ハリー・ポッターと導く者 作:匿名希望 2
クリスマス
今年のクリスマスはダフネの家ではなくハウルの家で行われた。許嫁と認められた去年からかダフネの様子は楽しんでるように見えた。夕食を終え俺はダフネがいる部屋を訪れた。
「ダフネ。去年とは立場が逆だな。」
ダフネは俺が来たことに凄く嬉しそうな顔をする。
「フフッ、去年のハウルのプレゼントは凄かったわね。今年は家だから心配無いわね。」
ちなみに俺からのプレゼントではない。去年は確かに大変だった。
***
去年 クリスマス
ダフネの初恋は見事実った。ハウルと抱き合い幸せが絶頂の中、ダフネには一つ気になることがあった。クリスマスプレゼントのふくろう便がひっきりなしに届くのだ。空をみるとふくろうが一列に並んで次々落としていく。
「ねぇハウル...。」
「あぁ、処理しなくてはな。まさかプレゼントがここまでくるとは...これは普通なのか?」
ダフネの屋敷のバルコニーはプレゼントでバリケードが造れそうな量だった。足場がないほどに...。だがプレゼントなので雑に扱っていいはずも無く慎重にバルコニーから避難しようとするがその間にもプレゼントはどんどん増えていく。
「これはヤバイな。救助を呼ぼう。」
二人は大声をだして中にいるダフネの家族に救助を求めるが聞こえないみたいだ。
「ウチに連絡しよう。<アクシオ>両面鏡。」
すると室内から両面鏡が飛んできた。
「父上!聞こえますか?」
間も無くガリムがハウルの声に気がついた。
「どうした?ハウル。珍しいな」
出張で家にいないガリムは魔法を放ちながら会話している。任務中のようだ。
「父上!プレゼントに覆われて出られなくなりました。」
ハウルは両面鏡をプレゼントのほうに向ける。
「ちょっと!ハウル!お父様は任務中じゃない!邪魔しちゃいけないわよ!」
ダフネがハウルを叱る。だがガリムとハウルにとっては至って普通のようだった。
「ん?誰かいるのか?あぁ世話になっている友人か...かわってくれ。」
ハウルは両面鏡をダフネに渡す。ダフネは戸惑ったが受けとった。
「ハウルの父親のガリムだ。息子の事をよろしく頼む。」
律儀に自己紹介をする。
「いえいえ、こちらこそ...って任務は大丈夫なんですか⁉ 」
長年染み付いた礼儀を自然とやってしまう。
「構わん。こんなカスどもぐらいにやられる私ではない。ハウルから要件を教えてくれ。」
ガリムは三人の魔法使いを一人で相手しているのがチラッと見えたが気のせいだと自分を信じこませた。
「父上!魔法バックをしもべ妖精に持たせてこっちによこしてくれませんか?」
「分かった。あと五秒まってくれ<コンフリンゴ> 爆発せよ!」
ダフネの目にはガリムの爆破呪文に三人の魔法使いが一気に吹き飛ばされているのが見えた。
「分かった。家に連絡しておこう。グリーングラス家だな。他に何かあるか?」
「あっ!許嫁候補ができました」
ダフネは一瞬思考回路が停止した
「いっ、いいい許嫁⁉ 」
ダフネは顔を真っ赤にする
「そうか!上手くやれよ!」
そうすると両面鏡がただの鏡に戻った。
「俺はお前を許嫁にしたいがダフネはどうだ?」
俺は明日パスタ食べたいけど明日行く?みたいなノリで聞いた。
「もちろん私も許嫁になりたいわ!これからよろしくね。あっ、あなた...」
ダフネは頬を真っ赤にして最後だけをボソボソ言う。
「めちゃくちゃ可愛いな!」
俺は思いっきり抱きしめた。ダフネも余程嬉しかったのか力強く抱き返す。
「ぼっちゃま!お待た...失礼しました。」
上品なスーツを羽織ったしもべ妖精が姿現しでやってきた。
「ありがとうルーカス。」
俺はダフネを抱きしめたままバックを受け取る。
「それでは失礼します。」
上品にお辞儀をし、姿現しで帰っていった。
「ダフネ、そろそろ離してくれ」
俺はバックにプレゼントを詰めようとするがダフネが離してくない
「もう少しだけこのままでいさせて...幸せを噛み締めたいの...」
ダフネは俺の胸に顔をうずめながら答える。
「あぁ俺も幸せだ...。」
ハウルは許嫁を優しく優しく抱きしめ返した。
偶然見たルーキーランキングで八位でした。ご愛読ありがとうございます。これからも応援よろしくお願いします。