ハリー・ポッターと導く者 作:匿名希望 2
「なぁカボチャばかりで飽きるよな。」
くり抜いたカボチャの中にろくそくの炎を灯している。ハロウィンパーティだ。自分と同じくあまりカボチャに手を伸ばさないダフネに話しかける。
「そっ、そうね。やっぱり飽きちゃうわよね。」
珍しくハウルに話しかけられ、少し焦るが嬉しくなる。
「ドラコは気に入ってるし、レイナはいつも通り、パンジーはドラコにデレてる。クラッブとゴイルなんてランタンまで食いそうな勢いだしな。」
ハウルの冗談にダフネは可愛らしく笑う。ダフネは今なら行ける!と決心した。ダフネは朝からクリスマスにハウルを実家に招待しようと思っていたのだ。ハウルのお母さんからの手紙によれば実家に誰もいないらしい。つまりハウルだけを誘う口実がある。その時に告白して付き合えたら......なんて甘い妄想をしていた。
「ハッ、ハウル。もっ、もしよかったらだけど、クリ「バーン‼ 」
闇の魔術に対する防衛術講師のクィレルがドアを思いっきり開け、ダフネの人生最高の勇気を蔑ろにする。
「トロールが...地下室に...お知らせしなくてはと思って...」
その場で倒れて気を失ってしまった。生徒達が大混乱するなかハウルはダフネの確かに闇を感じた。
「あの野郎ブチ○す。」
こんな自分でも優しくしてくれるダフネの声とは到底思えず、ハウルは自分の勘違いだと思い込ませた。
ダンブルドアの判断で監督生に連れられてハウル達は談話室に戻ろうとしているとネビルが声をあげる。
「ハウル!ちょっと来てよ。」
「ロングボトムよドラコ。ドラコ?」
パンジーは横にいると思っていたがそこにドラコは居なかった。ドラコは一人だけ悲鳴をあげ、生徒を掻き分けて一目散に逃げている。ドラコェ...
「怖がってるドラコも素敵♥ 私が守ってあげるわ〜。」
パンジーもスリザリンを押し退けドラコを追う。
「どうしたネビル?」
「ハーマイオニーがいないんだ。多分トロールの事も知らないよ。」
ネビルが慌てる。
「ハーマイオニーはどこにいるんだ?」
ネビルは焦った顔から真顔になる。知らないのか...。しょうがない。
「ハウス!」
すると黒い紙が一瞬で現れる。
「なにこれ?」
ネビルが尋ねる。
「あとで説明する!これは誰にも言わないでくれ。」
俺は杖を振って地図を映し出す。生徒達は一斉に避難していたので、すぐに見つかった。女子トイレだった。入りたく無かったがそんな事は言えなかった。女子トイレにトロールが入って行ったのだ
***
女子トイレに向かうと2人の人影が見え、トロールを閉じ込めようとカギをかけるのを見た。
「バカ‼ 今すぐ開けろ‼ 」
「げっ!グレンスト。」
「ハウル、トロールは閉じ込めたよ!」
「中にハーマイオニーが ‼ 」
女子トイレからハーマイオニーの悲鳴がする。2人は真っ青になる。ハウルは2人を突き飛ばし、ドアを開ける。中に巨大な棍棒を持ち四メートル程の大きさで灰色の醜い化け物トロールがいた。
ハーマイオニーは壁の奥に逃げて張りついており、トロールは洗面台をなぎ倒しながらハーマイオニーに近づく。
「<オパグノ> 襲え!」
トロールがなぎ倒した瓦礫をぶつけ、俺の方を向く。
「今の内にハーマイオニーを!」
トロールの死角を走りハリーとロンは回り込んでハーマイオニーを連れていこうとする。トロールは怒り、俺に棍棒を投げ付ける。
「<レダクト> 粉々!」
飛んでくるトロールの棍棒に破壊呪文をつかうが、飛んでくる勢いが強く全部を破壊できず、俺に塊がぶつかる。俺が怯むとトロールは三人に気付き、殴り潰そうとする。俺は杖を離してしまったので、何も出来ない。ネビルが落ちていたレンガを投げつけ気を逸らす。しょうがないアレを使うか...
「お前らしゃがめ‼ ハーマイオニー!防火呪文だ。<フィンドファイア> 悪霊よ。燃やしつくせ。」
「<インバーピアス> 防火せよ」
俺の杖から炎が渦巻き、十メートルもの大きさの首が七本あるヒュドラの炎が現れる。
「ハウル...だよね。」
もやは目の前にいるのは自分の知っている友人では無かった。
「トロール...貴様には死の痛みさえ与えん。存分に後悔するがよい。」
トロールは俺の剣幕と巨大な炎に圧倒され足をガタガタさせ、恐れおののく。
「やめなさい‼ グレンスト‼‼ 」
女子トイレに先生達が到着し、マクゴナガルが止めるが聞かない。
ヒュドラがトロールを焼き尽くし、骨の一本すら残らなかった。