ハリー・ポッターと導く者 作:匿名希望 2
「そうそう!そのままだ。イメージが大事だ。」
杖を使わずに足だけを蛇に変えた俺を見てシリウスが声をあげる。
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俺は屋敷の地下室でシリウスに動物もどき<アニメーガス>の教えを受けていた。あの後父上はシリウスの無事と無実を知り、すぐに助けに行き、屋敷に匿ったらしい。シリウスとペティグリューの二人を父上は知っていてペティグリューの方がやりかねないと思ったらしい。こうしてペティグリューを父上の職場の仮牢にブチ込み、事情を調べているとのこと。未だにシリウスは脱獄犯扱いだが父上はそうさせないように動いているが望みは薄いらしい。俺たちがホグワーツから帰ってくる頃にはシリウスはまだ痩せ細っているが以前より肉が付き、ボサボサだった髪と髭は切り揃えられ十歳ほど若返ったようだった。シリウスは完全に立ち直り父上に魔法の稽古をつけて貰い勘はある程度取り戻したという。そしてシリウスから恩の一つとして動物もどき<アニメーガス>を教えて貰っていた。もうそろそろダフネやレイナが屋敷に泊り込みで魔法の鍛錬をしにやってくる。どう紹介するものか...。まぁシリウスは良い奴だし、面白いから大丈夫だろう。キースとも気が合うようだしな。
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その日の午後
「君は素晴らしい!私とジェームズが半年かけて覚えた所を君は三日で習得した。全く恐ろしい才能だ!」
シリウスはニコニコ笑っている。暖かい食事と会話が余程楽しいのだろう。
「シリウス。俺とマリアの子だ。天才じゃないわけない。」
ガリムがどこか素っ気ないが嬉しそうに言う。もう完全に仲直りしたようだ。
「そうだな。君たちは騎士団の中でもダンブルドアに次いで1.2を争う実力者だったからな。ハウルだけじゃなくてキースも素晴らしい。勘を取り戻した私でもヒヤヒヤするぐらいだ。とても二年生を終えた段階とは思えない。
「シリウス。夕食後は僕に付き合ってくれ。もっと強くなりたいんだ。」
はじめは敬語を使っていたが本人が嫌がったのかキースが大人になったのかは分からない。
「あぁ勿論だ!ハウル。あとはイメージして全身を変えるだけだから私の教えは要らないはずだ。」
「あぁ分かった。キースを頼む」
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一ヶ月後
「...上手くいかないな。俺に合う動物は蛇だと思ったんだがな。」
動物もどき<アニメーガス>はその人に相応しい動物に変身しやすいとシリウスは言っていた。俺はパーセルマウスだし、守護霊も蛇だ。あと悪霊の炎もヒュドラだから蛇だしな。...まさか選んでいる動物が相応しくないのか⁉ ...俺に相応しい動物...。もう一つ心当たりがあるな。蛇ほどは無いが俺に相応しくなくは無い。俺はその動物をイメージし、俺が変身するイメージをした。そしてゆっくりと目を開いた。
「成功したな。これが動物もどき<アニメーガス>か...。体は小さくなったが嗅覚も視力も上がったようだ。むしろ蛇より使い勝手が遥かにいいな。」
これはシリウスに感謝しなくては...あの時のトレローニーの予言は的中したな。
動物もどき<アニメーガス>になりました。何の動物かはまだ秘密です。
勿論魔法省に報告なんてしませんので隠れ動物もどき<アニメーガス>になります。