ハリー・ポッターと導く者   作:匿名希望 2

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飛行訓練 1

「ドラコ、今日はなんだかテンションが高いな。」

 

ハウルは朝食のフレンチトーストを食べながら、いつもとは違う様子のドラコにハウルは気付く。

 

「あぁ、待ち望んだ飛行訓練が今日始まるんだよ。ハウルもきっと気に入ってくれるだろうな。いつか君と一緒に寮のクディッチの選手になりたいよ。」

 

ドラコがいつもより、饒舌に話す。

 

「クディッチと蛇の件になると元気になるドラコってす・て・き」

 

文面だけでみれば年上のお姉さんがとてつもない色香で惑わすようにしか思えないが世界は残酷だ。ハウルがつるんでいる三人の女子の中で圧倒的にぶちゃいくでパグ姫の呼び声高い。スリザリンの三姫(笑)とも呼ばれているのを聞いた事がある。パグ犬の発情にハウルは何とか堪えてるがクラップとゴイルが耐え切れずトイレに駆け込むのも珍しい事では無い。普段のドラコなら「なっ何を言ってるんだパーキンソン!」何て言って照れているが今は違う。スーパーテンションハイマックスのドラコなのだ

 

「あぁ、早く僕の勇姿を見せてあげたいよ!」

 

ドラコはつい自慢気に語ってしまう。

 

(ドッ、ドラコったら〜やっぱり私に気があるのね。照れ隠しってやつかしら?)

 

積極的にアタックするもののことごとく玉砕してきた女の子は勘違いを加速させる。ハウルとハウルに絶賛アタック中の二人のみがパンジーの心の声に気づき、ドラコのご冥福をお祈りした。

 

くどいようだがパンジーは美少女ではない。

 

 

***

 

 

同日 午後

 

 

ドラコにとってお待ちかねの飛行訓練の授業のはずなのに、嫌そうな顔をしている。目の前にハリーとロンがいる。

 

「だからハリー。ハウルの奴は君を騙してるんだ。狡猾なスリザリンのいい奴なんていないんだよ。」

 

「でもスネイプの時は僕をかばってくれたし、ハグリッドにもその話をしたらいい奴だって言ってたし、悪い人には思えないよ。」

 

「そうよ。ハリーがスネイプにバカにされてる時も怖い顔してたわよ。」

 

ハリーとハーマイオニーがロンを攻める。

 

「だいたい君がここにいるんだよ。関係ないだろ‼ 」

 

「あるわよ、彼は友達よ。」

 

「きっと向こうはそう思ってないだろうね。スリザリンは純血主義者の集まりだ。マグル生まれの君なんて影でこそこそ言われてるに決まってる。」

 

ハウルの悪口を大声でしゃべる事に夢中のロンはハウルに聞かれていることや千年続く寮の壁を超えたハウル護衛派の女子たちから睨まれている事に気付かない。

 

「ずいぶんと下手な陰口だな。そういうのは本人がいないところでするもんだ。ロン。」

 

ロンが目の前に俺がいる事に気付くと同時にほとんどの女子たちからの冷たい目線に驚く。

 

「なんだよグレンスト!卑怯なスリザリンにしては随分と勇気があるじゃないか!」

 

ロンが俺に食ってかかるがスリザリン生だけでなくスネイプ反逆事件から俺を認めている多くのグリフィンドール生からも冷たい目で見られる。勝ち戦だな。

 

「そういうロンこそ。騎士道を重んじるグリフィンドールにしては陰口なんて随分と卑怯だと思わないのか?お前のいう卑怯なスリザリンなんて存在しないが、もし存在するのならお前にとって一番相応しい寮だろうな。」

 

スリザリン生から大きな笑い声が聞こえる。よくみるとグリフィンドール生も笑っている。

 

図星の事を言われロンは顔が赤くなる。それに拍車をかけるようにドラコが続く。

 

「おいハウル!卑怯なウィーズリーなんかほっといて、こっちでクディッチの話でもしようぜ。」

 

「そうよ。ハウルの陰口しか言えない卑怯者なんて相手にするもんじゃないわ。」

 

いつもは俺とドラコの暴走を抑える役のダフネもロンをバカにする

 

いつもなら言い過ぎだドラコなんて言うが、今回は勝手が違う。偏見で物を言うなんて間違ってる。お灸を据えるべきだな。

 

「そうだな。確かに卑怯なグリフィンドールなんて相手にするだけで時間の無駄だ。実際目も当てられないしな。」

 

反スリザリン過激派を含めた全員が大声をあげて笑い出す。

 

「このやろう‼‼ 」

 

ロンがドラコ達に向かうために背を向ける俺に飛びかかるが、クラップとゴイルが立ちふさがり、クラップがロンの肩を突き飛ばす。

 

「これは一体何の騒ぎです。」

 

クラップがロンを突き飛ばす様子を見てしまってたのだ。。飛行訓練の講師のマダム・フーチが現れる。

 

「すみません、フーチ先生。僕がロン達とクディッチのチームの話をしていたら、話が合わなくて僕がつい汚い事を言ってしまって...そのせいで熱くなったロンをクラップがかばってくれたんです。生まれて始めての飛行訓練だから舞い上がっていました。」

 

あたかもそれらしい嘘をついてクラップにもロンも責任をとらせない俺を周りの生徒たちが尊敬の眼差しで見つめる。

 

「まぁ舞い上がってしまうのも致し方ないでしょう。正直に答えたので見逃しておきましょう。」

 

ドラコが正直にという言葉を聞いて笑いそうになる。俺は皆の元に戻る。

 

「さっすがハウル。」

 

レイナが俺に抱きつくと同時に俺とダフネが全力で引き剥がす。

 

「悪かったな、クラップ、ゴイル。後で魔法史のレポート見せてやるから。」

 

「「気にするな。」」

 

二人は宿題のためなら何でもするかもしれない。

 

「え〜私達にも見せてよ。一応貴方を援護したわ。」

 

ダフネがウインクをする。

 

「しょうがないな。パンジー以外は見せてやるよ。」

 

「何でよ‼ 」

 

パグ犬姫ことパンジーが叫ぶ。

 

「バカね。後でドラコに見せてもらうのよ。」

 

レイナが俺の本意を察する。

 

「ねぇドラコ〜、私まだ魔法史のレポート終わってなくて〜。」

 

パンジーがドラコに擦り寄る。

 

「ハウル。やっぱり僕にはレポート見せなくていい。」

 

ロンとの交流でやっとシラフに戻ったドラコの叫びに宿敵のハリーでさえも同情した。

 

 




反スリザリン過激派のロンがハウルに惨敗。
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