ハリー・ポッターと導く者   作:匿名希望 2

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<番外編> 宴とラッキースケベ

 

「よ〜し、お前ら良く食え、よく飲め!俺の奢りだ!」

 

人生初めての学校のテストを終えた新入生の歓声があがる。ここはスリザリン寮、ハウルとドラコの部屋。ハウルの何気無い一言によって開かれる事となる。菓子、スイーツ食べ放題が開かれた。

 

 

完璧に装飾された部屋はハウルの変身術の応用だ。棒状の電球を豪華できらびやかなシャンデリアに、ハウルとドラコのベッドを高級ソファーに、シミのついた床は赤のカーペットに、文字の彫られた机二つ並べ高級な長机に変えた。魔法のセンスも見事だが何より変化させるチョイスが見事だった。

 

給仕のためにグレンスト家から呼ばれたしめべ妖精達はは本来まくらカバーを衣服にさせるのが一般的なのに立派なスーツを着せてある。これは力のあるものは名誉を得るべきという父上の方針からだった。ハウルも全てが父譲りというわけではないが、父の影響を深く受けていた。

 

「おい!奴隷!早くケーキを切り分けろ。馬子にも衣装という言葉があるけど君たちは馬子ですらないよ。」

 

名家の跡取りであるドラコがしもべ妖精はこう扱うのだという態度を示そうとする。

 

「ドラコ、ナルキスを馬鹿にするのは許さん。ナルキスは優秀で頭もいい。」

 

俺の言葉にドラコは驚く。

 

「私共は大丈夫です、お坊っちゃま。私達はこの扱いが普通なのです。」

 

グレンスト家のしもべ妖精長のソニアがハウルに進言する。

 

「だが、ソニア...お前達は優秀だ。それに見あった地位と権力を得るべきだ。お前達の本能を軽くみるつもりはないが、少々心苦しい。」

 

俺の言葉にしもべ妖精達は涙を流す。

 

「私共の事をそこまでお考えいただいてるとは...グレンスト家で働かせていただいてる事を誇りに思います。ですが今回大事なのはこの場ではありませんか?」

 

ソニアがしもべ妖精達を代表して答える。

 

「そうだな。お前達の仕事を邪魔した事を悪く思わないでくれ。」

 

皆はハウルの人格者ぶりを再確認し、ドラコはドビーの扱いを少し改めようと思った。ダフネはハウルの事を誇りに思い、レイナはハウルに出会った三年前にはもう価値観は変わっていた。

 

ハウルはケーキを四ホール。クッキーを大量。カエルチョコを二ダース。バタービールを二リットル。さらに余興用の百味ビーンズを二箱用意し大変盛り上がった。しもべ妖精も加わり一粒一粒選んで食べるというルールで食べ進めた。最後に緑のゲロ味と思われるものと茶色の耳くそ味と思われるものが二つ残り順番だったドラコとハウルが二人同時に食べる事となった。ドラコは茶色の、ハウルは緑になった。

 

「ハウル...恨みっこ無しだぞ!」

 

「あぁ生きてまた会おう。」

 

二人は同時に百味ビーンズを食べる。吐き出したのはドラコだけだった。

 

「うぇ〜!これは耳くそ味だ!」

 

ドラコはさらに吐き出す。

 

「これは芽キャベツ味だ。」

 

ハウルはゲロ味を引かなかった。

 

間も無くパンジーがドラコの吐き出した耳くそ味を再び吐き出す所で一番盛り上がり、ダフネはドラコとハウルが逆だったら自分が間接キス出来たのに...と思った。最後に一つ余ったホールケーキをクラッブとゴイルが十分で食べきるというフードファイトを行い、見事5分23秒でクリア。賞品として余った菓子とバタービールが与えられ、皆で楽しんだ。そこには人間としもべ妖精という種族の壁はすでに無くなり、多いに盛り上がり無事に終了した。

 

 

***

 

 

 

二時間後

 

 

「ハウル?それが戦利品?小ちゃいね。」

 

ダフネが青に変化させた賢者の石の破片をみてつぶやく。

 

「あぁ、本当はある物だったんだが、少しトラブってな。」

 

ダフネには深い事は教えられないと先に言ってある。ハウルと違って閉心術を治めていないからだ。心配無いと思うが、いつ感づかれるかも分からない。開心術を使われたらハウルの計画の細部まで漏れてしまう。だからダフネに情報を与えず、この欠片も色を変えてあると説明した。これでダフネから情報が流れても青かった何かという事しか分からない。さらに色を変えてあると説明したので、ダフネから情報を得るのを諦めるはずだ。人質にされる危険もあるが、それを回避するために日々訓練をしていた。

 

「こいつを今から復元する。ここに籠るから絶対に覗かないでくれ。」

 

今日は隔離された錬金術に最適な環境を追加して思い浮かべ、いつもの修業場の端に部屋を出現させていた。

 

「分かったわ。分からない事があったり、寂しくなったら目をつぶってノックするわ。」

 

「あぁ、そうしてくれると助かる。」

 

俺はドアを開け、中に入る。賢者の石に暴露呪文をかけ、成分と素材を確かめる。

 

「軽く2000ガリオンかかるな。まぁはした金か...。」

 

ハウルは分量と素材を錬金術の参考書を見ながら勘で混ぜ合わせる。

 

 

***

 

 

三時間後

 

 

「想像を遥かに超えるな、過大評価して1%ってところか?」

 

いくら神童とはいえ、錬金術は素人である。数多くの錬金術師の天才達が自分の人生をかけて製造に挑戦した賢者の石。いくら素材と成分が分かったぐらいで創れるような代物でない。今日はここまでにするか...。」

 

ハウルは錬金術場から出る。すぐに今日は必要でなくなったため、錬金術場は消えてなくなる。明日から俺が進めていた賢者の石の実験場を必要とすれば出てくる。必要の部屋を知り尽くしていないと分からない。賢者の石の欠片を隠すのに最適な場所だった。

 

「どうだった?復元。」

 

多くの人形の残骸が転がっている。頑張ったな。

 

「あぁ、まだ壁すら見えない状況だ。やはり甘かったか...。」

 

極力情報を与えないように言葉を選ぶ。

 

「開心術をかけるぞ。信用していないわけではないがどんな感覚なのか覚えておくのも悪くない。」

 

「そうね...お願い。」

 

「<レジリメンス>」

 

俺は開心術をダフネにかける。ドアに近寄らず一心不乱に稽古をしている。ハウルが安心したのも束の間、寮の部屋でパンジーの意見を参考にしながらダフネが二つのセクシーな下着をどちらにするか悩んでいたのだ。結局より際どいラインの黒の下着を選んでいる様子が見え、開心術を解く。

 

「...すまん。見るつもりは無かった。でも変な意味じゃないほうで嬉しかったぞ」

 

開心術は相手の考えていることを読む魔法、何かを質問して入り込むと効果が得易い。つまりダフネの頭の中では錬金術場の中を覗かなかったことと自分の際どい下着について考えていたのだ。

 

「いっ、いいの。下着の事なんか考えていた私が悪いの!ちょっとでも期待してた私がいけないの!」

 

ダフネは今まで味わったことのないほど恥ずかしくなり、今までに無いほど顔が真っ赤になる。気まずいのだ。彼氏のためにセクシーな下着を選び、ましてや際どい方を選んだのだ。それをハウルは知っている。むしろ恥ずかしく無い方がおかしい。

 

「いっ、いくらぐらいかかりそうなの?いや、やっぱりいい。情報になっちゃうよね?」

 

空気を変えるために何気無い質問するが、すぐにやめる。ダフネは賢いな。ますます好きになる。

 

「いや、あくまでも素人の目安だ。情報としては不確定だろう。まぁ母上にハグして上目使いでおねだりすれば貰える額だ。(たったの2000ガリオンだ。俺個人ですらはした金と思えるほどの額だ。)

 

「ふーん。(50ガリオンぐらいかしら?そんなに価値の無い物なの?まぁ私が言うまでも無いことね)」

 

図らずして、三年後ハウルが何か動いていると気がついたダンブルドアがダフネに開心術をかけ、復元している何かが安物であると知ることとなり、ハウルへの警戒心が薄れハウルは動きやすくなったことは言うまでもない...。

 

 




一ガリオンは計算しなおすと650円程です。ハウルは130万と見積り、ダフネは3万ぐらいと勘違いします。ちなみに宴は40ガリオン、つまり2.5万円ぐらいかかりました。ハウルの財力にとって130万ははした金なので、2.5万など中流家庭の子供の百円ぐらいの価値観しかありません。
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