ハリー・ポッターと導く者 作:匿名希望 2
闇の防衛術の授業のため、俺たちは移動していた。
「貴方最高にカッコよかったわよ!ハリーを追い抜いてスニッチを取るなんて...。」
ダフネが俺をベタ褒めしてくる。まぁ先に気づいたのは俺だし、ハリーは俺より近くにいたとはいえ加速がつかなかったからな。
「まぁな。だが吸魂鬼に邪魔されたのは不快だった。あれは勝った内に入らない。」
フェアじゃないからな。俺が追い抜いた後に抜き返される可能性もあった。
「いや、仮にポッターや吸魂鬼に邪魔されなくても君が勝ってた!やはり君はクィディッチをやるべきだ。」
そんな事を話していると教室に到着した。ルーピンの授業は面白いがスリザリンの生からはあまり人気がない。ほんの少しだけグリフィンドール贔屓なのだ。
「それでは今日は真似妖怪、ボガートを相手にしてもらう。」
いつものようにみすぼらしいローブを来てガタガタとゆれているタンスを指指す。
「ボガートがどんな妖怪なのか分かる者はいるかな?」
ルーピンはスリザリン生を見回すが誰も手を挙げない。答えておくか...
「よし、ハウル!」
ルーピンは俺を指名する。
「ボガートは形態模写妖怪の一種で目の前に現れた人間が一番怖いという者に姿を変える。ボガートは暗く狭い所を好む。」
俺がいつものように淀みなくスラスラ答える。
「完璧だ!スリザリンに十点!もう一つ質問しよう。私達は今のボガートより大変有利な状態にある。なぜかな?ドラコ」
ドラコを指名するがドラコは分からないようだ。
<人が多くいるからどれに変身していいかわからなくなる。>
俺が小声でドラコに答えを教える。
「えっ、えっと人が多くいるからどれに変身していいかわからなくなるから。」
ドラコがおどおどしながら答える。
「正解だ!ボガートを退散させるには「笑い」が必要なんだ。呪文は「<リディクラス>ばかばかしい」だ。怖い者に変身したボガートを滑稽な姿に変える必要がある。それでは一列になってくれ」
ルーピンは生徒達を一列にさせるとタンスを開ける。するとボガートが出てきて変身した。骸骨がケタケタ笑っている。先頭にいた女子生徒は骸骨が怖いようだ。呪文を唱えると骨がボロボロ崩れた。その後何度か進んでいった。ノットは蜘蛛、パンジーはカエル。クラッブとゴイルは痩せ細った自分だったので、ブクブクに太らせて終わった。俺の番になる。俺の怖いもの...ヴォルデモート、ダンブルドアか?いや違うな。なんだろう?的を絞れずにボガートの前に向かうと無邪気で可愛らしい笑顔をしている五才ほどの女の子だった。
「ダフネか?」
女の子を見たドラコはそうつぶやいた。笑顔がダフネとどこか似ている気がしたのだ。
「あれ?ハウルって小さな女の子が苦手なの?」
俺の後ろにいたダフネは笑いながら声をかけるがハウルのただならない雰囲気がすぐに伝わってきた
「アイリス...。」
ハウルはそうつぶやくと普段の冷静さはまるでなく震え始めた。