ハリー・ポッターと導く者   作:匿名希望 2

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情報とグリンデルバルド(紹介)

 

 

 

 

<ルシウス家屋敷>

 

 

 

テーブルの上には逆さになって浮かんでいる人間がいる。テーブルにすわる人々は気にも止めていないが、青白い顔をしている青年は恐る恐る見ている。そんな時に2人の男が現れた。ホグワーツ魔法薬学講師セブルス・スネイプと背が高く白い髪がモジャモジャしている男、ヤックスリーが急ぎばやにやってきた。

 

「遅い。遅刻すれすれだ。」

 

横長なテーブルの真ん中に座っているヴォルデモート卿が言った。2人は空けてある席に着いた。

 

「それでどうだ?セブルス。」

 

主人の言葉に皆が一斉にスネイプを見つめる。

 

「我が君、不死鳥の騎士団は、ハリーポッターを現在の安全な居所から、来る土曜日の日暮れに移動させるつもりです。」

 

スネイプは騎士団にスパイとして潜入していた。ダンブルドアを殺してからは情報はかなり減ったが、まだスネイプの仲間がいるようなので、そいつから情報を得ているとの事だった。

 

「我が君、私が得た情報とは違っております。闇祓いのドーリッシュが漏らしたところでは、ポッターは十七歳になる前までは動かないとのことです。」

 

2人の情報が噛み合わないことに周りはどよめき始める。

 

「ハウル。お前はどう思う?」

 

死喰い人達は一斉にNo.2のハウルを見る。

 

「恐らく騎士団はすでに我々が魔法省に潜入していると考えているはず、ならばヤックスリーの魔法省に勤める闇祓いではなく、スネイプの騎士団の情報の方が信憑性があるな。ヤックスリーの情報は偽の情報と判断すべきだ。」

 

俺はスラスラと意見を述べる。死喰い人達は真剣に聞き入り、うなづいている。

 

「それではセブルスの情報で動くとしよう。あの小僧は何処に隠すのだ?」

 

ヤックスリーは少し悔しそうな顔をしてスネイプを睨んだが、俺の視線を感じ、すぐに真顔になった。

 

「騎士団の誰かの家です。情報によれば騎士団が出来うる限りの防衛策を施したとのこと。いったんそこに入ればポッターを奪える可能性はまずないと思われます。」

 

スネイプの情報を聞き、ハリーを移動中に襲って始末することになった。皆がポリジュース薬でハリーに変身し、色々な手段で家に向かうとの事だった。

 

「俺様は自らポッターを始末する。ただし、ムーディが面倒だ。」

 

2人一組で移動するためハリーとムーディは別のルートを使うのだ。

 

「ムーディは俺がやろう。」

 

俺が発言するとヴォルデモートがニヤッと笑った。俺が言い出すのを分かっていたな。

 

「俺様は以前より分かっている。ポッターを亡き者にするには誰かから杖を借りなければならなくなる。誰か差し出す者は?」

 

誰も志願しない。魔法使いにとって自分の杖は片腕のようなものだ。差し出す者などいるはずもない。まぁ俺の予備でいいか。

 

「ヴォルデモート。俺の予備を使うか?」

 

俺がローブから黒い杖を出す。

 

「いいや、お前は老ぼれとはいえムーディとやり合うのだ。万全を期すべきだ。」

 

ヴォルデモートは椅子から立ち上がり、ルシウスの椅子に手をかけた。

 

「我が君?」

 

アズカバンから脱獄したばかりな事もあるためか、血の気がなく弱々しい顔をしている。

 

「ルシウス、お前の杖だ。俺様はおまえの杖をご所望なのだ。」

 

ルシウスは恐る恐る杖を抜き取り、ヴォルデモートに差し出す。素材と長さを聞くとヴォルデモートは席に戻った。

 

「セブルス。この客人が誰だか分かるな?」

 

ヴォルデモートが上を見るように視線をあげると、スネイプは浮いている人間を見る。

 

「セブルス!ハウル君!助けて!」

 

魔女が怯えた声で叫ぶ。

 

「お前はどうだ?ドラコ。」

 

ドラコはヴォルデモートに話しかけられ、何も言えず、震えている。その様子を見たヴォルデモートはつまらなそうな顔をする。

 

「ハウル。皆に紹介して差し上げろ。」

 

ヴォルデモートは俺に話をふる。

 

「ホグワーツでマグル学を教えているチャリティ・バーベッジ教諭だ。俺とは直接の面識は無い。」

 

「そうだ。バーベッジ教授は魔法使いの子弟にマグルの事を教えておいでだ。我々のような崇高な魔法使いと穢れた血を交わらせるおつもりだ。」

 

そういうと皆が甲高い笑い声をあげる。

 

「<アバダ・ケダブラ> 息絶えよ。」

 

緑色の閃光が部屋を照らし、バーベッジ教諭は真下にあったテーブルにドサッと落ちた。死喰い人の何人かは椅子ごと跳びのき、ドラコは床に転げ落ちた。

 

「ナギニ、夕食だ。」

 

ヴォルデモートの優しい声を合図に大蛇はユラリユラリとテーブルを這い、バーベッジを丸呑みにした。

 

 

 

***

 

 

 

<ゲラート・グリンデルバルド>

 

 

 

1995年にダンブルドアが破った闇の魔法使い。バチルダ・バグショットの甥の息子。ダームストラングに入学し、闇の魔術の傾倒が過ぎて16歳で退学。死の秘宝に魅了され、大叔母であるバチルダ・バグショットの住むゴドリックの谷に滞在。隣人のダンブルドアと知り合い、優秀過ぎる者通し意気投合した。二人は死の秘宝やマグルを支配する壮大な計画に熱中したが、ダンブルドアの妹の世話を巡って弟のアバーフォースと言い合いになり、グリンデルバルドはアバーフォースに磔の呪文を浴びせ、巻き添いとなったダンブルドアの妹が命を落とす。グリンデルバルドは逃走し、二人で考えていたスローガンの<より多くの善のために> を建設し、監獄のヌメルンガードを建設して反逆者を収容していった。死の秘宝の一つのニワトコの杖をグレゴロビッチから盗み、所有していたが、ダンブルドアとの戦いに敗れ奪われた。そのまま逮捕され、自身が建設したヌメルンガードの最上階の独房に収監された。

 

 

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