ハリー・ポッターと導く者 作:匿名希望 2
「ん〜。あれ?いつの間に俺は寝てたのか?」
ここは医務室のようだ。窓の外から見て2時か3時だな。
「...俺は泣いてたのか?」
ふと頬を触れると涙が流れた後がある。
まさかな。俺が立ち上がろうとすると暖かいものに触れる。
「ダフネとレイナか?」
椅子に座り、俺のベットにもたれかかって寝ている。看病しててくれたんだろう。ドラコも俺の隣のベットで寝ている。
「ありがとな。」
二人の頭を優しく撫でる。
「レビコーパス」
二人のベットの用意をし、身体浮上の魔法を使い、優しくベットの中にいれる。
「ハウル...。」
ダフネは起きたのか声を発する。
「ごめんな。起こしちゃったか?看病しててくれたんだろ、ありがとな。」
「ずっと座ってたから体中が痛いわ。これはかなりの見返りが必要よ。」
悪戯っぽく笑う。
「何がいいんだ?レポートか?それとも魔法薬で香水でも作ろうか?」
「そうね...クリスマスに私の家に来て貰うわ。勿論一人で。」
寝起きだった事もあり、つい本音を漏らしてしまう。
「えっ?」
「いっ、いや、やっぱりいいの。ハウルもクリスマスに私なんかと過ごしたく無いよね。わっ、忘れて!」
ダフネは布団を頭から被り真っ赤になった顔を隠す。
「ダフネ...。俺はお前の家に行ってみたいぞ。」
「えっ⁉ 」
ダフネが布団から顔だけを出す。ふふっ、可愛いな。
「いや、前に話したけど俺の家は少し特殊でな。誰かに招待された事なんかなかったし、友達もほとんどいなかった。だから少しびっくりしたんだ。」
「本当⁉ 来てくれるの‼?? 」
「あぁ、楽しみにしている。もう遅いからおやすみ。」
頭を撫でて布団をかけてあげる。
「おっ、おやすみ。」
ダフネは布団の中で考える。
(今の夢じゃないよね。ハウルがウチに...。)
顔を真っ赤にしてマクラに顔をうずめ足をバタバタさせ、頬が緩ませる。そんな事をしていると、肩をちょんちょんと叩かれる
(もしかしてハウル⁉)
振り返ると愛しのハウルでなく黒髪の美少女レイナだった。
「ハウルじゃなくて悪かったわね。さっき邪魔しなかったから貸し一つよ。」
そういうとレイナは自分のベットに戻る。
(レイナ。この借りは百倍にして返すわ)
ダフネはそう誓った。
***
次の日
「本日は栄光あるスリザリンのクィディチの選抜を開始する。」
スリザリン寮のクィディチのリーダーマーカス・フリントが進行する。隣には満足気な様子のスネイプがいたが、ハウルと目が合い少し申し訳なさそうな顔をする。気の所為かと思って集まったドラコやブレーズを見るが二人はフリントの説明に夢中だ。もう一度スネイプをみると普段通りの顔をしている。気の所為か?説明が終わる。
「ドラコ、ブレーズも頑張れよ。」
俺が二人を応援する。
「あぁ、シーカーの座は僕が頂く。」
ドラコが自身あり気に答える。
「おう!でもなんでハウルは出ないんだよな。もったいない。」
俺は思い出し玉事件の後に飛行訓練は普通に乗れてドラコやフーチ教諭を驚かせた。クィディチも楽しかったがそれだけだ。代表に選ばれたら練習に参加せざるを得ない。それぐらいなら呪文の練習や図書館で本を読む方がいい。それか母上の地図に載ってた必要の部屋で魔法薬を調合するもの悪くない。
「俺はお前らみたいにクィディチに熱くなれないからな。観戦するだけがお似合いさ。」
「そうか、気が変わったら参加してくれよ。君ならフリントに頼めばレギュラーなんて軽く取れるだろう。」
俺はたまにフリントからクィディチのメンバーに入らないかと誘われている。なんでも規格外にこなす俺を引き入れたいのだろう。
***
「ドラコ〜惜しかったわよ。来年ならチャンスはあるわ。」
ドラコの希望するシーカーはクィディチの花形だから倍率が高いのだ。ドラコはなかなか上手かったが七年生の先輩に負けた。来年になれば卒業だから、来年ならチャンスは充分にあるだろう。
「あぁ夏休みにでも練習するか?」
俺とパンジーは慰める。
「ありがとう、悪いが少し一人にしてくれないか...」
「あぁ」
ドラコは一人で何処かに向かう。
「実力とはしょうがないものだからね。諦めることも諦めないことも大事なのよ。」
比較的無口なレイナが呟く。
「お前も最近元気ないな。何かあったのか?」
「実力の差を感じてね...。」
誰にも聞こえないような小さな声で呟いた。
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