ハリー・ポッターと導く者   作:匿名希望 2

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継承者 3

 

 

事件後、予想に反して俺の扱いはあまり変わらなかった。変化と言えば魔法史担当のピンズ教諭は質問責めにあい、図書館では秘密の部屋についての供述が書かれた「ホグワーツの歴史」が二週間待ちになった。スリザリンの生徒からは英雄と讃えられ、グリフィンドールの過激派や俺の容姿に嫉妬している男子生徒からの目が厳しくなっただけだ。ハウルの事を知る人物やハウル真理教のメンバーはハウルがするはずはないと信じていた。

 

「君がスリザリンの後継者だなんて誇らしいよ!」

 

変身術の授業の帰り道にドラコが興奮しながら話かける。

 

「だから何度もいったろ?俺は継承者じゃない。」

 

「隠すなよ。」

 

こんなやり取りもうんざりするほどやった。そろそろ秘密の部屋に乗り込むか...合言葉は分からないが蛇語で話せば開かれるだろう。

 

 

 

***

 

 

女子トイレ

 

 

ハウルは地図を片手に秘密の部屋入口までやってきた。なんの変哲もないトイレだ。

 

「ここだな。」

 

壊れた蛇口の横に小さな蛇が彫られている。合言葉は載ってないから、適当に合言葉を言うか...

 

<秘密の部屋よ、開け>

 

蛇口が回りはじめ、手洗い台が動きだし、沈み込み、大人一人が滑り込めるような太いパイプが現れた。中に入るとヌルヌルした暗い滑り台のようだった。長時間滑っていると通り抜けた。地下に着くと巨大な蛇の抜け殻が横渡っている。バジリスクのだな。母上の地図にバジリスクとトム・リドルという名前があった。会話と合言葉は載らなかったから蛇語は載らないのだろう。トム・リドルはヴォルデモートの学生時代の名前だ。バジリスクの目は魔力をこめると一瞬で死ぬという、だからコンタクトを家から送らせ、呪い除けをかけた。これで俺の身は安全だ。進むと広場の真ん中に青年がいた。

 

「君は誰だい?」

 

背が高く黒髪でハンサムな青年がいた。

 

「そっけないな。トム・リドル...いやヴォルデモート卿。」

 

その言葉に驚いている。

 

「どうしてわかったんだ?」

 

「まぁ色々な。貸しの精算をしにもらいに来た。」

 

貸しとは去年禁じられた森で捕えなかったことだ。

 

「どうして欲しいんだ?これ以上マグルを殺すなってことかな?」

 

少し不機嫌な顔をして聞く。

 

「いや、それは構わない。スリザリンの生徒に手を出さないでほしい。」

 

狙いは恐らくハリーだからな。スリザリンはマグル生まれを嫌っている。ハーマイオニーは危険だがしょうがないな。一番嫌なことはダフネやキースが人質にとられてしまうことだな。それだけは困る

 

「おや、それだけかい?初めからマグル意外狙うつもりは無いよ。」

 

意外そうな顔をする。このヴォルデモートは学生だからそこまで頭が回らないな。やりやすい...

 

「お前の狙いはハリーか騒ぎを起こしてその隙に復活するためだろ?今回は傍観希望だ。」

 

「おや?止めないのかい?」

 

「止めたくなくは無いが、復活は止められない。お前はヴォルデモートの記憶だろ?<ホークラックス>または分霊箱と呼ばれているものだ。お前を殺してもまだ他にも分霊箱があると考えるのが自然だし、俺はお前の本体の機嫌を損ねないようにしたい。今の俺じゃ、まだ復活したあんたに勝てないからな。」

 

「どうして分霊箱だとわかった?」

 

リドルが驚く。まだ青いな...普通ならシラをきって反論するべきなのにな。

 

「簡単だ。まずは去年の出会った弱った魂、そしてお前が死んだ時は死体がなく消えたという話、それから魂に関連していると考え的を絞った。分霊箱と確信に至ったのは今のお前の変化していない姿からだ。」

 

リドルは言い返せない。

 

「補足でいえば、去年のあんたは弱っていた。なのに今のお前はピンピンしている。そしてお前も動けばいいのに動かなかった。つまり動かないではなく動けない。つまりヴォルデモートは自分自身を増やしたのではない...俺の予想ではあんたは分霊箱を創り魂を幾つかにわけた。去年の魂が本体だろう。なんらかの理由で弱ったあんたの本体は彷徨い寄生しながら生き伸びた。そしてクィレルと出会ったのか知り合いだったかは分からないが、ホグワーツ内部に侵入。禁じられた森でユニコーンを襲い血を飲むことで弱った魂を回復させた。今度は魂から体を製造するために賢者の石を求めた。魂が弱っていないのなら初めから賢者の石を奪えばいいしな。」

 

「目的はなんだ?僕にはバジリスクがいる。最悪君を殺しても構わないし僕は破壊出来ない。」

 

「俺は蛇語を扱えるし、目の対策もしてある。それに去年あんたの本体は俺が悪霊の炎を使った時にあんたは逃げた。つまり悪霊の炎は分霊箱を壊せるに至るということだ。」

 

俺はリドルの手駒を完璧に潰しきったようだ。

 

「だから、今回、俺に目的は無い。いくらマグルは殺しても構わないし、ハリーもどうでもいい。強いて言えばバジリスクの牙が欲しいな。研究したい。」

 

「わかったよ。僕の邪魔をしないならもう関わらないでくれないかな?一つ言っておくけど僕の本体はまだ君を部下にする事を諦めてないよ。」

 

俺の言葉にリドルは安心したのか敵意を無くす。

 

「そうか、ならば一つ教えよう。ハリーもパーセルマウスだ。この部屋におびき出してバジリスクに襲わせれば簡単に殺せる。」

 

俺の言葉にリドルはニヤッと笑った。

 

 




連載開始一週間で50話達成しました。一話一話短いのはタブレット端末で投稿しているので書いているとたまに画面が落ちて全て消えちゃうことがあるので程よく進んだら投稿するようにしてます。
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