ハリー・ポッターと導く者   作:匿名希望 2

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ホグワーツ行きの汽車 1

 

「もういいよ。ハーマイオニー?トレバーは僕一人で探すから。」

 

目の前の女の子と知り合ったばかりなのか名前を自信げに答えられななかった丸顔の男の子が泣きべそをかいていた。自分のペットのヒキガエルがいなくなったのだ。

 

「もうここまで来たら最後まで付き合うわよ。」

 

なんとなく威張った話し方をする女の子だ。栗色のフワフワした髪に前歯が少し出ていた。このハーマイオニーという少女は少年のヒキガエルがいなくなった事を知り、探すのを手伝っていた。一つ一つコンパートメントを周って、トレバーを見た人がいないか探していた。次のコンパートメントを見ると中にいた金色の髪をした少年に見惚れた。どこも埋まっていたのに少年は一人で座ってどこかはかなげな顔をし、吸い込まれるような瞳で窓の外を見ていた。

 

「ハーマイオニー?」

 

ハーマイオニーが目の前の少年に見惚れていると、いつまでもコンパートメントを開けない事に疑問に思った丸顔の少年が声をかける。その声で現実に戻り、コンパートメントのドアに手をかける。

 

 

***

 

 

 

ハウルside

 

 

(可笑しい...。何で他のコンパートメントはぎゅうぎゅうなのに、俺のいる所だけ誰も来ないんだ?まさか...避けられているのか⁉ やっぱり俺はどこか変わっているのか? ダイアゴン横丁で父上と別れてからも女性達の態度はまるで変わらなかった。つまり可笑しいのは父上じゃなくて俺だ...。ヤバい。孤立するかも、いやもしかしたらもうすでにイジメら「うおっ⁉ 」

 

今まであまり人と触れ合って来なかったため、自分が周りからどう思われているのか分からない少年はずっとその事を考えていた。思いつくのはネガティブな事ばかり、自然と悲しげな顔になっていた。コンパートメントのドアの外でその顔に見惚れていた女の子の存在を知らずに...。そんな時に突然ドアが開いたのだ。突然動いたせいか、アリアが襟から出て来てドアを開けたハーマイオニーを警戒し、口を大きく開けてシャーと威嚇した。ハーマイオニーと丸顔の子供がアリアにビビっている。

 

《やめろ、アリア。俺が驚いただけだ。》

 

俺は2人をよそにアリアを嗜める。

 

《そうなの?あなたの服の中で寝てたから、敵かと思ったわよ。》

 

そのままスルスルと俺の服の中に戻っていく。

 

「すまないな。驚いたろう?アリアはいい奴なんだが、寝起きだったからびっくりしたんだろう。君達も新入生か?」

 

2人はまだ怖がっているが本題を言う。

 

「えぇ、私もネビルもそうよ。ネビルのカエルが居なくなっちゃったの。あなた知らない?」

 

今までコンパートメントでやって来た質問を繰り返す。

 

「そうなのか、どんなカエルだ?大きさや色を教えてくれ。あと名前とも」

 

「えっ、えっと、手のひらに乗るサイズで茶色をしてる。トレバーっていうんだ。」

 

俺は杖を取り出し、引き寄せの呪文を唱える。

 

「<アクシオ> ネビルのカエル」

 

すると数秒後に俺の手にふてぶてとしたカエルが収まる。

 

「トレバー‼ 」

 

丸顔のネビルは嬉しそうに声をあげる。どうやらこの子のようだ。

 

「ねぇ、それ魔法よね。私は教科書を全部暗記したけど、そんな呪文乗ってなかったわ。」

 

引き寄せの呪文を知らないのか興味を示す。教科書を暗記したのか凄いな...。まぁ俺は全学年の教科書暗記してるけど...。

 

「あぁ俺は幼い頃から父上から稽古をつけてもらっていてな。その時に覚えた。少し遅れたが、ハウル・グレンストだ。よろしく」

 

手を差し伸べる。

 

「ハーマイオニー・グレンジャーよ。そうだったの?でも魔法省は魔法学校に通っていない未成年とマグル前では魔法は使ってはいけないと本に書いてあったわ。それににおいがついているから逮捕されるわ。」

 

においとは魔法省がつけた物で未成年(17才以下) は魔法を使用しているかは全て記録されている。もし違法に使用したらバレるのは時間の問題だ。

 

「俺の父上はそこそこ名のある闇祓いでな。逆恨みされる危険もあるし、後継者にするという条件でにおいを消してもらっている。その分少し危険な魔法も覚えている。」

 

闇祓いという言葉に少しネビルが反応する。

 

「そういえばネビルの苗字聞いてなかったな。」

 

「うん、ロングボトムっていうんだ。」

 

確か、もう亡くなった闇祓いの名前だな。

 

「あなた‼ もしかしてイギリス1の闇祓いのガリム・グレンストの息子?」

 

少し考えていたハーマイオニーが突然声をあげる。

 

「あぁ、知ってたのか...。父上の名声が知られているのは嬉しいが、そんなに声をあげないでくれないか、目立ってしまう。」

 

ただでさえハウルは類まれの中の類まれさを持つ容姿をしている。目立たないわけがない。だが、ハウルは自身が皆から嫌われていると思っている。目立ちたくないのだ。

 

「ごめんなさい。私、彼のファンなの。」

 

そういえばクリスマスの時に女性からのプレゼントに母上がこめかみに筋をいれながらファンクラブがあるせいだとか言って嫉妬してたな。しょうがないか...。毎年クリスマスではめちゃくちゃ広いうちの屋敷の床が全部プレゼントで見えなくなるもんな。父上は俺とは違って人気だもんな...。

 

「いや、いいんだ。もし良かったらここに座らないか?退屈してたんだ。」

 

父上のファンなら俺を好奇の目で見ないだろうし、何より寂しい。

 

「そうさせてもらうわ。」

 

ハーマイオニーはすぐに入るが、ネビルは入ろうか入らまいか葛藤している。

 

「ネビルも入れよ。」

 

俺の声にネビルは嬉しそうな顔をして中に入る。

 

 

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