ハリー・ポッターと導く者 作:匿名希望 2
「それでは模擬戦を始めましょう。」
ロックハートは黒いコートを脱ぎ、観客の女の子に投げ渡す。女の子は避けてコートは床に落ちた。その行動に大きな歓声が湧く。
「そうですよ!まずお辞儀をします!」
さっきの状況を見てなかったロックハートはコートを避けた女の子への称賛を自分への声援と勘違いし、調子がよくなる。スネイプも嫌々ながらもお辞儀をする
「先生!ロックハートなんか潰したちゃえ!」
キースの声にみんなが反応する。継承者の弟だけどあいつは違う、スリザリンだけどあいつは可愛い、愛玩動物、ハウル様の弟君。などといったとにかく可愛い。ホグワーツ史上最高の好感度のキースをみんなが援護した。
「「「スネイプ!スネイプ!スネイプ!スネイプ!スネイプ!」」」
スネイプコールが鳴り止まなくなった。これにはスネイプも意外そうな顔をしていた。
「おやおや、皆さんは優しいですね。ご安心を!私はセブルスを殺す気はありませんよ!」
ロックハートはスネイプを応援してるが心配しているのだと解釈した。
「ご覧ようにこう杖を構えます。」
二人は相手に剣のように相手に突き出した。
「そして三つ数えます。一...二...三...」
二人は杖を肩まであげる。
「<エクスペリアムース>武器よ去れ」
スネイプの武装解除の呪文でロックハートは吹き飛ばされ壁に激突し、壁伝いにズルズル落ち、気を失った。生徒達は大歓声をあげた。スネイプがここまで人気が出たのは最初で最後だろう。
「先生!かっこよかったよ!」
キースの言葉にスネイプはクスッと笑った。スネイプの様子に生徒達は最近スネイプが丸くなったのは本当にキースのお陰だったんだと理解し、敬意とこれまで通りの愛情をキースに与えた。
「これでは模擬戦にもならんな。我輩とやりあえる者、ハウル・グレンストなどどうだ?」
普通ならば七年生を指名すべきだったが、ハウルならうってつけだろう、いやハウルでなくてはならない。その場に居合わせた者はそう思った。
「お誘い嬉しいですね、スネイプ教諭。私に手加減など無用です、本気の貴方とやりあいたい。」
ハウルが壇上にあがると先ほどの歓声に負けない程の声があがる。とんでもないカードだろう。ホグワーツきっての天才vs教師なのだ。盛り上がらないわけがない。
一通り作法を終え、二人は距離を取り向かいあった。
「「「「「「1」」」」」」」」
生徒達は一斉にカウントする。
「「「「「「2」」」」」」」」
「「「「「「3」」」」」」」」
二人は杖を構えたまま動かない。俺に先に動けということか?ならば乗ってやろう。
「<レダクト> 粉々!」
ハウルはスネイプではなく壇上の真ん中に粉々呪文を放った。これは生徒達も驚き、またスネイプも驚き怯ませる事に成功する。だがハウルが次に使用した魔法はさらに意外だった。
「<エンゴージオ> 肥大せよ!」
ハウルが先程ワザと粗めに破壊し、宙に浮いている瓦礫を一斉に肥大させ、スネイプの視界からハウルを消した。スネイプは瓦礫を払う。だがハウルは次の手を打っていた。
「<フィンド・ファイア> 悪霊よ!燃やし尽くせ!」
皆の頭上にヒュドラが現れ咆哮する。壇上のそばにいた生徒はさっきの粉々呪文の影響で距離をとっていたので安全だった。悪霊の炎は魔法の中でトップクラスの威力を持つが発動に時間がかかるのだ。そのままスネイプを十本の頭が襲う。
「インペディメンタ<妨害せよ>」
ヒュドラの頭の時間を妨害し、勢いをスローにさせる。そのまま杖から水を発射し、ヒュドラの頭を消火し、水の壁を造り始める。俺は悪霊の炎をやめ、氷結呪文を使いスネイプの杖の先端まで凍らせる。スネイプは杖から炎をだし、先端を溶かす。
「<コンフリンゴ>爆発せよ!」
氷の壁を破壊し、爆発を起こさせ、煙を舞わせた。
「「<エクスペリアムーズ> 武器よ、去れ!」」
氷の煙が舞う中、生徒達には二人の声だけが聞こえた。