ハリー・ポッターと導く者 作:匿名希望 2
ハウルはゼアノスから頼まれて山にアルン草という薬草を採りに行った。目的の物はすぐに見つかり、帰っている途中に小さな鳴き声が聞こえた。おかしいな...ゼアノスはこの山を所有しており、周囲には人は住んでいないはず。声の方へ向かっても誰も居ない。声の持ち主を探すと、草むらの向こうに小さな紅い鱗が印象的なヘビがいた。
《ええっと...大丈夫?》
伝わらないと思うが念のため話しかける。
《あれ?何でキミと話せるの?》
ヘビは泣き止みハウルの方を見て首をかしげる。声からしてまだ子供のようだ...
《僕もよくわからないけど、魔法使いの子供だからかな? そんな事は置いといて、どうしたの?》
ハウルにとっては生まれて初めてみた蛇だ。魔法使いなら蛇と話ができると考えた。
《あっ‼ もしかしてパーセルマウスなんじゃないかな?前にお母さんから聞いた事があるよ》
蛇は何か心当たりがあるようだが、すぐに悲しそうな顔をする。
《パーセルマウス?なにそれ?》
聞き覚えの無い言葉を聞いて首をかしげる。
《いや、やっぱり君方が大事だ。何かあったの?》
知らないことは母上に聞けばいい。ハウルはそう考えた。
《うん...お母さんが死んじゃったの...》
悲しそうな顔をして、下をうつむく。
《ごめんなさい。嫌なこと聞いちゃって...》
無粋な質問をした事に申し訳なくなる。
《謝る必要はないよ。キミって優しいんだね...。》
《えっと、じゃお父さんは?》
少し気まずくなった空気を変えようとする。
《私はお父さんは会ったことがないの。それが蛇にとって当たり前のことなんだ...。》
つまりこの子は両親が居ないのだ。周りにも蛇は居ないし、彼女は天涯孤独かもしれない...。
《よかったら僕の家に来ない?今はじい様の家に来ているけど、きっと歓迎してくれるよ》
僕は駄目元で誘ってみる。親戚や友人もいるかも知れないけど...
《じぁお願いしていいかな?私はキミ以外に頼りがないんだ...》
《うん、僕はハウル。よろしくね》
僕は新しく友達になった蛇に自己紹介をする。
《私はアリア。よろしくね》
ハウルの服の袖からアリアは入り、首に軽く巻きつき会話をする。
《くすぐったいよ、アリア。》
笑いながら冗談っぽくいう。
《しょうがないじゃない。私には鱗があるんだから。》
アリアもニコニコしながら言い返す。
《そうだね。これからは我慢するよ》
そのまま2人?でゼアノスの家に帰った。
***
「ハウル。遅かったな。」
何かの薬と緑の液体混ぜている。
「ねぇじい様。この子を紹介したいんだけど...。」
ゼアノスは僕の方を向くが理解出来なかった。
《アリア、出て来て》
アリアが俺の襟から顔を出す。ゼアノスは驚き、信じられないという顔をする。
「まさか、ハウル。お前、パーセルマウスなのか?」
目を見開いて僕に尋ねる。
「パーセルマウス? なにそれ?」
先ほどアリアが言ってたキーワードだ。よくわからない。
「パーセルマウスは蛇と会話が出来る魔法使いの事を指す。大変珍しい。ほとんどは生まれながらの先天的な者だ。後から蛇語を学ぶ物好きも稀にいる。」
ゼアノスは誇らしいような目線をハウルに送る。
「じゃあじい様はパーセルマウスじゃないの?」
「いや、私は才能が無かった。あぁ、その子はアリアというのか?」
突然アリアの名前を言い当てる。
「うん、そうだよ。ってあれ?紹介したっけ?」
ハウルは首をかしげる。紹介したつもりはないのに...
「はははは、開心術という魔法だ。いくら天才君とは言え、まだ閉心術は覚えてなかったか。」
ゼアノスは笑い始める。
会心術?よくわからないけど、家に帰ったら聞いてみるか...。
「それにしても見たことがない蛇だな。この山に蛇は生息してないはずだがな。」
《君は何ていう蛇なの?》
《分からないわ。あなたなんていう人間なの?っていう質問と同じよ》
《そういうもんなの?》
2人は当然のように会話をするが、ゼアノスからしてみればシューシュー言っているようにしか見えない。
「なんていう種類なんだ?」
「分からないんだって、なんていう種類の人間なの?って聞くのと同じみたい...。」
「そうか、確か私の書斎に蛇の図鑑があったはずだ。それを持ってこよう。」
間も無く分厚い図鑑を持ってきたが、アリアの紅い鱗に該当する蛇は一つも無かった。
「まさか、幻獣か?」
ゼアノスはまた書斎に戻り、幻獣図鑑を持ってきた。その中の蛇の一つに該当した。
「ヒュ、ヒュドラだと...。」
ヒュドラ?聞いたことない...
「ハウル‼ 今すぐ蛇を戻してこい。その蛇は危険だ。」
ゼアノスが初めてハウルを怒鳴る
「嫌だ‼ 友達なんだ。絶対に返さない。」
ハウルは拒否した。その後、数十分言い合うがゼアノスが折れた。
「じゃあガリムかマリアの許可を得ろ。私じゃ、責任はとれん。」
「わかった。」
僕は両面鏡を取り出す。両面鏡はマグルのテレフォンテレビのような物だ。
「ねぇ母上。ヒュドラっていう蛇飼ってもいい?友達なんだ。」
ハウルの襟から顔を出し、マリアにお辞儀をする。
「ヒュドラね。分かったいいわよ。ハウルはパーセルマウスみたいだし、まだ子供みたいだから安全でしょう。」
《大丈夫だって、》
《よろしくお願いしますって伝えて。》
「母上、アリアがよろしくお願いしますって、でも何でパーセルマウスってわかったの?」
「アリアっていうのね、名前からして女の子かしら?グレンスト家は稀にパーセルマウスを持った子が産まれるからそうなのかな〜って思って...。」
「もしかして、父上も?」
「いや、違うわよ。確かゼアノス叔父様のおじいちゃんがパーセルマウスのはずよ。」
へ〜じい様がよく話してくれるあの人のことか...。
「そうなんだ、アリアの事を許可してくれてありがとう。」
「どういたしまして、でもアリアの首を切り落としたらダメよ。二本に増えちゃうから、それにあの薬の作り方を覚えて帰ってくるのよ。」
秘密の部屋で絡ませたいので、パーセルマウスにしました。
ちなみにハリー達と同い年です。