ハリー・ポッターと導く者 作:匿名希望 2
ハウルは他のホグワーツ生と共にプラットホームに降りた。やがて人の流れに乗り、進むと懐かしい低い声が聞こえる。
「イッチ(一)年生!イッチ(一)年生はこっち!」
懐かしい大男のハグリットだった。
一年生が沢山集まり、滑ったり、つまずいたりしながら、険しく狭い小道を進む。黒い湖のほとりに出ると、壮大な城が見えた。大小様々な塔が並び立ち、キラキラと輝く窓が星空が浮かんでいた。ホグワーツ魔法養成学校だ。
しばらく進むとホグワーツの城の扉が開き、エメラルド色のロープを着た背の高い黒髪の厳格そうな魔女が現れる。
「ご苦労様、ハグリット。ここからは私が預かりましょう。」
玄関のホールは我が屋敷の玄関より少し広いな...。石壁を小さな大量の松明の炎が照らしている。天井がどこまでも高く続き、また壮大な大理石の階段が正面から上へと続いている。ホールの入り口の立ち止まり新入生の方を振り返る。
「ホグワーツ入学おめでとう。新入生の歓迎会が間も無く始まりますが、皆さんが入る寮を決めなくてはなりません。組み分けはとても大事な儀式です。ホグワーツにいる間、寮生が皆さんの家族のようなものになるわけですからね。寮は全部で4つあります。グリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクロー、スリザリン。どれも輝かしい歴史があり、偉大な魔女や魔法使いを輩出しました。
ホグワーツにいる間、皆さんのよい行いは属する寮の得点になりますし、反対に規律に違反した時は減点対象となります。
そして学年末には最高得点の寮に大変名誉ある寮杯が与えられますから、どの寮に入るにしても皆さん一人一人が寮の誇りになるよう望みます。まもなく全校列席の前で組分けの儀式が始まります。待っている間、できるだけ身なりを整えて起きなさい。」
先生は説明し、準備を始めるのか待機を命じ、ホールの中に入る。
生徒たちは会話を始める。俺は知り合いが少ないため、一人でいるしか...「ぐふっ‼ 」誰かが俺の背中に抱きついた。
「久しぶりだね〜ハウル〜。」
可愛らしい女の子の声が背中から聞こえ、頬をスリスリ擦り付ける
「痛いぞ、レイナ...。離せ...。」
周りからの視線に耐えられず、引き剥がす。
レイナ・キルシュタイン。俺の数少ない知り合いの一人だ。ショートの黒い髪に、小柄な体で大変可愛らしい顔をしている。美少女という印象を与える。
「いいじゃない。だって一年ぶりよ。」
頬を膨らませ、少し不機嫌な顔をしている。
「何言ってんだ。目立つだろうが...。」
レイナを諌めるがまだ納得してないようだ。
「これでいいか?」
顔を近づけ、レイナの頭を優しく撫でる
「えへへへ...」
頬を赤く染め、嬉しがる。周りの男子生徒は一斉にリア充爆発しろ‼ と思い、ハウルに見惚れる女子生徒は嫉妬と羨望の眼差しをレイナにぶつけるが美少女のレイナには敵わないからか、ハウルとレイナの事を理想のカップルとして認めた。
そんな時に空気を読めない男子生徒が声をあげる。
「ここにハリー・ポッターがいるんだろ。」
ハリーの目の前に青白い青の尖った男の子が2人の意地悪そうなガッチリした男の子を引き連れている。
「こいつはゴイル、こっちがクラップ。そして僕がマルフォイだ。ドラコ・マルフォイ。」
威張った自己紹介をハリーにすると、ハリーの隣にいた赤毛でそばかすの男の子がクスッと笑う。
「僕の名前が変だというのかい?君が誰だか聞く必要ないね。パパが言ってたよ。ウィーズリー家はみんな赤毛でそばかすで育てきれないほどの子供がいるってね。」
「ポッター君。そのうち家柄のいい魔法族とそうでないのが分かってくるよ。間違ったのとは付き合わないことだね。そのへんは僕が教えよう。」
赤毛の子を見てハリーは少し戸惑っている。
「ドラコ・マルフォイとかいったか?家柄が良いなら良いなりの態度を取るべきなのではないか?」
俺は偉ぶり、見下した態度をした男の子にイラっとする。
「おや、そういう君はグレンスト家の人間だね。君はこちら側の人間だ。ウィーズリーなんかと付き合うべきでない。」
少し驚いた様子だが、グレンスト家だと言い当てられる。俺がグレンスト家の人間だと知られ、周りが騒ぎ始める。
「それかどうかを決めるのはハリー自身だろう?お前が口を出すような事でない。ダイアゴン横丁以来だねハリー。」
「うん! 久しぶり。あいにくだけど、間違ったかどうか見分けるのは自分でもできると思うよ。どうも親切さま。」
ハリーは冷たく言い放つ。ドラコは真っ赤にはならなかったが、白い頬がピンク色に染まる。
「もう少し礼儀を心得た方がいい。君の両親と同じ運命をたどる事になる。ウィーズリー家やハグリットみたいな下等な連中と一緒にいると君も同類になるだろう。グレンスト家の君も由緒正しい魔法家なら僕と一緒にいるべきだ。」
ドラコは皮肉を言いながら、クラップとゴイルを引き連れながら去っていく。
「あっ、ありがとう。」
赤毛の子が俺に礼を言う。
「気にするな。ハウル・グレンストだ。よろしく。」
赤毛の子と握手をする。
「ロン。ロン・ウィーズリー。もしかして闇祓いの?」
まだ警戒しているのかおどおど尋ねる。父上の事だろう。
「そうよ。優し過ぎるのよ。ハウルは...。まぁそこが好きなんだけどね...。」
レイナが俺の腕に手を通し、横につく。ハリーとロンは驚き、ロンは頬を赤く染める。
「レイナ...離れろ。それは付き合った男にだけそうしろ。」
「「「「付き合ってねぇのかよ‼‼」」」」
生徒たちは叫ぶ。
「ハウルがその気ならいつでもそうしたいけど...。」
レイナはデレるがハウル以外のほとんどの男は全員が惚れる。
「一体、何の騒ぎですか? 待機を命じたはずですよ。」
先ほどの厳格な女性。ミネルバ・マクゴナゴガル副校長の声により、甘い雰囲気は壊された。