ハリー・ポッターと導く者   作:匿名希望 2

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本当の記憶

 

 

 

 

 

ハリーの頭に入ってきたのはかなり幼いハウルが必要の部屋に入り、何かの欠片を取り出し、計りやいろいろな薬品のある部屋で何かを造り始めた。時折出来たものに暴露呪文をかけて成分を確かめるが上手くいかないようだ。

 

 

 

画面が変わると今度は校長室でダンブルドアと会話をしていた。だいぶ嫌そうな顔をしているハウルを見て対抗試合でのハリーを守るように言われた場面だと理解した。

 

 

「...それで話とは?」

 

ハウルは嫌そうな顔をしながら尋ねる。

 

「ヴォルデモートの配下の者達が動き出しておる。対抗試合でわしは審査員として動きづらくなる。おそらく狙うならそこを狙ってくるじゃろう。...そこで君にハリーを守ってほしいのじゃ。」

 

ハリーが認識していたのはここまでだった。だがハウルの記憶には続きがあった。

 

「...かなり危険だな。俺にメリットはあるのか?」

 

機嫌が悪いからか、敬語を使わずにダンブルドアに尋ねる。

 

「ならば君の望むものを与えよう。」

 

ダンブルドアはハリーにとってとても懐かしい微笑みをしている。

 

「...ならばその杖を俺に寄越せ。勿論忠誠心もだ。」

 

ハリーはダンブルドアがローブにしまっていて柄の部分しか見えなかったがそれがニワトコの杖であると容易に理解できた。ダンブルドアは驚いたような顔をしてハウルを見つめる。まさかニワトコの杖の存在を知っているとは思ってもみなかったのだろう。

 

「...なぜこの杖を望むのじゃ?これはただの杖じゃよ。」

 

ダンブルドアはすぐさま微笑みを戻し、ハウルの目をジッと見ている。学生時代は理解できなかったが開心術を使っているのだと理解した。

 

「誤魔化さなくていい。その杖はニワトコの杖だ。貴方は俺の血筋を知っているでしょう?」

 

ハリーは初めレイブンクローだと思ったが、トム・リドルの墓場でハウルがグリンデルバルドの血縁者だとヴォルデモートが言っていたのを思い出した。ニワトコの杖はダンブルドアがグリンデルバルドから勝ち取ったのだ。

 

「...これは予想外な答えじゃな。ならば間をとって忠誠心のみというのはどうじゃ?」

 

ダンブルドアは妥協案をハウルに提案する。

 

「確かに俺がハリーを守るという保証は無いしな。ここは俺も妥協すべきだろう。その代わり条件が一つ...。あんたは俺から杖の忠誠心を奪う事に加担しない事だ。」

 

するとダンブルドアはニコッと笑った。

 

「流石じゃなお主は賢い。その条件は呑もう。」

 

するとダンブルドアは杖を抜き、掲げる。ハウルは杖を抜き、武装解除の呪文でニワトコの杖に命中させると杖は空を舞い、ハウルの手に収まった。杖は白と黒のオーラを纏い、ハウルに忠誠を捧げたのを見てからダンブルドアにニワトコの杖を返した。普通の杖なら杖を返した時点で忠誠心はダンブルドアに戻るがニワトコの杖は違う。ニワトコの杖は忠誠心が異常に強く、勝ち取らなければ忠誠心は決して揺るがないのだ。

 

 

 

 

場面が再び変わり必要の部屋に戻った。現在と容姿が変わっていないように見えるハウルは石に杖を向けた。ハリーはその石が何の石かを理解した。<賢者の石>だった。永遠の命を与えられる。ハウルが暴露呪文を使うとすぐさま満足そうに笑った。どうやら成功したようだ。そのままゴブレットを創り、中に水を入れ賢者の石を近づけると石はオレンジ色に光輝いた。ハウルは匂いを嗅ぐともう一度嗅いだ。無臭のようだ。ハウルはもう一つゴブレットを創りまた中に水を入れた。今度は石を水の中に入れた。またオレンジ色に光輝くのを見た後に石を浮遊呪文で浮かせ、匂いを嗅いだがまたもや無臭のようだ。ハウルは二つのゴブレットを持ち、石を近づけただけのゴブレットをダフネに渡した。

 

「賢者の石の復元に成功したようだが、確証はない。これを飲んだ後は髪は切らないでくれ。成長しなければ賢者の石は成功したと判断しよう。」

 

二人は乾杯し、同時にゴブレットの水を飲み干した。おそらく容姿が変わらずホグワーツにいるのをから見て成功したのだろう。

 

 

また場面が変わると今度はとある部屋にいるようだ。窓から見える神秘的な景色はイギリスとは思えない。

 

「キース。お前はハリーから目を離すな。おそらくダンブルドアはハリーに<蘇りの石>を託しているはずだ。」

 

ハウルはキースに忍びの地図を参考にして作って貰ったという地図を渡した。これならハリーが<蘇りの石>を捨てた場所も何となく判断できるだろう。

 

 

 

また場面が変わると立派な別荘の一室のようだ。

 

「これからお前に<透明マント>を奪いに行ってもらう。ハリーの妻に開心術をかけ、奪ってこい。足止めは俺がしよう。ただし誰も殺すな。失神呪文をかけるのだ。」

 

弟のキースに指示を出すがあどけない少年の面影はなく、立派な青年になっていた。同い年の友人にも見える。どうやら賢者の石の恩恵は与えられていないようだ。

 

 

 

 

ハウルの記憶が終わったのか、ハウルはニヤニヤしているハウルが目に入る。

 

「ハウル。君は初めから!」

 

ハリーは杖を取り出そうとローブに手を突っ込むが杖の感覚がない。ハリーはさっき杖を弾かれた事を思い出す。

 

「あぁそうだ。まぁ教える義理は無いが教えてやろう。俺がヴォルデモートのスパイになったのはダンブルドアを殺すためだ...。」

 

 

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