ハリー・ポッターと導く者   作:匿名希望 2

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チート

 

ハウルはルームメイトで友人のドラコとその取り巻きのグラップにゴイル。スリザリンの双華と名高いレイナにダフネ、そしてドラコを愛するパンジーと共に魔法薬学が行われる教室へ向かっていた。自身の寮監の初めての授業なのにスリザリンと相性最悪のグリフィンドールとの合同授業に不満を覚えているのも多かった。談話室でお互いの先輩が後輩達に悪口を叩き込んだのだ。グリフィンドールの生徒はスリザリンはセコい癖にプライドが高い。と罵り、スリザリンの生徒はグリフィンドールは間抜けで傲慢で自分達を嫉妬していると蔑む。新入生達もそれを信じるのは時間の問題だった。

 

 

ハウルのホグワーツ始めての授業は変身術だった。

 

 

***

 

 

「変身術は、ホグワーツで学ぶ魔法学の中で最も複雑で危険なものの一つです。いいかげんな態度で私の授業を受ける生徒は出て行ってもらいますし、二度とクラスには入れません。初めから警告しておきます。」

 

厳格で聡明な副校長マグゴナガルは全員が着席し、出席を取り終わるとすぐに警告を始める。

 

マグゴナガルは手始めに机を豚に変え、元に戻す。ドラコは身を乗り出して蛇やクディッチの話の時のように目をキラキラさせていた。おおかた羽ペンを蛇に変えたいとでも思っているのだろう。

 

ノートを取り終わったあと一人一人にマッチ棒が配られた。今からマッチ棒を何かに変えるのが課題だろう。

 

「今から残り時間の四十分までにこのマッチ棒を小指程の長さの針に変えて貰います。より先端を鋭く、またより明るい光沢をつけた者には成績を加点します。」

 

生徒が一斉に杖を振るうがレイナ以外は何も変わらなかった。周りの様子を見ていたハウルは落胆した。自分と同じように独自で魔法を学んだ生徒がレイナ以外にいれば少しは自分のモチベーションがあがるかと考えていたのだ。ため息をついて軽く振り針に変える。丁度いい長さで鋭く光沢もついていて本物にしか見えなかったが、暇だったので光沢の呪文をかける

 

「なぁハウル。コツを教えてくれないか?」

 

五分程経過するが未だにハウルとレイナ以外はマッチ棒のままだったためドラコがコツを聞く。すると後ろから声が聞こえる。

 

「おや、ミスターグレンスト。ミスレイナより上手にできていますね。これは光沢の呪文をかけていますね?」

 

冗談の通じなさそうな真顔でハウルに聞く。スリザリンの生徒はハウルが叱られるのでは無いかと思ったが、マグゴナガルは興味を持っただけだった。

 

「えぇ、マッチ棒を針に変えた後に光沢の呪文を使いました。光沢をつけるのに呪文を使用してはならないと仰らなかったので大丈夫だと判断しました。不正と判断されるなら終了呪文でもかけましょうか?」

 

俺の隣に座る。ドラコが悪びれる様子も無いハウルを見て減点か説教を食らうと思い青ざめた顔をしている。

 

「おや終了呪文も使えるのですか?やって見せてもらいましょう。」

 

「<フィニート・インカンターテム> 呪文よ。終われ」

 

マッチ棒に戻すようなヘマをせずに針から光沢呪文のみ終わらせる

 

「お見事。取り敢えずミスターグレンストの針に十点。そして光沢呪文にも十点。それに終了呪文に二十点を与えます。光沢呪文は二年生で習い、終了呪文は六年生で習う難度の高い魔法です。さらに変身術まで解かなかった事は称賛に値するでしょう。」

 

マグゴナガルがこの授業を始まって始めての笑みを見せる。マグゴナガルの厳格な授業を忘れ、スリザリンの生徒は盛大な歓声と拍手をする。

 

その後ドラコにコツを教えるが上手くいかなかった。針の銀色は十分に再現できたが、太さはマッチ棒と変わらなかった。結局俺とレイナ以外は上手く出来ず、レイナに十点与えられこの授業だけでスリザリンが五十点獲得し、寮杯競争に圧倒的なリードをつけた。ここからハウルのチートぶりが発揮された。薬草学では基礎テストがあり、一人だけ満点、逆に知らない事を探そうとスプラウト先生から質問攻めにされるが教科書を軽く暗記しているハウルに穴は無く三十点獲得。ピンズ先生もスプラウト先生同様基礎テストをし、五名の高点の生徒がいたため、一人ずつ五点獲得。呪文学も軽くこなし十点、新学期始まって三日も経たった頃には元々優秀なスリザリンに拍車をかけるようにトップのスリザリンは最下位のハッフルパフから百点差をつける快挙を達成。スリザリン以外の三寮の男子生徒からガリムの息子だから贔屓をしていると、根も葉もない噂が立つが、真偽を確かめようとスリザリンとの共同授業の話を新入生から聞き、その噂は一週間も経たずに鎮静した。

 

 

 

 

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