ハリー・ポッターと導く者 作:匿名希望 2
ドラコのパーティ騒ぎから少しするとケイティ・ベルというグリフィンドールの女の子が呪われたネックレスを首にかけ、医務室送りとなった。ドラコの仕業だろう。服従の呪文を使ったようなので、証拠は残らない。そのままダンブルドアに届けさせようとしたらしい。手ぬる過ぎるな。ダンブルドアが得体の知れないネックレスを首にかけるとでも考えたのか?まぁ俺にはほとんど関係ないか...
***
スリザリン談話室
「それで...お前はあんなのでダンブルドアを始末できるとでも思ったのか?警戒心を強めさせただけだ。」
談話室で俺はドラコにアドバイスを求められていた。
「...確かに僕が甘かった。これからどうすればいいと思う?あの方<ヴォルデモート>からの任務をしくじるわけにいかない...。」
ドラコは父親のルシウスの名誉を回復させようと頑張っているのだ。
「...ならばダンブルドアが警戒しない奴に毒入りの何かを仕込んでドラコの代わりに贈らせればいい。毒なら暴露呪文を使わなければ分からないし、校長室に都合よく解毒剤があるとは思えない。」
俺がニヤッと笑うとドラコも俺と同じくニヤッと笑った。
***
数日後
女子トイレ
「<クルー<セクタムセンプラ>」
秘密の部屋がある女子トイレでドラコとハリーが魔法を撃ち合っていた。ドラコが磔の呪文を撃つ寸前に最近覚えたばかりの呪文をハリーが放った。ドラコは顔や胸から見えない刃で切り裂かれたように大量の血が流れている。
「そんな...」
ハリーは攻撃用の呪文としてしか認識していなかったのか、唖然としている。
「ここで何をしている?ドラコはお前がやったな?」
ハウルがやってきて、傷だらけのドラコの前でしゃがむ。ハリーは何も答えない。
「<ヴァルネラ・サネントゥール> 傷よ、癒えよ。」
ドラコから流れた血が少しだけ体内に戻っていく。そのまま唄うように何度も呪文を唱える。
「...これはどういう状況だポッター。」
ハウルがドラコを治療しているとスネイプが女子トイレに入ってくるとドラコの様子を見て事情を探ろうとする。
「<ヴァルネラ・サネントゥール> ハリー。説明してくれ。俺も事情は知らん。」
俺はドラコを治療しながらハリーに説明を頼むが、ハリーは何も言えない。
「...ポッター。我輩に説明できないのなら去れ。」
ハリーは無言でトイレから去っていく。
「あとは俺が運んでおこう。スネイプ...。<破れぬ誓い>を結んだのならもう少し気をつけていた方がいい。」
スネイプはヴォルデモートのスパイだから、必然的に俺の部下になる。俺たち同様ドラコも死喰い人であるので建前ははっきりさせた方がいい。
「さようですな。我輩はポッターに口止めをすると致しましょう。」
スネイプはマントをなびかせて去って行った。
「無様だなドラコ。やるならバレない範囲で徹底的にやれ。」
少しだけ意識を取り戻したドラコに俺は話しかけた。
「...すまない。君に手伝って貰うつもりはなかったのに...。」
ドラコは少し自分が情けないというような顔をしている。
「気にするな。次にもっとうまくやればいい。」