ハリー・ポッターと導く者   作:匿名希望 2

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カルチャーショック

 

「兄様!姉様!私の杖です。見てください!中にドラゴンの琴線が入っています。」

 

オリバンダーの店でかった杖を見せびらかす。少々オーバーなリアクションだが、初めての自分の杖なのでこのテンションも不思議ではないか。

 

「フフッ、可愛いわね。さすがは貴方の弟。人懐っこいし無邪気ね。」

 

ニコニコしながら微笑む。

 

「あぁ少し煩わしい時もあるがな。」

 

ダフネは初めてグレンスト家に訪れた時のことを思い出す。

 

 

***

 

 

グレンスト家 屋敷

 

 

「ここが我が家だ。」

 

ダフネは唖然としていた。家はホグワーツクラスに広いし、目に付くところには一軒たりとも家は無かった。山の中をまるまる買い取ったようだ。巨大な門が開きしもべ妖精たちがスーツを来て道にそって並んで、ハウルの帰りとダフネの来賓を歓迎していた。ハウルの許嫁だとすでに知られているらしい。

 

「ねっ、ねぇハウル。しもべ妖精って何人いるの?五十人ぐらい?」

 

何と無く見積り尋ねる。

 

「いや、百五十九人いるな。父上の方針で名前も全員覚えて貰うし、傲慢な態度は許されないから気をつけてくれ。」

 

「百五十⁉ 多過ぎじゃないの?」

 

ダフネは驚く。

 

「うちは父上の方針でお世話訳はもちろん、戦闘用や護衛用のしもべ妖精もいるし、ホグワーツに行く前の教師役、山の管理人役、あの山を越えれば川もあるから川の管理人役。まだまだいろんな役割があるがこの辺にしておこう。今並んでいるのが戦闘、護衛役だ。あぁ見えてみんな武闘派だ。」

 

しもべ妖精達を見ると、皆がニコニコしている。ここで働くのが本当に楽しそうだ。

 

「あと、食卓にはエリートの中のエリートの優秀な奴隷妖精も並ぶからな。まぁ基本的には対等だが役割の危険度と勤務年で給料や寝床、食事の差は少し変わってくる。あと皆にスーツが着せられているが辞めるのも入るのも自由だ。この屋敷以上の待遇と奉仕のある所はそうないからな。」

 

ダフネはグレンスト家の圧倒的な規模と圧倒的な実力主義に驚きが止まらなかった。自分の実力に自信がなくなってきた。

 

「ハウル坊っちゃまにダフネ嬢さま。中に家族は全員お揃いです。ダフネ嬢さま。私は戦闘総長のルークと申します。以後よろしくお願いします。」

 

頬に傷のあるルークはお辞儀をする。礼儀作法も見事に叩き込んである。名家出身のダフネでさえも惚れ惚れするものだった。

 

「こちらこそ!ダフネ・グリーンダラスよ。よろしくルーク。」

 

自己紹介を返すとルークはニッコリ笑う。従来の小汚くうるさいイメージとは異なるためダフネのこの屋敷のしもべ妖精の好感度は跳ね上がっていった。

 

「ありがとうルーク。ダフネ、準備はいいか?」

 

家族が食事をする部屋の前に立つ

 

「ふぅ。えぇ覚悟は出来たわ。」

 

深呼吸をし、覚悟を決めると、ハウルはドアをノックする。

 

「ハウルです。許嫁のダフネを連れてきました。」

 

中から威厳のある低い声が許可をする。中に入ると茶髪でニコニコしている美しい女性に銀の巻き髪のクールで品のある男性。母同様ニコニコした銀髪の可愛らしい男の子がいた。そしてしもべ妖精が三人いた。

 

「始めまして、ダフネ・グリーンダラスです。よろしくお願いします。」

 

グリーンダラスで仕込まれた礼儀作法を駆使し挨拶をする。

 

「ガリムだ。妻のマリアにハウルの弟のキースだ。まぁ座ってくれ。右から世話係班長のナルキス、相談役のタノス、先ほど迎えにいかせた戦闘総長のルークだ。」

 

ナルキスは打ち上げの時に会ったわね。眼鏡でご年配なのがタノス、頬に傷がルーク。どうやら外見通りの性格のようね。この人の機嫌だけは損ねないようにしなくちゃね。

 

「あら?結構可愛いじゃない。ていうか貴方、少し硬いわよ。」

 

マリアがニコニコしながら微笑む

 

「確かにその通りだ。なにぶんこの年頃の女の子と話す機会はないからな。」

 

顔には出てないが緊張しているようだ。

 

「ねぇ!ダフネさん。姉様って読んでもいいですか?」

 

無邪気なキースが尋ねる。

 

「えぇ私はキース君でいいかしら?まだ許嫁になる許可を頂いてないからね。」

 

両親とキースには許嫁にしたい子がいるとしか話してない。まぁ特に反対されなかったし、許可を得るのは簡単だろう。

 

「あら、許可なんて八割必要ないわよ。ハウルが選んだって時点で貴方のことは信用してるわ。」

 

ダフネが驚いた顔をする。うちの両親は魔法以外は放任主義だからな。父上は俺とキースを闇祓いになることを押しつけない。建前だから生きたいように生きろという方針だ。母上は子供にゲロ甘だから心配してない。キースは俺の意思を尊重するからな。

 

「ルーク。自己紹介はどうだった?」

 

「ダフネ嬢様はちゃんと私に返してくれました。礼儀正しいし、我々を見下してはない印象を受けました。」

 

やはりあれは父上の差し金か...無視でもしてたら大変だったな。

 

「キース。残りの一割はどうだ?」

 

ダフネが首を傾げる。キースは俺より得意な魔法が幾つかある。

 

「うん、この人は良い人だよ!ルーク達の事を覚えようとしてたし、兄様の事を第一に考えてる。お金持ちみたいだけどウチの屋敷に驚いてるだけだね。それに差別的な感情は一切ないよ。」

 

キースがスラスラと答える。

 

「そうかわかった。ダフネ・グリーンダラスを我が子ハウル・グレンストの許嫁とする事を認めよう。」

 

突然父上がダフネを許嫁として認めた。これで俺たちは許嫁だ。ダフネはよく理解してないようだ。

 

「ハウル、説明してやれ。」

 

「キースの開心術はレベルがプロ以上なんだ。普通開心術をかけられたら記憶を覗かれた気がするから閉心術を治めてなくてもかけられた事は分かる。だがキースの開心術は覗かれたことを気づかせない程の腕だからな。実は机の下からダフネに杖を向けていたんだ。ウチの財産狙ってたり、しもべ妖精を不快に思っていたら、二割反対されていた。」

 

キースの勝ち誇った顔にダフネが唖然とする。当然のようにホグワーツに入学してない生徒がプロ以上の開心術を扱えるのだ。

 

「あっ!でも兄様はセクシー路線より清楚な方が好みだよ。」

 

ダフネはいつぞやの下着事件を思い出し真っ赤にし、両親が笑い出す。

 

「キース、からかいすぎだ。あと俺にもかけるな。いつも警戒しとかないといけなくなるだろ?」

 

隙をみて俺にもかけたな。喜ばしいな。開心術を治めさせたのは俺だからな...

 

 

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