とある魔術の禁書目録のあべこべ物の予定   作:はじめの一歩

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今回は逆転要素無いです。


普通?の日常

「ふー、上条さんにも運が回ってきたかなぁ」

ツンツンヘアーで顔は平凡。頭は悪くないが勉強をしないので学力は低い。

そんな少年、上条当麻。

たった今、スーパーのタイムセールで戦利品をgetしたところである。

「から揚げ60円にトマト一個ときゅうり1本が30円なんて夢みたいだ!本当に」

上条当麻は貧乏なのでこういったセールの時間に毎日買い物に行っている。

少しでも安く食材を手に入れ、将来のため、そして遊ぶために貯金をしているのだ。

「ふんふんふーん、ん?」

上条の目の前には修道服を着ている銀髪の女の子が一人、倒れていた。

「うーん……」

上条は彼女に駆け寄って肩をたたきながら言った。

「どうしたんだ?大丈夫か?」

「うーん……」

銀髪の少女は倒れたままで返事かどうかもわからない言葉を発する。

「取りあえず家に連れて行こう」

犯罪者のようなことを口走りながら上条は自分の住んでいるマンションに向けて少女をお姫様抱っこで抱え、長距離走には自信のあるその足でオレンジ色の街道を走り抜けた。

+

上条は301号室の自分の部屋に銀髪の少女をおろし、すぐさま布団を敷いてその上に乗せた。

女の子の体を意識して触ったことなどほとんどないので物凄くドキドキした。

そして、起きるのを待つ間、料理を作ることにした。

そして……銀髪の少女が目を覚ました。

「うむぅ……ここどこぉ……」

目をこすりながら眠たそうな声で……あくびもしてここがどこかを考える。

上条は料理と鼻歌に夢中で気づいていなかった。

銀髪の少女は数分間首をこくりこくりと動かしながらひたすらに上条の制服を見ていた。

(おとこもの……だよね?なんでこんなところに……)

インデックスがまじまじと上条の制服を見ていると上条本人が起きたことに気が付いたらしく、ちょうど料理もできていたので、食べ物が入った皿をちゃぶ台に置いた。

「あー、日本語通じるかな……どうも、上条当麻と申します」

あまりにも物腰の低い言い方だったので自分でちょっと笑ってしまった。

「ひゃ、ひゃい!え、えと、わ、わた、わわ、しのなまえはいんでっくすといいます」

めちゃくちゃ噛んでしまった銀髪の少女は頬を赤らめている。

上条は噴き出した。

「あははははっ!落ち着けって!」

「はい……」

「敬語になられたら俺が困るからやめてくれよ、で、なんでさっきは倒れてたのか教えてくれないか?」

上条はちょっとぐいぐい行きすぎかなと思った。

「う、うん、えっと、その……ゴニョゴニョ」

後半は声が小さすぎて上条には聞こえなかった。

「え?なんていったんだ?」

インデックスはもじもじと手遊びをしながら

「……はらぺこだったの」

といった途端、インデックスの頬が真っ赤に染まる。

耳まで赤くて、なんだか煽情的な、エロさを醸し出していて上条まで頬が赤くなってしまう。

「そ、そうか……」

なんて言ったらいいのかわからず、上条は会話を止めてしまう。

しばし、二人の間に沈黙が続いた。

そして、上条は沈黙に耐え切れなくなりインデックスをフォローするために口を開いた。

「まあはらぺこなんて人間誰でも経験することだしさ、気にすることないって」

(腹が減って倒れるなんてことなかなか経験する奴はいないと思うが……)

「うぅ……とうまはどう思うの?」

「え?い、いやぁ食欲旺盛な人間は元気な証拠だしいいと思うぞ!」

急に名前を呼ばれて焦ってしまうが何とかフォローは続いている!と思っていた矢先、

「むー、なんか棒読みな感じがするんだよ……」

と、怪しまれる羽目になってしまった上条。

「そんなことはないぞぉ」

カッチコチの笑顔を作り脂汗を浮かべてしまったのが嘘の終わりでインデックスは「ふん、しらないっ!」と顔を膨らませながらプイッとそっぽを向いてしまった。

そんなインデックスを見て、だいぶ距離が縮まった気がして上条はフッと笑った。

そして、ずっと放置していたご飯を思い出した。

「インデックス、ご飯たべようぜ、自分で言うのもなんだけど料理はうまいほうだと思うから期待してくれ」

インデックスはなぜか泣いてしまった。

「ええ?!ど、どうしたインデックス!」

慌てふためく上条に「気にしないで」と流れ続けている涙を手で拭いながら言う。

気にしないでと言われても気にしてしまうので取りあえず泣き止むまで手元のご飯に手を付けるのはやめておいた。

「グスッ…………もう大丈夫!ごめんね、急に泣いちゃって、こんなに優しくされたの久しぶりだから……」

「そっか……」

目が赤く腫れているが、やっとご飯に手を付けたインデックスは、今度は喜びの声を上げた。

「美味しい!とうまっ!これほんとに美味しいよ!」

茶碗を持ちながら万歳で大げさに喜びを表すインデックスに上条はうれしさを隠し切れなかった。

その後も美味しいの連発でこんなにほめられたことは過去を通して一度もなかったので慣れず、うん、そうかという単純な言葉しか出なかった。

しかし、インデックスの食いっぷりに夢中になっていて自分が食べるのを忘れていたのを、上条の腹の音が教えてくれた。

「いただきまーす」

食べ始めた時には、インデックスが起きてから20分が経った頃だった。

*

食事の途中、インデックスは遠慮気味にご飯のおかわりを要求してきたので食い倒れするぐらいなんだからお代わりするのは当然かと思い、ご飯が山盛り乗ったお茶碗を渡したのだが、ほんの一瞬でなくなり、また山盛りを注いで渡してなくなってが計4度行われた。上条も今日はおなかが減っていたのだが、流石に見栄も同情もあってこれ以上お代わり禁止とはいえず、炊飯器の飯が美少女ののどに通る様を見届けるしかなかった。

そして、夕食の時間は終わった。

「むふー」

インデックスはお腹をさすって満足感をアピールした、対照に上条は炊飯器を撫でてねぎらいの言葉をかける。

もちろん普段ならこんなことはせず、今日の炊飯器はとてもよく働いてくれたので(ご飯炊いただけ)そのお礼としてこんなことをやっているのだが、はたから見ると結構気持ちが悪い。

インデックスと上条はしばらく談笑して、そして、午後8時。

「そろそろ帰るね!ここまで運んでくれてありがとうございました!あなたにはきっと神様からご褒美があると思うよ!」

「そうか、あるといいけどな」

「きっとあるよ!インデックスが保証してあげる!じゃあまた!」

そういって銀髪修道服の美少女は301号室のドアを閉めた。

上条は少し寂しい気持ちになったが、課題をやっていなかったことを思い出し、涙目になりながらその日の夜を課題でつぶしたのであった。




こんなつもりじゃなかった……
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