ハリー・ポッターと導く者 作:匿名希望 2
「なんだ、なんだ?何事だ?」
ミセス・ノリスの飼い主のフィルチが生徒達を掻き分けてやってきた。飼い猫の変わり果てた姿に顔を抑え、あとずさりした。
「私の猫だ!私の猫だ!何が起こった⁉ 」
すぐにノリスの前にいた俺を睨みつけ、胸ぐらを掴んだ。
「お前だな!グレンスト!お前が殺したんだな!お前を殺してやる!俺が...「アーガス!」
ダンブルドアが先生達を引き連れ到着した。
「まさか!ミスター・グレンスト!貴方がこれを⁉ 」
マクゴナガルがノリスを見て声をあげる。他の教諭達も信じられないというような顔をしている。まぁ俺も表向きは優等生だからな。
「そうです!マクゴナガル先生!僕達がここに来た時にはグレンストがいました!犯人はグレンストです!」
ロンが勝ち誇ったような顔をしてマクゴナガルが報告する。
「アーガス、ハウル。一緒に来なさい。ウィーズリー君達もじゃ」
ダンブルドアが言うとロックハートが口を挟んだ。
「校長先生、私の部屋が一番近いです。」
「ありがとう、ギロルディ」
俺はミセス・ノリスを浮遊呪文で浮かせたダンブルドアにロックハートの部屋まで連れていかれた。
***
キースside
「ねぇキース。あれを貴方のお兄さんがやったと思う?」
パンジーがキースに尋ねる。
「兄様はあんなどうでもいいことしませんよ。仮にやったとしても兄様の行動は全て正しい。」
キースはそこには可愛らしい後輩の顔では無く、ハウルと同じ友人の命でさえ平気で捨てられるような冷たい冷たい顔をしていた。
***
ハウルside
「猫を殺したのは呪いに違いありません。たぶん「異形変身拷問」の呪いでしょう。何度も見たことがあります。私がその場に居合わせ無かったのは誠に残念。猫を救う、ぴったりの反対呪文を知っていましたのに...。」
部屋に着くなりロックハートは自分の意見を言う。検討外れな答えだな。そもそも異形変身拷問に反対呪文は無い。周りの教諭達も理解しているのか呆れ果てた顔をしている。
「お言葉ですが、ロックハートさん。あれは恐らく「全身金縛り術」かそれに近い魔法でしょう。異形変身拷問なら骨は曲がっていますし、内臓が出ていてもおかしくありません。ですがミセス・ノリスは石になったような症状は当てはまります。」
このクソ教師が!ここはお前みたいなゴミがいていい場所ではない
「嘘をつくな!グレンスト!お前がやったんだろう?殺してやる」
泣いていたフィルチが俺を睨みつける。
「アーガス、猫は死んでおらん。ハウルの言う通りじゃ。スプラウト先生からマンドレイクを頂いておこう。それより状況を聞いてもいいかの?」
俺の方を向く。俺はカボチャが好みでないから抜け出した。遠くから人の声らしきものが聞こえたので追ったら現場に居合わせた。と説明した。カボチャが苦手なのはダフネが知っている。ヴォルデモートが絡んでいる可能性がある以上機嫌は伺っておいた方がいいだろう。
「君達はどうじゃ?」
ハリー達はハロウィン・パーティに参加せず、別のパーティに参加しており、その帰りにノリスの前にハウルがいた事を説明した。
「やっぱりお前か!」
フィルチが再び俺につっかかる。面倒だな。潰しておくか...
「フィルチ管理人、俺は秘密の部屋の知識はあるが猫を攻撃する動機が無い。」
「いや、実験台にしたんだな!お前がやった。」
「俺は全身金縛り術はもう治めてある。ロックハートさんと生徒達が証言してくれるだろう。」
運がよかったな。ロックハートの出来の悪さに感謝しなくてはな...
「お前はパーセルマウスだ!お前がスリザリンの継承者だ!」
「違うな。俺のパーセルマウスはスリザリンの血筋ではなくグレンスト家から受け継いでいる。それに闇の魔法使いが多いというのは迷信だ。それに俺がスリザリンの意志を継ぐならハーマイオニーと仲良くしていない。」
フィルチは何も言い返せなくなる
「審議は終いのようじゃな。疑わしきは罰せずじゃよ。もう行ってもいいぞ。」
ロンはがっかりしたような顔をするが、ハリーとハーマイオニーはホッとしたような顔をする。
「いや、<例のあの人>と同じだ!やつも優等生で周りを騙して...「アーガス‼‼ ハウルをヴォルデモートと一緒にするではない‼ 」
ダンブルドアの大声に皆が怯み、フィルチが震えていた。
「すまんのハウル、アーガスも気が動転しておるんじゃ」
「えぇ構いませんよ。」
俺はロックハートの部屋を出た。秘密の部屋...探ってみるか...