ハリー・ポッターと導く者 作:匿名希望 2
「よぉリドル。ハリーが乗り込んでくるぞ。」
俺とリドルは仲が良くなっていった。俺は駒のようにしか思っていないが、リドルは違うようだ。暇な時が多いらしく、また学生時代も優秀過ぎて対等な存在がいなかったのだろう。
「ようやくあのガキを始末できるよ。君のお陰だ。感謝するよ。」
リドルは俺に握手を求め、俺が間隔を開けずに答えるとニッコリ笑った。もしヴォルデモートに対等とも言える友人がいたのなら彼は闇の帝王にならなかっただろう。まぁいないのなら作ればいい。それに気づかない頭なら俺の本心には気づくことはない。
「あぁ俺は傍観しておこう。マントを持ってきたからこれに透明呪文をかけてどこかで見ていよう。」
「君は隠れるのか?あんなガキを生きて返すほど僕は間抜けじゃない。」
少し不機嫌そうな顔をする。
「それは分かっている。だがダンブルドアが手を打ってないとは思えない。それに教師を連れてこられたら流石に勝てない。」
あの時のスネイプも油断していたから勝てた。二度目は普通に負けるだろう。まだ経験と訓練が足りないな。
「分かったよ。でもあいつは教師を呼ばない。一人で来るに十ガリオン。」
リドルが笑って賭けを提案する。
「じゃあ二人に十ガリオンだ。恐らくジニーの兄と来るな。」
<ハリー達が来たわよ。>
アリアがやって来た。俺はリドルの話し相手と見張りを頼んでおいた。蛇は耳がいい。
「それでは健闘を祈る。賭けを忘れるなよ。」
俺はリドルの肩を軽く小突いた。リドルは笑っていた。
***
三十分後
<頑張ってるわね、彼>
ハリーはダンブルドアからの差し入れで組み分け帽子を渡した。何を考えているかさっぱりわからなかったが、中から剣が出てきた。それでハリーはバジリスクと闘っていたのだ。ダンブルドアの届け物を運んできた不死鳥がバジリスクの目を潰し、ハリーは目を開けることが出来るようになったが、匂いや温度で場所を割り出されていた。
<あぁお前もバジリスクと並ぶヒュドラだからな。いつかあの蛇を超えてもらう。お前は成長が速いみたいだから楽しみだ。>
俺は呪文で小さくしているが本当は馬鹿デカイのだ。どうしてここまで成長したのか逆に分からない
<善処するわ。私の首が一本じゃなくなる日が来ない事を祈ってるわ。>
アリアがシューシュー笑いながら答える。本当はアリアは首を切りたがっているのだ。
<いつか十本ぐらい増やしてもらうからな。まだ君がヒュドラと周りにバレるのは面倒だ。>
学校は知っているが生徒にバレたら面倒だし、騒ぎになるはず
<あら?私は興味あるわよ。私自身が増えるのか、別蛇の首が生えるのか楽しみじゃない。>
アリアが俺をからかう。よくよく考えてみるとアリアが一番付き合い長いな。気を使わずに済むというのが友達の定理と呼ぶならアリアは間違いなく友達だろう。ダフネとアリアは俺が命の危険を冒しても助けたくなる存在だからな。
そんな事を考えているとハリーがバジリスクの口に剣を突き刺したが痛がっている。毒の牙が刺さったな。案の定バジリスクが倒れた後、ハリーも倒れた。腕に牙が一本刺さっている。
「ハリー・ポッターは死んだ!僕は君の臨終を見物させてもらう」
リドルが高笑いしていると不死鳥がハリーの近くに止まりハリーの傷口に涙を垂らす。不死鳥の涙はバジリスクの毒を唯一癒せる。
「不死鳥の涙...そうだ!癒しの力...忘れていた。」
するとハリーは腕から落ちたバジリスクの牙でそばにあったリドルの日記に突き刺した。
「あァァァァァァ‼‼やめろ‼‼ 」
リドルは悲鳴をあげながら悶えている。日記からはインクが血のように溢れ出し、床を真っ黒に染めていく。
リドルは完全に消えてしまった。ハリーが日記から牙をゆっくり離すと日記は牙で貫かれていた。間も無くハリーは疲れから倒れ眠りだした。
「今回は手を貸さないつもりだったが、いいだろう。<レビコーパス>身体浮上」
俺は即席の透明マントを脱ぎ捨て、二人の元へ向かい。俺はハリーとジニーを身体浮上の呪文で出口へ向かった。