ハリー・ポッターと導く者 作:匿名希望 2
「ねぇ父上。アイリスをここに置いていいかな?何でここにいるかも、どこかいるかもわからないみたいなんだ。」
ハウルはアイリスを連れ、屋敷の中に入った。ガリムの書斎へ移動した。
「...構わぬ。マグルのようだな。私が調べておこう。」
ガリムはダンブルドアと同じくニッコリ微笑んだアイリスの瞳をジッと見つめる。
「ありがとうございます。えぇっと...。」
アイリスは自己紹介や身の上の話をしようとするとガリムは手で制した。
「アイリス・ウィット、6歳。両親はアメリカのロースカロライナに住んでいる。父親は警察官のビル・ウィット、母親は銀行員のヘレナ。一人っ子で犬を飼っている。どうやら靴に触れたな?」
アイリスは自分の境遇の人を言い当てられ目を見開く。
「何で⁉︎ もしかして心理学者さんか、探偵さんなの⁉︎ 」
ガリムは対応が面倒くさくなったのか、それでいい...と言ってハウルに魔法界の事を教えるように指示を出した。部屋を出る前に振り返りハウルに目で左側に寄せ動かし、ドアを人差し指でトントンも叩き、合図をした。これは闇祓いの合図で全てが終われば記憶は消すというものだ。
「それじゃここの事を教えてくれない?さっきの妖精さんは何ていうの?」
アイリスは興味深々に身を乗り出すように尋ねる。ハウルはニッコリ笑い微笑みながらしもべ妖精の事や魔法の事を教えていった。どうやら友達が欲しかったようだ。
場面が変わるとハリーは和んでいった。それから毎日のように二人きりで遊んでいった。アイリスが原っぱで花をとって冠にしてハウルに被せたり、ハウルが川で水を魔法を使って華麗に舞わせてみたり、ハウルが手を引き山の綺麗な景色を見せたりしていた。
場面が変わるとハウルとガリムは書斎にいた。
「私の調べではアイリスがこの屋敷に来たのは恐らく靴を移動キーと知らずに触れてしまったのだろう。お前も理解しているようにアイリスは魔力を持っている。触れた瞬間に何処かへ移動する時に驚いて魔力を暴発させたのだろう。そして魔力の暴発によりこの屋敷の結界の内側に偶然飛ばされてしまったのだろうな。アイリスが魔力を持っている以上ホグワーツかアメリカの魔法学校へ行く事になるはずだから記憶は消さなくていい...。鍛錬にも支障はないからこれまで通りで構わない。私としてもお前やキースにも友人が必要だと考えている。」
その言葉にハウルはホッとしているようだ。友達の記憶を消さずにすんだのだ。ハウルが父親にお礼を言い、書斎から出ようとすると声をかけられ引き留められた。
「私は明後日から仕事でイタリアへ行かねばならん。マリアも今年からボーバートンで働くからこの屋敷にはいない。アイリスもここに来て二ヶ月になるし、しもべ妖精もいるから問題ないな?」
ガリムはそう告げると場面が変わった。地下室のような場所でハウルとキースが魔法を撃ちあっている。どうやら父親の言いつけのようだ。少し離れた所でアイリスは目をキラキラさせながら見学している。少し撃ち合っているとハウルが時計をチラリと見て武装解除でキースの杖を弾き飛ばした。どうやらキースに合わせて戦っていたようだ。
「キース。これから僕とアイリスは遊んでくるけど君はどうする?」
ハウルはキースにそういうとキースは杖を拾いながら返事をした。
「いや僕は本を読むよ。少しでも兄様に追いつけるように頑張らなくちゃ。」
キースは断り地下室から出て行った。ハウルはアイリスの元へ小走りで向かった。
「今日は何して遊ぶ?」
ハウルはニコニコしながらアイリスと地下室に出ると海へ貝殻を取りに行く事になった。ハウルは海に結界はないが、砂浜なら大丈夫だろうと判断し、二人で外へ出た。すると遠くに赤い人魂のようなものが飛んでいた。ハウルは興味を示したのかアイリスの方をみた
「ねぇアイリス!あの光を見に行かない?あんな光、僕は初めて見たよ!」
ハウルはアイリスと共に赤い光の方へ走って行った。しばらく二人は走ると薄青い膜のようなものの前に着いた。これは結界のようだ。ハリーは戦場時のホグワーツと比べて遥かに強力であると思った。お目当の赤い光は膜の奥の森で光っている。ハウルは少し葛藤したが結界の外へ出ようとした。
「ダメよ!ガリムさんは結界の外には出ちゃいけないって言ってたわよ。」
アイリスはハウルを注意した。
「大丈夫だよ。すぐに戻ってくるし、危険だって言われてるけど、そんな目に会ったことは一度もないよ。行こうよ!」
ハウルはアイリスにそう言うがアイリスは首を振った。
「ダメよ。私は行かないわ!ガリムさんに怒られたくないもの!」
アイリスはそう言うと走って屋敷に戻って行った。ハウルはアイリスの背中を見るがハウルは結界からでて光の元へ走って行った。
光の飛んでいたであろう場所へ着くと既に光は消えていた。周囲をキョロキョロしながら林を抜けると二人の黒いローブを着た男達がいた。二人はハウルを見てニヤッと笑った。
「おいバリソス。」
一人の男がもう一人のバリソスと呼ばれた男に話しかける。
「あぁこいつだ間違いない。グレンストのガキだ。」
バリソスと男は杖をハウルに向けた。すると見覚えのある刺青の一部がチラッと見えた。ハリーはすぐに理解した。こいつらは死喰い人<デス・イーター>であると...