ハリー・ポッターと導く者 作:匿名希望 2
「シリウスはどこだ!」
黒いコートに仮面を被った人物を死喰い人と判断し、ハリーは叫んだが答えが帰ってこない。
「まっ、まさかハウル殿...裏切りですか?」
声が裏返っている人物が仮面を取るとドラコの父親のルシウス・マルフォイが信じられないというような顔をしている。
「少しスパイに飽きてきてな。」
ハウルはニヤッと笑って答えた。
「ハウル!スパイって。」
ハリーが叫ぶがハウルは無視する
「むしろ良かったじゃないかルシウス。邪魔なガキも消えることになる。」
ボサボサの長い髪をしたベラトリックスが高笑いしながらやってきた。
「ベラトリックス!」
普段大人しいネビルが珍しく叫んだ。
「ネビルか?両親は元気かい?」
ネビルの両親はベラトリックスらに拷問され、精神が崩壊し十四年前から聖マンゴ魔法疾患障害病院に入院し続けている。
「僕が仇をとる!」
ネビルがベラトリックスに杖を向けるとベラトリックスもネビルに杖を向ける。
「まぁまぁ落ち着こうではないか。我々は予言さえ手に入ればそれでいい。」
ハリー達が気づいた頃には周りの通路を死喰い人達が塞いでいる。
「予言を渡せば皆を無事に返してやろう。」
ハリーは罠だと感づき逃げられる通路を探しはじめる。
「...不思議ではないか?なぜお前と闇の帝王の間に絆があるのか?予言を渡せば全て教えてやろう。...なぜ闇の帝王は赤ん坊のお前を殺せなかったか?額の傷の謎を知りたくはないか?」
ルシウスは少しずつハリーに近づく。
「十四年も待ったんだ。分かるとも...」
ルシウスがハリーの目の前で手のひらを出し、予言を渡すように迫る。
「まだ待てる!<ステューピファイ> 麻痺せよ!」
ハリーはルシウスに失神呪文を当てようとするが、全身に黒い闇を覆い中へ浮かんだ。それを合図に通路を塞いでいた死喰い人達に一斉に失神呪文を放った。ほとんどは躱したり盾の呪文で防いだが、一部は命中した。
「あのドアへ迎え!こいつらは俺が抑える。」
一番近いドアを指差し、先に皆を向かわせる。俺は死喰い人を相手にしながら隙をみて悪霊の炎をだし、通路を炎で覆い追ってこれないようにした。そしてハリー達が入ったドアへ俺も入った。
***
予言の間
ドアを通ると床はなく、地面に落下した。激突する寸前でブレーキがかかりストンと落ちた。
「ハウル!スパイって「それよりあいつらが来る。杖を構えろ。」
ドアから死喰い人が闇を全身に纏い固まっていた俺達に襲いかかる。俺を取り押さえようとドロホフが向かってきたが俺は失神呪文をタイミングよく放つとドロホフは受け身をとれずに転がり、失神した。
「予言を渡すのだ。ポッター。」
俺たちを襲いかかった闇が晴れると俺とハリーから少し離れ、囲うように並んでいる。首を腕で抑えられ頭に杖を突きつけているネビル達は杖も奪われ抵抗できずにいる。
「子供だけで我々に勝てるとでも思っていたのか?ハウル殿...闇の帝王は貴方を大層買っておられる。帝王に許しを乞えば許していただけるかと...。」
俺達の前に杖をつきながらやってきたルシウスは俺を敵に回したくないのか自分達の元に戻ってくるように諭す。
「子供だけ?勘違いしてないか?」
すると予言の間の上から数個の白い光が現れ、ネビル達を抑えていた死喰い人に襲いかかり、人質を解放していまう。
「私の息子に手を出すな。」
ルシウスの後ろに現れたシリウスが思いっきり顔を殴りつけた。