ハリー・ポッターと導く者   作:匿名希望 2

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談話室

組分けの儀式が無事に終了し、みんなで食事になった。まさか食事を出す呪文があんなふざけたやつとは...俺もまだまだだな。

 

「どうしたの?ハウル?」

 

同じスリザリンの新入生のダフネ・グリーンダラスが話しかける。ハウルと同じ金髪の美少女だ。のちにレイナと一緒にスリザリンの双華と呼ばれる事となる。

 

「何でもない。それ旨そうだな。どこにあるんだ?」

 

ローストチキンを指差す。

 

「ええっと、もう無くなちゃったわね。ひっ、一口食べる?」

 

頬をピンクにしてダフネが使っていたフォークでチキンを器用に取り、ハウルの口の前に差し出す。

 

ハウルは礼儀がなっていないという父上の言葉を思い出すが、せっかく用意してくれたチキンを食べてみたいという気持ちが勝る。差し出されたチキンを食べる。

 

「おっ、これ美味いな。ダフネ、ありがとな。」

 

「うっ...うん、もう一口食べる?」

 

そんな甘い世界を築く二人を見ていたレイナは意外にも全く嫉妬していなかった。それをみたパグ犬のような顔をし、決して可愛いとはいえないパンジー・パーキンソンが見兼ねて質問する。

 

「あんたさっきの彼氏さん(笑)見てたわよね?何とも思わないの?」

 

組分け前の出来事を見ていたパンジーは生まれて初めての修羅場を見てみたいという期待の目でレイナの表情を伺うが顔色は何一つ変わらない。

 

「嫉妬なんかしないわよ。ハウルとは私の一族の結婚式に呼ばれた時に初めて会ったの。ガリムさんが有名な事もあるけど、その場所にいた女はみんなハウルに魅了されたわ。花嫁も含めてね。だから嫉妬するだけ無駄なのよ。あなた、出会う女みんなに嫉妬しろっていうの?」

 

実際、ハウルと出会い彼に惹かれたレイナは親密になりたいと思うが、父親とハウルの警戒心と女達の視線が異常に強かった為その時は何も出来なかった。結局ガリムと仲が良かったレイナの父親に頼みこんでハウルに両面鏡を渡す事に成功。その後親密になり、ハウルの実家に行ける程になる。だが二年前に彼の圧倒的な魔法の才能を目の当たりにして、彼の隣に立つために自身も父親に魔法の稽古をつけてもらう事となる。そのせいでハウルと会ったり、両面鏡で会話をする頻度が激減した事は言うまでもない。たが、ハウルは何か自分がレイナに嫌な事をしたのではないかと自分を攻めることとなり、彼女と距離を置こうと考える。そして本末転倒のような結果となったのだ。

 

「あんた...苦労してんだね...。」

 

パンジーが哀れむ目でレイナを見る。

 

「あなたはハウルをどう思うの?」

 

レイナはあまりハウルに関心のない様子を見て疑問に思う。

 

「確かにめちゃくちゃかっこいいし、人間出来てると思うけど私じゃ釣りあえないわ。私的にはあの子かな?後で話しかけてみるわ」

 

パンジーが指差した先には先ほど、ハウルと一悶着起こしたドラコ・マルフォイがいた。親密ではないが家族ぐるみの付き合いがある顔見知りのドラコにレイナは同情した。

 

ホグワーツの男子生徒達はレイナとダフネに挟まれたハウルを羨ましく思っていたが金持ち、名家、イケメン、優しい、人格者のハウルに自分達のスペックじゃ到底敵わないと思い、狡猾なスリザリン生でさえも諦めた。蛇足だが百合っ娘達も諦めた。

 

食事後、監督生に連れられてスリザリンの談話室に向かった。談話室は地下室にあり、気味が悪かったが、中に入ると並べられたろうそくが一斉にに灯り、ホグワーツのホールとは違った幻想的な世界を醸し出す。間も無く男子寮と女子寮に別れ、自分の名前のある部屋に入る。

 

「おや、ルームメイトは君だったのか...」

 

青白い肌に尖った顎の少年のドラコ・マルフォイがいた。

 

 




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