ハリー・ポッターと導く者 作:匿名希望 2
「<ステューピファイ> 麻痺せよ!」
ハウルはバリソスと呼ばれた死喰い人に失神呪文を撃つが盾の呪文で軽く防いだ。
「おいおい物騒じゃねぇか。<インペディメンタ> 妨害せよ。」
その隙をついてもう一人の死喰い人がハウルに妨害呪文を使った。
「<フィニート> 終われ!」
ハウルは終了呪文を使い、妨害を消した。するとバリソスは武装解除を使いハウルを吹き飛ばした。その後すぐに武装解除で杖を弾き飛ばすと、死喰い人達は吹き飛ばされたハウルの前に歩いてやってきた。
「グレンストのガキは優秀だな。だが貴様はまだ未熟だし、一人では俺達に敵わん。」
もう一人の死喰い人は倒れているハウルを見下すように見る。
「言ってやるなよカインズ。まだガキだぜ。まぁよく上手くいったな。」
バリソスは笑いながらハウルに詰め寄る。これは罠だったのだ。ガリムさんとマリアさんが留守の時を狙い、結界の外へ誘き出したのだ。ハウルもそれを理解したのか逃げようとするが杖を向けられ断念する。
「さっさとやるぞ。<リストリクっ⁉︎。」
カインズは突然吹き飛ばされた。おそらくカインズが使おうとした呪文は四肢縛りの呪文、<許されざる呪文>の次に危険な呪文の一つで対象の四肢の自由を無くす呪文で早急に治療すれば何の後遺症も残らない。だが12時間から15時間の間に適切な処置を行わなければ手の施しようが無くなってしまう呪いである。
「ハウル坊っちゃまに手を出すな。」
スーツを着たしもべ妖精のティンクスはハウルの目の前に現れ、カインズを吹き飛ばした。ティンクスの目は怒りに満ちている。
「ティンクス!」
ハウルは叫んだ。
「お坊っちゃま、お下がり下さい。ここは私めにお任せを...。」
ティンクスは倒れているハウルを庇って目の前に立つ。
「お?やるねぇ〜。大丈夫かカインズ?」
バリソスはニヤニヤ笑いながら吹き飛ばされたカインズを見る。
「...問題ない。」
呪文を受けたカインズは腹を抑えながら立ち上がる。
「...貴様らは我が主に恨みを持つ者だな?」
ティンクスは二人を睨みつけながら言う。
「あぁ俺たちの同胞はお前の主に多く捕らえられアズカバンにブチ込まれたんだよ!」
バリソスは声をあげて杖をティンクスに向ける。
「ならば私に主の憎しみ、恨み、悲しみ、その全てを私にぶつけよ。私の身は好きにしていい。」
ティンクスがそう言うと二人はニヤッと不気味に笑った。
「ハハッ、大層な忠誠心じゃねぇか!<ディフェンド> 裂けよ。」
カインズはティンクスに切り裂き呪文かけ、身体を切り裂く。
「お前は拷問になると性格変わるよな?まぁいいや最近ストレス溜まっててな!<クルーシオ> 苦しめ。」
ティンクスは大量に血を流しながら悲鳴をあげる。死喰い人の二人は拷問を楽しんでいる
「ティンクス!何で抵抗しないんだよ!君なら二人ぐらい倒せるでしょ!」
ハウルはティンクスの悶え苦しむ姿を見て声をあげる。
「ハァハァ...。ティンクスめの役目は貴方様を守る事です。そして貴方様が危険に陥る可能性が1%でもあるのなら私はより貴方様を安全な手段をとらなくてはなりません。」
ティンクスは血を吐きながら右手で身体を支え立ち上がろうとすると、カインズがティンクスの右腕を切り飛ばした。ティンクスは支えている腕が無くなり、無様に顔から地面に落ちた。切り離されたティンクスの腕はハウルのすぐそばに落ちた。
「ティンクス!じゃあ僕は君に命令する!僕の事はいいから、二人を倒してよ!君なら簡単でしょ!」
ハウルはティンクスに命令をする。
「...出来ません。私は親方様から貴方を守るように言われております。」
ティンクスは残りの腕でフラフラしながら立ち上がった。死喰い人の二人はハウルの悲鳴と抵抗しないティンクスの姿を見て高笑いしながら磔の呪文や切り裂き呪文を撃ち続けた。
「お願いだ。やめてくれ...。」
ハウルの願いとは裏腹にティンクスは全身が血にまみれ、右腕と両足は切り離されている。右脚は半分程切り取られ、左脚は根元から切り離されている。ティンクスは歯を食いしばり痛みを堪えている。もはやどうしても抵抗できる状況でない
「...もう飽きたわ。」
カインズはティンクスを弾き飛ばした。バリソスはカインズの言動に高笑いした。
「ハッ!相変わらずだな。んじゃあ楽しんだし、本命と行きますか...。」
バリソス達はハウルに杖を向けた。すると吹き飛ばされたティンクスが二人を睨みつける。
「おい!約束が違「おぉっと!俺たちゃ一言もそこのガキの安全は約束してないぜぇ。」
ハリーは怒りを覚えるがこれはハウルの記憶だ。ハリーには何も出来ない。カインズはハウルに杖を向け呪文を唱えた。
「<リストリクション> 四肢よ、奪え。」
緑色の閃光がハウルに向けて放たれるとハウルの目の前に人影が見えた。倒れていたハウルがその人の顔を見ようと頭を上げると無邪気に微笑んだアイリスだった。アイリスの背中に呪いが当たると全身の力が抜け、何の表情もない<人形>がハウルの上に力なく倒れた。