ハリー・ポッターと導く者 作:匿名希望 2
「何をボヤボヤしてるんですか、みんな箒のそばに立って。さぁ早く」
支給用の箒を一人ずつ渡され、横に立たせる。ドラコは支給品でなく、自分の家から持ってきたかったと言っている。
「右手を箒の上に突き出して。そして上がれ!と言う。」
「「「「「上がれ!」」」」」
ハウルの箒が飛び上がって手に収まる。周りを見ると箒を手にしているのはハリーとドラコぐらいだ。箒も魔法同様恐れずにやる事がコツらしい。コロコロ動くだけや動いてない人もいる。
間も無く全員が箒を手に取り跨る方法をやってみせ、一人一人箒の握り方を直していった。ドラコが握り方の直される。グリフィンドール生の声に顔を赤くした。
「おっちょこちょいドラコも素敵❤」
パンジーのデレにゴイルは耐えきれずトイレに向かう。
「さぁ、私が笛をふいたら、地面を強く蹴ってください。箒はぐらつかないように押さえ、二メートルぐらい浮上して、それから少し前屈みになってすぐに降りてきてください。笛を吹いてからですよ。一、二の...」
ネビルがフーチが笛を吹くまえに飛び出してしまう。
「こら!戻ってきなさい。」
先生の言葉はネビルに届かず、ぐんぐん高度をあげていく。間も無く振り落とされどんどん降下していく。フーチよりも早く手を打った少年がいた。
「<アレスト・モメンタム> 動きよ、止まれ。」
ハウルはまだ未完全な魔法を使用し、ネビルの動きは遅くはなるが止まりきれず地面に激突した。ネビルはピクリとも動かない。フーチが近づき脈を取る。
「気絶しているだけです。目立った外傷はありません。ハウル君。冷静な対応と魔法の実力を称えスリザリンに四十点与えます。先ほどの一悶着を差し引いても立派な事をしてくれました。」
フーチはネビルを抱える。本当は五十点貰えたな。まぁクラップとゴイルをかばえたからいいか...。
「私がこの子を医務室に連れていきますから、その間誰も動いてはいけません。箒もそのままにして置くように。さもないと、クィディッチのクを言う前にホグワーツから出ていってもらいますよ。」
魔法でネビルを浮かせて医務室へ向かう。
「あいつの顔見たか?あの大まぬけの。」
ドラコの声にスリザリン生が笑う。
「ドラコ、言い過ぎ...何だあれ?」
ハウルは草むらの中から玉を見つけ、拾った。思い出し玉だな。忘れて言う事があると赤く変わる魔法アイテム。そうな事を考えていると玉が赤く染まる。
「ん?何か忘れるのか...見に覚えないが...。」
「グレンスト!こっちにそれを渡してもらおう。それはネビルの思い出し玉だ。」
ロンが俺に突っかかる。何かきっかけを探してたな。
「安心しろ、後でネビルに返しておく。あいつは友達だからな。」
「スリザリン何かを信用できるか、僕が渡しておく。」
面倒くさいな。さっきは庇ってやったのに...。
「じゃあネビルを助けたのはどう説明するんだ?」
「どうせ自分の点数稼ぎだろ!それにワザと手を抜いて先生に恩をきせたんだ。小汚いスリザリンらしいよ。」
俺はかなりイラっくた。俺だってネビルを無事に助けたかったんだよ。
「軽口以外何も出来ない出来損ないがものをほざくな。」
普段より低いトーン声と真顔で俺のキレた様子を見てドラコを除い全員の顔色がかわる。
「言わせてもらうが、いくらハリーの友人とは言え、お前は信用出来ない。これはハリーかハーマイオニーに預ける。」
俺がハリーに思い玉を渡そうとすると横からドラコがひったくる。
「このバカ玉をロングボトムが後で取りにこられる所においておくよ。木の上なんてどうだい?」
「マルフォイ。それをこっちに渡せったら!」
ハリーが強い口調でドラコに詰め寄るとドラコが箒に跨り空を舞う
「ここまで取りにこいよポッター。」
ドラコはハリーは挑発する。ハリーは箒に跨り、ドラコと向かいあう。
「ダメ!フーチ先生がおっしゃったでしょう、動いちゃいけないって。私達みんなが迷惑するのよ。」
ハーマイオニーが叫ぶが、二人は無視し、地上のボルテージが上がる。
「ちょっと!ハウルも言ってやってよ。」
自分の言う事を聞かない皆を抑えようとハウルにも協力を求める。
「ドラコ、ハリー、タイムリミットは三分間だ。ここから医務室まで四分かかるからな。」
いつもは自身を止めるはずの抑え役の許可を得たドラコは満足気な顔をし、ハリーと向かいあう。
「ちょっ‼ どうして止めないのよ。」
ハーマイオニーが声をあげる。
「ああなったドラコは俺でも止められない。先生が帰ってくるまえにやめたら問題無いだろう。それにドラコが隠しても俺が汽車の時みたいにするから大丈夫だ。」
最悪二人をネビルのトレバーを探すのに使った引き寄せ呪文を使えばいい、
「そうだけど、もしバレたら退学になるかもしれないわ。」
「それだけで退学だったら、ウィーズリーの双子なんてとうの昔に退学になってるはずだろ?脅しに決まってる。」
ロンの事はさっきの件で完全に嫌いになったが、ロンの兄の双子は面白いのでハウルは結構好きだった。
「そうだけど...。」
「それより、ハーマイオニー久しぶり。俺の事は避けてたろ?」
ハーマイオニーはギクッとした顔をする。しょうがないか元々スリザリンとグリフィンドールは相性最悪だ。それにいつも俺といるドラコとパンジーはマグル出身のハーマイオニーを毛嫌いしている。
「まぁ寮の確執もあるし、仕方ないか...俺的には仲良くしたいんだが...。」
俺のうつむいた姿を見てハーマイオニーは申し訳なさそうにする。
「ごめんなさい、これからは避けたりなんかしないわ。流石にひと気の多い所だと目立っちゃうから図書館で会いましょう。あなたよくいるわよね。」
ドラコは図書館にいるより、寮でお菓子を食べる方が好きらしく俺について来ないし、パンジーもドラコLOVEだからこっちに来ない。
「あぁ、一緒に宿題でもやるか」
そんな事を離しているとドラコが思い出し玉を放り投げる。するとハリーが玉を追いかけて校舎に当たる寸前でキャッチする。
するとマグゴナガルがやってきてハリーを連れていった。グリフィンドール生はハリーが退学になると思っているのか顔が青ざめている。ドラコは勝ち誇ったような顔をしている。
「君には悪いけど、ポッターはこれで退学だ。」
帰り道にドラコが誇らし気に語り、スリザリン生のテンションが上がる。
「いや、多分違うぞ。」
「そうね。」
俺とレイナが否定する。ドラコはわけがわからないという顔をして、パンジーはドラコに見惚れていて、クラップとゴイルは晩飯の事を考えていた。
「どういう意味?」
俺の横にいたダフネが聞く。
「まずは時間だ。フーチ教諭が帰ってくるタイムリミットの三分前にマグゴナガル教諭はハリーを連れていった。つまりフーチ教諭は見てないし、罰を与えるならドラコも連れていかれてる。」
ドラコがハッと気付く。
「そうね。補足でいえば言いつけ一つ破ったくらいで退学する学校なら警告はもっとキツく言うはずだし、学校でそんな噂を耳にするはずでしょう。脅しと考えるのが自然よ。」
レイナは可愛らしい顔をしているが、ハウル以外にはクールなのだ。俗に言うクーデレなのだ。ハウルとレイナの意見にスリザリンの生徒たちのテンションが下がる。
「まぁあくまでも可能性の話だがな。ハリーが連れていかれた理由も分からないし...。」
その日の夕食に校則が変わり、禁止されていた一年生の寮対抗クィディッチの参加が認められ、すぐにハリーがグリフィンドールのシーカーになったという噂が伝わり、ドラコの機嫌が最悪になった。