ハリー・ポッターと導く者 作:匿名希望 2
「スネイプが僕を守ろうとしてた...。」
ハリーは唖然としていた。スネイプはリリーを愛し、その子供であるハリーを守ろうとしていた。スネイプが憎んでいたのはハリーではなく、ハリーにある父親の面影だったのだ。ダンブルドアは蘇りの石がはめ込んであったスリザリンの指輪にに呪いがかかっているのを 理解しながらも指にはめてしまい、一年ほどの命しか持ってなかった。そしてダンブルドアはスネイプに自分を殺すように命じ、スネイプはそれに止むを得ず従った。ヴォルデモートの信頼を得るために...
...そしてハリーはヴォルデモートが意図せずに作った分霊箱だったのだ。
ハリーは座り込み自身の頭の中を整理していた。すると突然、ハウルからもらった記憶の存在を思い出した。ローブから取り出し、憂い篩に落すと、顔を大きな水盤に顔を突っ込んだ。
***
ハリーはホグワーツの廊下に現れ、周りを見回すと、向こうから誰かを探しているのかほんの少し幼くなったハウルが走っているのが、見えた。すると計算したかのようにダンブルドアが現れた。
「こらこら、ハウル。廊下は走っちゃいかん。それとは別に少しいいかの?」
ダンブルドアがいつものように優しく笑ってハウルを引き止めるがハウルは少し嫌そうな顔をする。
「すみませんが、急いでます。後でいいですか?」
ハウルはイライラしているのか、キツい口調で断る。
「すまんが、それは譲れんの...。君次第では早く終わろう。」
ハウルはダンブルドアを睨みつけるが、諦めたような顔をした。
「わかりました。なるべく早くしてください。」
すると場面が変わり、校長室に変わった。
「...それで話とは?」
ハウルは嫌そうな顔をしながら、ダンブルドアを見る。よほど大事な用があったのだろう
「ヴォルデモートの配下の者達が動き出しておる。対抗試合でわしは審査員として動きづらくなる。おそらく狙うならそこを狙ってくるじゃろう。...そこで君にハリーを守ってほしいのじゃ。」
再び場面は入れ替わり、ヴォルデモートが復活したトム・リドルの墓に変わった。ハリーとヴォルデモートが決闘をして、兄弟杖である事を知らずに互いの呪文を打ち消しあった場面に変わる。ハリーがハウルを見ると捕らえられていたルシウスの隙を見て杖を奪い、クラウチJr.から自身の杖と予備の杖を奪い返した。ヴォルデモートが自分の呪文をハリーが打ち消したことに驚いている隙にハウルはローブから移動キーの細工がしてあるコインを取り出し、ハリーに投げ渡した。ハリーは一瞬で会場であるクィディッチ場へ移動した
「ハウル...貴様は何をした?後で俺様が納得のいく説明をしてくれるのだろうな?」
ヴォルデモートは冷静を装っているものの、ハウルを睨みつけている目は怒りに満ちている。
「<クルーシオ> 苦しめ。」
「<エクスペリアムース> 武器よ去れ!」
ヴォルデモートの緑色の閃光とハウルの武装解除の呪文は互いを打ち消しあった。ハウルはヴォルデモートだけでなく、死喰い人からも杖を向けられる。
「俺様はお前に説明を要求する。」
ヴォルデモートは少し落ち着き、杖を向けたまま質問する。
「...俺は今の魔法省が気に食わない。........................は強いし、マグルに対して弱腰過ぎる。俺は今、ダンブルドアにハリーを守るように言われている。だが、不死鳥の騎士団の味方をしても現実は何も変わらない。これ以上言わなくても俺があんたに何を求めているかわかるだろう?」
ハウルの無礼な言葉使いに苛立ちを覚えたのか、死喰い人の一人がハウルに呪いを放とうとしている。ヴォルデモートが手で合図すると杖を皆が下げた。
「お前は優秀だハウル・グリンデルバルド。お前は俺様が復活するまでは配下には下らないと言っていたな。今こそ我が元へ下れ。」
ハウルは杖をしまい、左腕をめくりヴォルデモートに差し出した。ヴォルデモートはニヤッと笑うとハウルの腕に杖を突き刺し、死喰い人の紋章を刻みこんだ。
「お前は俺様と並ぶ才能を持っている故、無礼な振る舞いは許してやろう。」
ヴォルデモートは満足そうな顔をしている。自身にとって最も障害になるのはダンブルドアであってハリーではない。いつでも始末できるハリーを見逃し、優秀なハウルを味方にした方が割がいいと考えたのだろう。
「あぁ、俺はダンブルドアのスパイになる。ホグワーツで報告するのはリスクが高い、安全な手段を探しておこう。<エネルベート> 活きよ。」
ハウルは先ほど失神させたルシウスを目覚めさせる。ルシウスは現状を理解できずにいるが、ヴォルデモートや死喰い人達が杖を下ろしているのを見ておおよそ理解した。
「俺に軽く切り裂き呪文をかけてくれ、さっきの詫びだ。」
ハウルは腕を広げ、自身に切り裂き呪文をかけるように指示するが、ルシウスは戸惑いを隠せないまま呪文を放ち、ハウルの身体を切り裂き、大量の血を噴き出させる。
「...もう少し加減してくれたら嬉しかったがな。それでは俺はホグワーツに戻らせて貰おう。<アクシオ> 優勝杯。」
ハウルはそのまま消えるとまた場面が変わり、再び校長室に戻った。ハウルの傷は癒えているようだった。
「お主はヴォルデモートの右腕として誘われたそうじゃな。」
ハリーはトム・リドルの墓での出来事のすべてをダンブルドアに説明したのだ。おそらくその数日後だろう。
「えぇ。確かに言われましたね。」
ハウルはそう返事をした。
「お主は本当に優秀じゃ、ヴォルデモートが欲しがるのも無理はない。ハウル...。セドリックの事はお主に責任は無い。気にしてはならんぞ。」
ダンブルドアはヴォルデモートから逃げ切ったのだと推測した。
「えぇ。...ですが。」
ハウルは左腕をめくり、死喰い人の紋章をダンブルドアに見せた。ダンブルドアは物凄い形相をし、ハウルの肩を思いっきり掴んだ。
「お主は何を考えておるのじゃ!その紋章をつけたせいで多くの命を「だが!この紋章のお陰で多くの命を守れるかもしれない。すくなくとも時間は稼げるし、あんたら<不死鳥の騎士団>に情報を与えられる。」
再び場面が変わり、薄暗い屋敷でヴォルデモートとハウルが二人きりで話している。
「俺様はお前に期待している。ポッターから予言を奪うのだ。」
背が高く冷たい男の言葉にハウルはは返事をせずに姿現しで消えた。
今度は校長室へ入れ替わる。
「ヴォルデモートはハリーを神秘部に誘き寄せ、預言を奪い取る気だ。」
ハウルはヴォルデモートからの任務の情報をダンブルドアに渡す。ダンブルドアは少し考え込んている。
「新しい闇の防衛術の教諭はアンブリッジとかいう魔法省の役人らしいな。おそらく俺達に実習を教えたがらないだろうから、不満が出るだろう。...ハーマイオニーあたりが不満を漏らし、俺に教わろうとするはずだから、その時に死なないように鍛えあげておく。」
今度は不死鳥の騎士団の本部に入れ替わった。ハウルがウィーズリーの双子と話していた。
「少し考えたんだが、盾の呪文を帽子とかネックレスに付加させるのはどうだ?手袋とかイヤリングなど別々に売り出せば死ぬほど儲けられる。」
双子の二人は互いに見つめ合うが同時に落胆した。
「確かに<例のあの人>が復活しちまってバカ売れするのは間違いない。」「だけどそりゃ難しすぎる。俺たちゃまだ盾の呪文も付加呪文も覚えてない」
二人はいつも通り息を揃えて会話する。盾の呪文は大半の魔法使いが扱えないし、付加呪文もかなりの難度を誇る。
「だが俺はできる。だからこの春休み中にお前達にマスターさせる。使い捨て仕様にして特許をとれば独占して永遠に儲けられる。」
ハウルの言葉は二人の意欲を焚きつけるのは充分過ぎた。後に盾の呪文グッズはバカ売れし、死ぬほど双子の財産と利益を上げさせた
場面がまたまた入れ替わり屋敷でハウルとスネイプが一緒にヴォルデモートから指示を受けていた。
「ドラコにダンブルドアの始末を命じた。お前達はドラコをサポートし、成功したら俺様の元に正式に戻ってくるのだ。」
二人は指示を受けた後に廊下へ出る。
「ハウル殿、我々はいかがいたしましょう。」
スネイプが敬語でハウルに尋ねた。ここ<死喰い人>での立場はハウルの方が上なのだ。
「あぁ。ダンブルドアが一人になった隙をみて殺させよう。俺がドラコをサポートする。」
ハウルは腕をだし、スネイプに掴ませると付き添い姿現しで消えた
「校長、我輩はどうしても貴方を殺さねばならぬのですか?」
スネイプはダンブルドアに確認する。何度も聞いたのか少し呆れたような顔をして口を開く。
「そうじゃ。それがハリー<あの子>のためになるのじゃ。」
「スネイプ教諭。私達は覚悟を決めたのではないか?誰を犠牲にしようともヴォルデモートを食い止めると...。」
ダンブルドアとハウルがスネイプを見つめるとスネイプは無言で校長室を出た。
「...よいかハウル。わしは死なねばならぬ。セブルスはまだ理解しておらぬが、お主は別じゃろう?」
ダンブルドアは少し悲しそうな顔をしてハウルを見つめる。
「あぁ貴方が死んだ後、スネイプ教諭も死ななければならない。」
ハウルがそう答えるとダンブルドアはほんの少し満足そうな顔をする。
「お主はハリーの預言を知っておろう。ヴォルデモートを食い止められるのはハリーだけなんじゃ。」
ダンブルドアがそう言うとハウルの記憶は終わった。ハリーは少しずつ頭の中を整理していった。ハウルがダンブルドアを殺すようにサポートしたのは計画でガリムさんやムーディを殺したのもヴォルデモートからの信用を得て、自分を守るため。ハリーは3人にずっと守られていたのだ。ハリーはしばらくその場を動けなかった。この事を皆に伝えなければ...。ハウルやスネイプは僕の恩人だった。
***
ハウルとスネイプの記憶が正しいかどうかを知るためにダンブルドアの肖像画の前にやってきた。
「先生。ハウルとスネイプは僕のために...。」
ダンブルドアは真剣な顔でハリーをみた。
「そうじゃ。スネイプ先生はお主の奥底に垣間見るリリー・ポッターのため、ハウルはお主のために動いてくれた。特にハウルは危険で残酷すぎた任務じゃった。」
ハリーは1年ほど前の記憶を呼び覚ます。目の前でダンブルドアがスネイプに殺され、ハウルの父親であるガリムがハウルに決闘を挑んだのだ。そしてハウルがガリムを殺した。もし負ければ捕らえられ任務を実行できず、ヴォルデモートからの信用を無くす。勝っても命を見逃せば疑われ、ヴォルデモートから殺される危険もあった。つまり最愛の父親を自ら殺すか、自らが死に任務を放棄するか、二つに一つだった。そいてハウルが選んだのは自ら父親を殺し、ヴォルデモートの信用を得ることだった。
「ハリー。二人は自分の命以上のものをかけてお主を守ったのじゃ。特にハウルは自身の父親と師匠を自ら殺し平然と過ごさねばならなかった。わしでも耐えられるかどうか...。分かるかなハリー。君はわしらがすべてをかける価値のある希望なのじゃ。」
ダンブルドアは杖をハリーのポケットにむけ、修復呪文をかけた。ハリーの折れていた杖は元に戻った。ハリーはダンブルドアにお礼を言うと、スネイプとハウルの記憶を試験管に慎重に戻し、皆にスネイプとハウルの真実を伝えるために校長室から出た。
***
同時刻
ヴォルデモートはホグワーツ副校長のマクゴナガルと闇祓いのキングズリー、そして魔法薬学のスラグホーンの3人と対峙していた。3人は満身創痍で戦っているがヴォルデモートもほんの少し余裕を残して相手をしている。ハウルはヴォルデモートの方へ向かって走り、ヴォルデモートに呪文を放った。ヴォルデモートはハウルの攻撃を察知し、強力な盾の呪文で自身を覆い、そのまま対峙していた3人を吹き飛ばした。
「ハウル。なんの真似だ?」
ヴォルデモートは何となく察したのか、ハウルを睨みつける。
「俺の行動を目の当たりにして理解できぬのなら主失格だな。」
ハウルは冷たい顔をしてヴォルデモートを睨みつける。ヴォルデモートと戦っていた3人は状況を理解できずにいた。
「よもや貴様が裏切るとはな。」
ヴォルデモートは残念そうな顔をする。
「いや、初めから俺はハリーのために動いていたのであって、お前のためではない。」
ヴォルデモートはだんだん怒りの形相に変わってくる。右腕として、自身と並ぶ友として接していた男が自分を初めから騙していたのだ。
「ミスター・グレンスト...。」
マクゴナガルがハウルをジッと見つめる。
「すまないがヴォルデモートは俺に任せてくれ。あんたらはまだ不完全な生徒達を守ってやってくれ。」
ハウルはマクゴナガルに背を向けたままヴォルデモートと向かい合っている。
「分かりました。お母様は貴方の事を信じていましたよ。」
マクゴナガルが他の場所に移動しようとしているとスラグホーンが止めた。
「ミネルバ。いくらハウルでも「ホラス。ダンブルドアが信用したハウルなら大丈夫です。私達はここの教師なのです。私達が学校を守らずに誰が守るのです。」
マクゴナガルの言葉にスラグホーンは心を打たれ、お気に入りのハウルを置いて別の場所に向かうとキングズリーも別の場所に加勢へ向かった。
「すまないな。今から落とし前をつける。」
ハウルが冷たい顔をして、ヴォルデモートに杖を向けず、剣を構えるように杖を天へ向けた。
「お前はここで殺すとしよう。俺様は心から惜しいと思う。俺様と肩を並べられる魔法使いはお前しかこの世に存在しないだろう。」
ヴォルデモートはハウルと同様杖を構え、同時に二人は後ろを向いて三歩歩き、同時に強力な魔法を放った。
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