ、ゴロー、文面が読みづらい」
「急にメタいのぉ」
「ほなこれや、その名もほんやくスルこんにゃくゼリー!」
「ほぉ、商標に引っ掛かりそうな名前のアイテムやな( ;´_ゝ`)」
取り合えず全員食べてみた
「いいか、話を続けて」
「おぉ!ほんまに聞きやすくなった!」
「では、続けるぞ。それで私は何とか姫様だけでもと思い脱出していただいたのだが・・・」
「それで応戦してたけど大破してここへ流れ着いたと」
「貴様たちに迷惑をかけるつもりはない、すぐ姫様を連れて出ていく」
北方を持ち上げ千鳥足で部屋を出ようとすると、真島が
「ちょぉ待て、そないフラフラで出ていかれてどっかで野垂れ死なれても寝付きが悪いやろ」
「大丈夫だ、私がそんなにヤワじゃない」
「察しの悪い奴やのぉ、この鎮守府に泊めたるっちゅうてんねん」
ヲ級は驚いた表情で振り向いた
「なにを言っている、そんなことをすれば」
「そうやで、吾朗ちゃん!敵を匿う何て正気の沙汰やないで、下手したら死刑にも・・・」
「地獄やったら一回行ったわ。どうや?お前がイヤやって言うんやったら止めへんで、まぁ、途中で見つかっておっ死んでも知らんがな」
「貴様脅しているのか?」
「事実を言ったまでや、どうするんや?」
ヲ級は少し悩んだあと
「すまないが、そうさせてもらう」
まるで妥協するような顔でそう言った
「その代わり身の回りの事は自分でやること、それと、さっきの話もう少し詳しく話してもらうで」
「よかろう。これからよろしく頼む」
ヲ級は深々と頭を下げた
「こっちこそ、よろしく、私は龍田、こっちは天竜ちゃん」
「スーパーアイドルのひb・・・皆してその冷たい視線を浴びせるな、トラウマになる」
「ふふ、面白い奴等だ」
皆が和気藹々と話しているなか、龍驤は浮かない表情をしていた
「なんや龍驤、自己紹介したらどうや」
「せ、せやな、うちは龍驤、よろしゅう」
挨拶をしているが、龍驤はどこか不安そうな顔をしていた
どうもマキシマムダンガルです
この度評価をいただきました(^-^)v
評価をいただいたのは 七伏さん mappashuさん
今回初めての評価をいただき自分でも驚くほど喜んでおります
少ない評価であっても
皆様から送られてきた貴重な評価ですので
数少ないお気に入り登録者さまのために
出来る限り早く投稿できるように勤めていきます
喜びのあまりここで色々書かせていただきました
今後とも辺境鎮守府 狂犬録をどうぞよろしくお願いいたします
次回「鬼襲」