ハリー・ポッターと導く者   作:匿名希望 2

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原作を読み返したので更新が遅れました。すみません。


魔法省の改革

 

<アズカバン>

 

 

 

2年前に現れた大鷲が再びアズカバンの付近を飛び回り、窓から侵入した。大鷲はスッと金髪の美しい青年に変わると同時に多くの死喰い人達が現れた。青年の隣には骨より白い顔をし、背が高く細い体つきをした恐ろしい男が移動し、大監獄の中心へ移動した。すると白い男が杖の先端を口に向けた。

 

「吸魂鬼<ディメンター>達よ。再び俺様の元へ馳せ参じるのだ。ヴォルデモート卿は全てを水に流してやろう。」

 

恐ろしい高音を監獄を響き渡らせる。すると監獄を警備していた吸魂鬼<ディメンター>達が次々とヴォルデモート卿の元に訪れ、足がないため、体を出来る限り下げた。

 

「...俺様に従うのが最も賢い事である事をよく覚えているらしい。」

 

全ての吸魂鬼が自分の元に現れた事を少しだけ嬉しそうに言った。一体の吸魂鬼がヴォルデモートに鍵を渡そうとしているが、ヴォルデモートは応じない。

 

「ハウル。」

 

その言葉に間隔を置かずに隣にいた青年が鍵を受け取った。

 

「我がしもべ達よ。監獄を破壊するのは許さぬ。俺様の監獄である事を忘れるな。」

 

鍵を受け取ったハウルは複製呪文で鍵を増やし、そばにいた死喰い人達に鍵を渡し、かつての仲間や優秀で自分達に忠誠を誓う囚人達を解放するように指示をし、作業にあたらせた。

 

「それではハウル。これより俺様とお前は魔法省に乗り込む。予めお前の親衛隊達に警備員の掃除を任せていたはずだ。後は俺様とお前の加勢で十分だろう。」

 

ヴォルデモートは腕を差し出すと青年は腕を掴み、一瞬で魔法省へ移動した。

 

 

 

***

 

 

 

<魔法省>

 

 

 

ヴォルデモートは魔法省の光景に目を見開き、周りを見回している。魔法省は普段と全く変わり無いのだ。どこも傷らしい傷は無く、綺麗なままだった。強いて言えば気絶した30人を超える大勢の人が床のあちこちに横たわっていたのだ。警備員の服装をしている者、ローブを羽織っている者、様々な服装をしている。

 

「...まだ親衛隊達がここに乗り込んで五分程しか経っていないはずだ。警備員だけでなく、役人共も。それに皆が失神呪文で倒れている...。ハウル、お前が指示したのか?」

 

ヴォルデモートの今回の目的の一つはアズカバンと魔法省を支配下に置く事、だった。ハウルの指示とは出来る限り魔法省に損傷を与えないという事である。皆が失神呪文で倒れているのは血を流し、床と壁を汚さないため、そして優秀な者は生かしておきたいので命を奪う可能性は減らして置きたい。

 

「いや、俺は指示していない。あいつらが自分からやったようだ。」

 

その言葉を聞くとヴォルデモートはニヤッと笑った。

 

「やはり上司がすこぶる優秀であると部下も優秀なのだろう。俺様のしもべ達もそうであって欲しいのだがな。」

 

ヴォルデモートと俺は魔法省の建物の中に入っていく、所々人が倒れている。前向きの者や杖を弾き飛ばされた者、逃げようとして後ろ向きで倒れている者。ハウルの親衛隊は1人もいなかった。

 

大臣室に入ると三人の若い魔法使いが両手を挙げている集団に杖を向け、三人は杖を4本ずつ開いた手で持っている。

 

「ヴォルデモート卿、それに兄上。警備員の処理だけで十分だと承知しておりましたが、魔法省の乗っ取り程度我々三人で可能な事であると判断したため、僭越ながらやらせていただきました。」

 

キースが三人を代表して説明をする。俺が多くの時間をかけて鍛え上げた三人だ。かなり強いと判断していたが、まさかここまでとは思わなかった。

 

「お前達は実に素晴らしい。主の主人の理想を叶えるとは感服する。お前達を正式に死喰い人に迎えたい。」

 

ヴォルデモートは三人を正式な死喰い人に向かい入れようとする。

 

「ヴォルデモート。それはやらないという約束だろ?こいつらは俺の親衛隊であると同時に俺の仲間だ。いくらお前とはいえ勝手な事は許さん。」

 

俺はヴォルデモートに殺気を浴びせる。すると丸腰の集団から悲鳴が聞こえ、若い役人が倒れた。

 

「今回は俺様に非があるな。今は客人の前だ...その話は後でするとしよう。それでは魔法大臣スルーファス・スクリムジョール。貴様と話がしたい。」

 

白髪混じりの年配の男が両手を挙げたまま前に現れる。スクリムジョールは今年からファッジにかわり、魔法大臣になった。まさか就任早々こんな事になるとは考えていなかっただろう。

 

「ハリーポッターは何処にいる?」

 

ヴォルデモートはスクリムジョールにハリーの居場所を話すように迫る。

 

「私は知らない。」

 

真顔でハリーの居場所を知らないと言う。

 

「残念だ。ならば思い出させてやろう。<クルーシオ> 苦しめ。」

 

スクリムジョールは磔の呪文を受けて悶え苦しむ。ヴォルデモートが終わらせるとスクリムジョールはゼエゼエ言っている。

 

「思い出したかな?スクリムジョール。」

 

スクリムジョールの顔を見てほんの少し嬉しそうにニヤッと笑う。

 

「...私は知らない。」

 

息を整えたスクリムジョールはまたも知らないと答える。その答えにヴォルデモートはすぐに磔の呪文をかけ直す。その後質問しては磔の呪文をかけ直すのを繰り返していたが、スクリムジョールは一向に口を割らない。

 

「そうか、ならば死ぬがよい<アバダ・ケダブラ> 死に至れ。」

 

イライラしたヴォルデモートは死の呪いを唱えると緑色の閃光が四つん這いになっていたスクリムジョールに命中し、そのまま動かなくなった。その中からピンクの服を着てガマガエルのような顔で年をとっている女がヒッと小さく悲鳴をあげ、逃げようと走った。

 

「<グリセオ> 滑れ。」

 

ハウルは杖を持たず、手で払うように呪文を唱えた。女は床が滑り、前向きに無様に転んだ。素早く振り向くが足を少しずつ下げ逃げようとしている。

 

「おやおや、アンブリッジ教諭。お久しぶりですね。」

 

元ホグワーツ校長のドローレンス・アンブリッジがいた。アンブリッジは完全に俺を怖がっている。

 

「グッ、グレンスト君。いっ、命だけは...。」

 

泣きそうな目をしているが、より一層醜さを深めているだけだった。

 

「教諭。私はグリンデルバルドですよ。自ら名乗った事はありませんが、魔法省はそのように発表したではありませんか?」

 

俺はニヤニヤしながら、アンブリッジを見下ろしている。アンブリッジはわなわなと震えている。すると突然思い出したように声を上げた。

 

「やっ、闇の帝王様。わっ、貴方様同様、私は半獣やマグルは毛嫌いしています!必ずや貴方様のお役に立てます。どうか!どうか命だけは!」

 

アンブリッジは跪き、頭を下げ、命乞いをしている。ヴォルデモートはアンブリッジの様子を見てニヤッと笑った。

 

「アンブリッジ。俺様は半獣もマグルも始末したい。お前とは気が合うようだ。」

 

アンブリッジは顔をあげると嬉しそうな顔をしている。涙でぐしゃぐしゃになった顔は本当に醜い。死に間際のカエルのようだ。

 

「ありがとうございます!ありがとうございます!闇の帝王様!」

 

アンブリッジは跪いたまま頭を下げ続ける。その様子を見たヴォルデモートは人が悪そうにニヤッと笑った。

 

「アンブリッジよ。俺様は一言も見逃すとは言ってないが何を勘違いしておるのだ?」

 

アンブリッジの笑みが突然真顔になる。

 

「その件は我が右腕のハウルに任せる事にしている。俺様も多少口は挟むがな...。ハウル。この女に用は無い。」

 

俺の顔をニヤッと見ると、俺もニヤッと笑った。

 

「人が悪いなヴォルデモート卿。」

 

俺はアンブリッジに杖を向ける。アンブリッジは口をパクパクさせている。

 

「<アバダ・ケダブラ> 息絶えよ。」

 

緑色の閃光がアンブリッチに命中したのを見て、俺とヴォルデモートは大きく高笑いをした。

 

 

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