ハリー・ポッターと導く者   作:匿名希望 2

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師匠の最期と新聞

 

 

 

 

「それでは全員無事でな。約一時間後に隠れ穴で会おう。さぁ行くぞ。」

 

ムーディが声をあげると、2人一組に分かれて一斉に飛び立った。魔法使いの最もメジャーな飛行手段の箒、翼をはやした魔法生物のセストラル、さらに空飛ぶオートバイに乗っている者もいる。2人の内1人はポリジュース薬を飲んでハリーに完全に化けている。死喰い人の襲撃対策のために囮となるのだ。だがその情報が全て筒抜けだとは誰も思わなかった。

 

 

 

***

 

 

 

25分後

 

 

 

「ハウル様。まもなくムーディとポッターに扮したマンダンガスが現れるとの情報が入りました。」

 

死喰い人の1人が箒ごと姿現しをしてハウルに情報を与えた。こちらから乗り込んだ方がいいな。

 

「今からムーディを始末するために、こちらから乗り込む!ムーディは俺がやる。お前達はマンダンガスを始末、また箒を妨害しろ!それでは向かうぞ!」

 

箒にのったハウルを先頭に8名程の集団でムーディのルートへ向かった。五分程飛び続けると、箒に乗っている男の顔が見えた。傷だらけで左目には上下左右に常に動く義眼が埋め込んである。

 

「ムーディ師匠<せんせい> お久しぶりですね。<エクスパルソ> 爆破せよ!」

 

俺はムーディの乗る箒に爆破呪文をかけようと放つがムーディ専用の巨大な杖に防がれる

 

「ふざけた弟子<ガキ>だな。<ステューピファイ> 麻痺せよ!」

 

ムーディは杖の上側を俺に向け失神呪文を放つ。

 

「<プロテゴ> 護れ。」

 

俺は盾の呪文でムーディの失神呪文を防ぐと同時に俺が杖を持っていない左手でムーディを掴むように拘束呪文を詠唱破棄でかける。ムーディは体にロープが巻きつき拘束される。ムーディは自分に巻きついたロープを見て目を見開くがすぐに解こうともがくが、ロープはキツく締まっている。ハリー(マンダンガス)がムーディを解放しようとムーディに杖を向けると、斜め後ろから死の呪いを受け、箒から落ちて行った。ムーディはかろうじて杖は掴んでいるが、杖を動かせずにいる。死喰い人の1人が武装解除の呪文を放ち、ムーディの杖は弾かれそのまま地面へ落ちていった。

 

「杖を使わずに、しかも詠唱破棄で拘束呪文を使えるのは世界でもそういないだろう。やはりお前は俺の数多くの弟子の中で最悪で最高の弟子だ。」

 

自分の杖が地面に落ちていくのを見て、己の人生の最期だと理解し、ハウルを力無く見つめる。

 

「貴方から教わった闇の魔法は今では私の中で最も大事な能力の1つとなっています。貴方は尊敬に値する人だったが、今の私から見てはただの老人だ。」

 

俺が箒の上でロープに縛られているムーディに杖を向ける。

 

「ハハッ、サシでやり合っても結果は同じだったろうな。ヴォルデモートに殺されるぐらいならお前に殺された方がマシだ。やれクソ弟子<ガキ>。」

 

ムーディはかつて自分の教えに忠実で飲み込みが異常に早かった幼い金髪の少年を思い出していた。

 

「さようなら師匠<せんせい>。<アバダ・ケダブラ> 息絶えよ。」

 

ムーディに緑色の閃光が当たると箒から落ち、地面に落ちていった。自然と巻きついていたロープが解け、二度と開かなくなった目から涙が溢れているようだった。また上空にいた金髪の美しい青年も師匠の最期を見届け、涙を流していた

 

 

 

 

***

 

 

 

1日後

 

 

 

<ハウル・グリンデルバルド氏の栄光を讃えて。〜新魔法省発足。新大臣と親友のグリンデルバルド氏に関してのコメントあり>

 

 

 

昨日、数多くの罪なき魔法使いをでっち上げの証拠でアズカバンに投獄していた<マッドアイ>・ムーディが偉大なるハウル・グリンデルバルド氏によって裁かれた。ムーディが自身と同じ悪人とまではいかないが、コソ泥で無法者のマンダンガス・フレッチャーを安全な場所で匿おうとしていた所を偶然グリンデルバルド氏が遭遇。そのまま戦闘となり、見事ムーディを討ち取った。フレッチャーはグリンデルバルド氏の友人により裁かれた。魔法省はグリンデルバルド氏に敬意を表明するとの事。そして最近急死した魔法大臣のルーファス・スクリムジョール氏の後任は魔法執行部部長バイアス・シックネスとなった。シックネス氏はこう述べている「彼の勇敢さと優秀さには心から感服している。半月ほど前、義父であるガリム・グレンストもムーディと同様でっち上げで仕事をしていた事を知り、迷わず討ち取った事にも尊敬に値する。優秀さと人格からホグワーツでも数多くの友人に恵まれ、教師陣の評判も良い。監督生でもあるし、学校生活を送った5年間の成績は5年間連続の首席でもあった。私は彼と一度面会した時にホグワーツに戻るように説得したが、彼は悪人ではあるとは言え、殺人を犯した以上ホグワーツに戻る気はないと言っていた。彼はホグワーツから去り、私とスクリムジョール氏の勧めで魔法省で働いて貰うと彼は圧倒的な手腕を発揮してくれた。そこで私は彼にマグル対策委員会の会長に彼を抜擢した。これまでの魔法省は腐っていた。私とハウル君を中心に新らたな魔法省を作り、我々のような優れた魔法使いが安全に過ごせるような魔法界を作りたいと考えています。」との熱いコメントを頂いた。またホグワーツの数多い親友の1人はこう述べている。「ハウルはホグワーツ史上最も優秀で最も偉大な魔法使いです。僕が半巨人のハグリッドからヒッポグリフをけしかけられ、右腕に重症を負った時に代わりに皆からの期待で慣れないクィディッチの選手として出場する事を強制的に決められ、二日間の練習で得た賜物とは思えない程の見事な腕を見せてくれた。たった二日の練習で僕より遥かに優れているシーカーである事を学校中に示したのに、彼はシーカーの座を僕の怪我が癒えると同時に返してくれた。彼は努力を怠らない人間が選手になり、栄光を掴むべきだと教えてくれ、今では僕の矜持となっています。三大魔法学校対抗試合でも定められた十七歳以上しか出場が認められないのに彼は炎のゴブレットに選ばれた。彼の人格と優秀さは炎のゴブレットでさえも認めさせた。(その後で判明した事だが、上級生がハウルの許可を得ずにハウルの名前で応募したらしい。)ハウルは十四歳ながら3つの厳しい課題を軽くこなし、満点優勝をした。彼の課題への取り組みは素晴らしかった。ハウルがイギリス中に名声を轟かせたのも記憶に新しい。僕は彼の親友である事が心から誇らしい。」とのコメントを頂いた。

 

ハウル・グリンデルバルド氏の新マグル界対策委員会の会長としての手腕に魔法省の役人は1人残らず彼の手腕を信じていると役人の1人が漏らしてくれた。我々庶民も彼の手腕に期待すべきである事は明白である。

 

 

 

 

***

 

 

 

<ハウル家(仮宿)>

 

 

 

「ねぇハウル。やり過ぎじゃないの?」

 

ダフネは日刊預言新聞をテーブルに投げるように置く。

 

「...ここまで誇張されるとは俺も思わなかった。」

 

新魔法大臣の発表より俺の記事の方が遥かに多いからな。しかも一面俺の写真がトップで掲載されている。ダフネが嫉妬深くなくなってて助かったな。

 

 

 





ゴブレット編で書いていたようにハウルはムーディから闇の魔術を教わっていました。
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