ハリー・ポッターと導く者   作:匿名希望 2

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第四章 アズカバンの囚人
野望のための鍛錬


 

「<ステューピファイ> 麻痺せよ! 兄様はどう思ってる?」

 

「<プロテコ> 守れ! 何をだ?<インぺデメンタ> 妨害せよ!」

 

とある屋敷の地下室で兄弟がいつものように呪文を撃ち合いながら会話をしていた。

 

「よっと! シリウス・ブラックだよ!<インカーセラス> 縛れ!」

 

兄の妨害呪文を躱し、最近アズカバンを脱獄したというシリウス・ブラックの話を切り出す。

 

「<ディフィンド> 裂けよ!不自然だな。<エクスペリアムース> 武器よ去れ!」

 

弟は拘束呪文で兄を縛ろうとするが、兄はロープを切り裂き、武装解除の呪文で弟の杖を弾いた。

 

「やっぱり兄様には勝てないな。決闘クラブでも手を抜いてたし、底が見えないよ。」

 

兄の手元に収まった自分の杖を見る

 

「今の俺の力はスネイプ教諭未満だ。あの時は目立ちたくなかったし、ダンブルドアに強さを測らせないようにするのがベストだった。もう一度やるか」

 

兄は弟の杖を返し、もう一度やり合うか尋ねる。

 

「さすがに頭が痛いよ。兄様は大丈夫なの?」

 

魔法は使い過ぎると脳にダメージを与えてしまうのだ。一概には言えないが魔力が多く備わっている者ほどダメージに強いとされている。

 

「俺は全然大丈夫だな。大体あと二時間はいけるな。」

 

ハウルは生まれながら魔力が異常に高いのだ。魔力は魔法使いの子供なら誰しもが備わっているが幼い頃は魔法を制御できず、暴発させてしまうのだ。だが兄は一度も暴発させず、赤ん坊の頃に体調が急変した母を救った過去がある。

 

「兄様は化け物だよ。ブラックの見解を聞かせて欲しいな。」

 

弟は兄の化け物加減は物心つく前から知っているのだ。そんな事に落ち込むより今の関心はブラックだ。

 

「正直、アズカバンを破る方法は思いつかない。それにあいつが起こした事件もおかしい、ピーターの指が一本だけ無事なんて不自然だ。当時、父上はブラックを犯人と思えなかったらしいが、状況から考えると仕方なかっただろうな。」

 

ピーターとはブラックに殺されたという魔法使いの一人だ。ブラックの呪いで体は吹き飛び、指の一本しか見つけれなかったらしい。

 

「そうだね。僕たちじゃ情報も無いし、ホグワーツに乗り込むなんていう噂もあるけど、兄様はどう動くの?」

 

アズカバンの監獄の獄卒の供述でブラックの寝言でホグワーツという単語を聞いたらしい。

 

「ホグワーツに乗り込む気なら簡単に侵入されるだろう。ブラックが無実なら救って恩を売る価値はある。動いてみる価値はあるな」

 

母上の話では素行は悪いが優秀だったらしい。ブラック家は名家だから価値観は備わっているだろうが、俺が新たな価値観を与えればいい。

 

「ダフネ、レイナ調子はどうだ?」

 

兄弟が鍛錬をしていた隣の部屋を訪れる。

 

「ダフネは強くなったわ。私と五分五分ってところね。正直ここまで強くなるとは思ってなかったわ。」

 

「そうよ。私、頑張ったのよ!」

 

ダフネが自慢気な顔をしている。褒めて欲しいんだな。

 

「よく頑張ったな。俺は嬉しいぞ。」

 

俺がダフネの頭を撫でると心地よい猫のように仰け反る。やっぱり可愛いな...

 

「私も頑張ったんだけど褒めてくれないの?」

 

レイナが少し不機嫌そうにいう。

 

「お前も頑張っているぞ、レイナ。」

 

ダフネを撫でながらレイナも褒める。

 

「説得力無いわね。」

 

 




昨日初めてダフネの家名がグリーンダラスではなく、グリーングラスと理解しました。原作とはほとんど関わらないし、グリーンダラスのほうが響きがいいと思ったのでグリーンダラスにします。また読者様が混乱してしまうかと思ったのでそのままにしておこうと思います。
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