リリ狩るマジ狩るイッテイーヨ!!
「ごめんね。わたし、もう付き合えないよ……だって、あなた何考えてるかわからないもの」
「……」
18年の人生で初めて出来た彼女には、僅か半年、その言葉と共にフラれた
口下手な上に口数も少なく、感情もあまり表には出ない性分故に、いつの間にか不安にさせてしまっていたらしく
「……はぁ」
俺の感情を表すかのようなどしゃ降りの雨の中をふらふらと歩く
前を見るのがどうにも辛く、傘の縁から覗く灰色の地面だけを視界に納めながら、帰路へとついている、その内に
ガシャンッ
本来はもっと大きな音だったような気もするが、関心を抱くよりも前に感じた激痛と浮遊感、全身が叩き付けられる衝撃に一瞬にして意識はブラックアウトしていた
「……いや、うん。これはちょっと悲しすぎるね」
最後に聞こえたのは、そんなナイスミドルな声だった
◇◆◇
感情表現が苦手で、友人もそれほど多いわけでもない
気付けば没頭していたのは、苦手分野の克服方法ばかりの人生
そんな生活は、一度死んで―――文字通り生まれ変わることとなった
「起きろ、タイプ・プロトゼロ」
ただの人間だったはずの俺が、どういうわけか【戦闘機人】とかいうサイボーグのようなものとして生きることに
与えられた役目は、タイプ・ゼロという名前の姉妹の護衛だった
「お前達が、タイプ・ゼロか」
「………」
「……おにー、ちゃん?」
共に過ごす内に情が湧いたらしく、気付けば二人とは本当の兄妹のような関係になっていた
そんな生活がしばらく続いた後、俺達にとって転機が訪れた
「ここを嗅ぎ付けたか、管理局共め……プロトゼロ! 奴らを迎え撃て!」
「……了解」
与えられた力、使うのは生まれた場所ではなく、二人の妹を守るために
「悪いが、帰ってもらおうか……!」
銃とメリケンサックを合体させたような、奇抜なデザインの武器
その名は―――【ブレイクガンナー】
【Break UP】
「……妹を守ることが兄としてのルールだろう?」
◇◆◇
時を経て、機人として生まれ変わった俺を待っていたのは、「人」としての生活だった
「貴方にも、ちゃんとした名前があるのでしょう? 教えてもらえるかしら?」
「……俺、は」
大切な妹達を守り、母となった人を失っても、俺の想いは変わらない
こんな俺を慕ってくれる彼女達を、守り続けたいから
「私も……私だって、兄さんを守りたい!」
「ギン姉も、お兄ちゃんも、ずっとわたしを守ってくれてた……でも! もう泣いてるだけのわたしじゃない!」
「俺は戦う……兄として、戦士として!」
【シグナルバイク! ライダー!!】
「……変身」
【チェイサー!!】
「俺は仮面ライダーチェイサー……ナカジマの番人であり……貴様にとっての、死神だ……!」
機械の身体に人の心
俺にお誂え向きの、二度目の生だ
【マッテローヨ‼】
「なん……だと……?」
ヒロインはナカジマ姉妹予定
なお連載は未定な模様