ハリー・ポッターと導く者   作:匿名希望 2

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史上最低の教師 1

 

「ふざけた教科書だな。自分の小説を教材にするとはな。とてもじゃないが適任と思えない。」

 

俺はクィレルの後釜のロックハートの悪口を言う。小説としては中々面白いが教科書ともなると糞の役にもたたん。

 

「あぁ同意だ。しかも七冊なんてイカれてる。ウィーズリーなんて家を売り払うハメになっただろうよ。」

 

そんな事をいいながらレイブンクローと共同での闇の防衛術の授業を受けるために教室へ向かっているとハリーがファンらしき新入生の男の子にハリーの写真にサインを書くように求めているのが見えた。

 

「みんな、並べよ!ハリー・ポッターがサイン入り写真を配るそうだ!」

 

ドラコが周りにいたスリザリンの生徒を笑わせる。

 

「黙れマルフォイ!僕はそんなことしてないぞ!」

 

ハリーも言い返す。まぁ新入生にサインを求められているようにしか見えなかったな。

 

「君、やきもち焼いてるんだ」

 

サインを求めていた新入生が言い返す。

 

「妬いてる?僕は額に特別な人間なんだと思わせるような醜い傷なんて必要ないね。」

 

スリザリンの生徒が大笑いする。

 

「ドラコ...言い過ぎだ。」

 

「ナメクジでも食らえマルフォイ!」

 

ロンが折れた所にテープをつけて補強した杖をドラコに向ける。

 

「やめたほうがいいな。ロン...退学になりたいのならやればいい」

 

俺の言葉にロンの顔が青ざめていく。ハリーとロンは汽車に間に合わず空飛ぶ車でホグワーツに向かったのだ。それだけなら説教だけで済んだが、マグルに見られただけでなく、ホグワーツにある暴れ柳という貴重な木にぶつかり暴れ柳に被害を与えたのだ。退学にはならずに済んだものの罰則が与えられるらしい。

 

「その通りだよ。ウィーズリー。君もポッターからサインを貰うがいいよ。君の家より価値がありそうだからね。」

 

スリザリンだけでなく一部のグリフィンドール生も笑っている。

 

「ドラコ!さすがにもうやめろ」

 

俺は止めようとするが必要無かった。向こうからロックハートがやって来たのだ。

 

「サイン入り写真を配っているのは誰かね?おやハリーか、また会ったね!さぁ撮りたまえ!ツーショットだ。最高とも言えるね。君のために<二人で>サインしよう。」

 

ロックハートは周りの冷めた雰囲気に気が付かず写真を撮らせている。

 

「いくぞ...時間の無駄だ。」

 

ハウルは皆をつれ教室に入った。

 

 

***

 

 

「私だ。ギルデロイ・ロックハート、勲三等マーリン勲章、闇の力に対する防衛術連盟名誉会員、そして『週刊魔女』5回連続『チャーミング・スマイル賞』受賞。

もっとも私はそんな事を自慢するわけではありませんよ。バンドンの泣き真似妖怪バンシーをスマイルで追い払ったわけではありませんからね」

 

ノットから自身が書いた「トロールとのろい旅」を取り上げ写真のついた表紙を高々と掲げた。

 

皆の大爆笑を狙ったが誰も笑わず下を向いていた。ロックハートもかなり顔はいいがハウルやキースに比べたら見る価値も機嫌をとる価値も無い。気を取り直した明るい声で言う。

 

「今日は最初にちょっとしたミニテストをやろうと思います。心配はご無用。君たちがどのぐらい私の本を読んでいるか、どのぐらい覚えているかをチェックするだけですからね。時間は三十分です。それでは、はじめ!」

 

いきなり始められたテストに戸惑いつつ、問題を読む。

 

1、ギルデロイ・ロックハートの好きな色は何?

2、ギルデロイ・ロックハートのひそかな大望は何?

3.現時点までのギルデロイ・ロックハートの業績の中で、あなたは何が一番偉大だと思うか?

 

 

なんだ?このふざけたテストは?まぁ教師がゴミでも機嫌は取らなくてはいけないな。真面目に書くか...まぁレイブンクローはともかく、うちの寮生のほとんどは適当に解くだろうな。

 

「先ほどはグリフィンドールの授業で満点は一人でした!みなさんはどうでしょう。」

 

十分後、答案を回収しながらロックハートは嬉しそうに言う。

 

「なんですか⁉スリザリンの答案は!ほとんどが途中までしか書いていませんね!」

 

回収した答案を一つ一つ不快そうにめくるが見えた答案で止まり嬉しそうな顔をする。俺の答案だな。答えは完璧だし、記載してあった本やページ、行数まで書いておいた。業績の中で一番偉大なことは当たり障りのない「本を書き、多くの魔法使いの模範となったこと」と適当に書いた。

 

「おや!この生徒は満点ですね。行数まで合っている!ハウル・グレンストとな⁉ 私と同じ闇の防衛魔術連盟名誉会員のガリムの息子ですか⁉ 」

 

父上の名前が出てきて皆がロックハートの方を向く。

 

「まぁ彼は私の才能に嫉妬していますがね(笑)!チャーミング・スマイル賞を受賞している私のほうが顔もいいですしね!」

 

その言葉にスリザリンとレイブンクローの一部の女子生徒がロックハートを睨みつける。最近知ったが父上も人気があるらしい。なんだか理想の大人らしい...。まぁこいつではこいつでは父上の足元にも及ばないだろう。父上はダンブルドアと同じ勲一等マーリン勲章を受賞していることは有名だ。それにこいつは魔法省に寄付さえすれば貰える勲三等とかぬかしているからな。

 

「私には遥か及ばないが素晴らしい!スリザリンに二十点与えましょう。」

 

その言葉に空気が一気に冷め氷河期を迎える。女子生徒だけでなく俺を崇拝している一部の男子生徒まで闘争心を剥き出しにする。

 

「そっ、それでは君たちにはこいつらを相手にして貰います。危険ですが私の前では安全を約束されます。」

 

空気を常人より遥かに読めないロックハートもさすがに空気を察し、急いで授業に戻り覆っていた布を取り払った。

 

 

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