ハリー・ポッターと導く者 作:匿名希望 2
「ていうことでダフネと許嫁になった。周りにはただのカップルってことにしといてくれ。」
汽車のコンパーメントでダフネと腕を組みながらドラコ達に報告する。
「あんたいいの?ダフネに先を越されたわよ。」
パンジーが小声でレイナに尋ねる。
「今の私の望みはハウルを彼氏にしたいっていうことよりそばに居たいって感じね。これからは妻じゃなくて相棒を目指すわ。」
レイナの健気さにコンパーメント内に感動の渦に巻き込む。
「あんた...ハウル以外には無口だけど良い娘よ。感動したわ。」
レイナと同じ恋を知るパンジーが涙目になる。
「うぅっレイナ〜。絶交されると思った〜。」
ダフネが泣きながらレイナに抱き付く。レイナはダフネの頭をポンポン叩く。ドラコは「男前や」と思い、クラッブとゴイルはカエルチョコを奪いあっていた。
***
一日後 図書館
「二人は付き合うことになったの⁉ 」
「そうよね。むしろ今までハウルが彼女を作らなかったのが不思議だったわ。」
ハーマイオニーとハリーが驚く。
「ね?ハウル。私の言うとおりでしょ。貴方は女子から嫌われてるんじゃ無くて好かれてるのよ。」
隣に座るダフネが俺の肩に頭を乗せる。
「そうか...よかった。これでダフネの名誉が守られることに安心したよ。彼氏が嫌われ者だったら、ダフネは可哀想だからな。」
「もうっ!ハウルったら〜。」
ダフネが体をクネクネさせ、デレまくる。
「貴方達、付き合って何日目なの?」
二人のイチャイチャする様子に呆れ果てる。
「あぁそれと悪いけどこれからは俺とダフネは二人で勉強するから。クリスマスのプレゼントは手間かかったからそれに免じて許してくれよ。」
俺のプレゼントは同じ物を送った。男子にはネクタイのピン留め。女子にはネックレス。レイナはネックレスはあまり好きじゃないのを知っていたから腕輪にした。
「ハリー。これは凄いわよ。呪い除けなんて五年生で習う魔法だし、魔法を留めるためには凄く高価な魔法石が必要なのよ。それを細かく砕いて鉄で鋳った後に固めたんだわ。しかももの凄く可愛いデザインよ。」
ハリーはハーマイオニーのかけたネックレスを見る。ダフネのリングとはまた違うデザインで賢さの象徴であるフクロウが首をかしげ木に止まっている。ハリーのピン留めはグリフィンドールの象徴の獅子が吼える様子を表現しているデザインだ。もちろんハリーも一瞬で気に入った。一番反応が良かったのはドラコだった。ドラコのピン留めはブレーキがかかり先端が上向きの箒に蛇を纏わせたのだ。ドラコはコンパーメントの中でお礼を言いまくり、一生大事にすると誓った。またパンジーはアホだからドラコの似顔絵以外のデザインが浮かばなかった。飼っているペットが猫だったので、猫が欠伸をしているデザインにした。一番悩んだのはレイナの腕輪だった。レイナのクールなイメージで黒色にする所まで決まったもののそれ以上が決まらない。結局アートに波模様の線を彫ったら気に入ってくれた。後にデザイン性と呪い除けの効果、またハウルが造るお守りとして有名になる。製作依頼が殺到し、初めは渋々造っていたもののダフネとの時間が減ってしまうという理由、また女子達からの指輪の依頼が八割を占めたことにダフネが怒り指輪の作製を許さなかったことに原因がある。結果、親しい友人にしか作らなかった。
「ピン留めありがとう!しかも呪い除けまで、これでスネイプやドラコからの襲撃に備えられるよ。」
「教諭はともかくドラコは俺も頑張って教諭達にバレないように抑えるから。」
***
数日後 夕食時
「なんだ?この騒ぎは?」
スリザリンの生徒のテンションが高く、グリフィンドールは異常に低いのだ。
「なんかポッター達が150点減点されたらしいの。」
パンジーが答える。
「何をやらかしたんだ?」
150点減点なんてそうそうない
「なんか真夜中に出歩いてるところをフィルチに捕まったらしいわ。」
あいつら何かを探ってたな。クィレルも動いてるし、呪い除けの効果もそんなに期待出来ないし、助けてやるか...。ん?
「なんかスリザリンも点数減ってないか?20点ぐらい。」
ドラコがビクッとする。いつもならハリー達が減点されようもんなら大騒ぎするはずなのに今日は大人しい。ビンゴだな。
「ドラコ。お前か?」
ドラコは周りにバレたくないのか、静かに頷いた。
もちろん次の話は禁じられた森です。