ハリー・ポッターと導く者   作:匿名希望 2

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五人目の選手

数日後

 

 

「さて、ゴブレットは決定したようじゃ。代表選手の名前が呼ばれたらそのものは大広間の一番前に来るがよい。そして隣の部屋に入るように...そこで最初の指示が与えられるであろう。」

 

ダンブルドアが杖を振ると大広間のろうそくの炎はすべて消え、ゴブレットの炎のみが青く輝いていた。すると青白い炎が突然赤くなり炎から焦げた羊皮紙を飛ばした。ハラリと落ちダンブルドアが掴んで名前を確かめる。

 

「ダームストラング代表はビクトール・クラム!」

 

大きな歓声が上がり熱狂している。やはり有名人なのか?

 

騒ぎが収まるとゴブレットが赤く変化し羊皮紙を飛ばした。一枚目同様ダンブルドアは掴み名前を読みあげる。

 

「ボーバトン代表はフラー・デラクール!」

 

男子生徒がフラーの美しさに酔いしれ歓声をあげる。

 

「あれって女版ハウルかしら?」

 

冷めているパンジーがダフネに話しかける。

 

「そうかもね...」

 

大広間に向かっているとスリザリンの前列にいたフラーが俺に気づき、笑いながら手を振った。俺も振り返すと殺気を感じた。

 

「ハウル?いつの間に仲良くなったの?」

 

ヤバい。冷酷姫だ...。ドラコとパンジーが絶望している。

 

「あの時少し話したぐらいだ。ほら!次はホグワーツ代表だ。」

 

俺は下手に誤魔化したが、ダフネは信じてくれたみたいだ。

 

「ホグワーツ代表はセドリック・ディコリー!」

 

主にハッフルパフの生徒達が歓声をだした。セドリックか...。あいついい奴なんだし、優秀だ。仲間に引き入れる価値は十分にある。

 

「結構!結構!これで三人の代表選手が決まった。選ばれなかったボーバトン生もダームストラング生も含め、みんなでうち揃って、あらんかぎりの力を振り絞り、代表選手を応援してくれ...

 

するとゴブレットが赤くなり、二つの羊皮紙を飛ばした。ダンブルドアは戸惑いながらも反射で二つの羊皮紙を掴む。名前を何度も見返している。生徒達がざわざわし始める。

 

「なにかしら?」

 

「分からない。追加選手かなんかか?」

 

するとダンブルドアが生徒達の方を見て読みあげた。

 

「ハリー・ポッター。...ハウル・グレンスト。」

 

ダンブルドアは俺とハリーの名前を読みあげた。

 

「は?俺は入れてない。なぜだ?」

 

すると広間が静まり返るがやがてドラコに前に押され、またドラコの声を皮切りにスリザリンから歓声があがり、やがてグリフィンドール以外まで広がった。ハリーはグリフィンドール生に白い目で見られている。十七歳未満なのに選手に選ばれたからだ。対して俺は十七歳未満なのにグリフィンドール以外の寮生達から祝福されている。フッ、人望の差だな。だが何が起こった...ハメられたのか?

 

俺とハリーは扉を開け隣の部屋に入った。

 

「ハリー。お前名前いれたか?俺は入れてない。」

 

俺とハリーの名前が同時に出てきた。ということは一緒に入れられた可能性がある。

 

「いや、僕も入れてない。」

 

中に入ると三人の代表選手がいた

 

「ハウル?どーしたのですか?わたーし達に広間にもどりなさーいということですか?」

 

フラーは俺たちが自分たちを呼びに来たのかと思ったらしい。

 

「いや、俺たちにも分からない。ゴブレットから俺とハリーの名前が出てきた。」

 

俺の声にセドリックが反応する。

 

「どういうことだい?ハウル。」

 

「素晴らしい!君たちは!ご紹介しよう。信じられないかもしれないが二人も代表選手だ。四人目と五人目だ。」

 

部屋にクラウチが入った来た。まさか俺たちを参加させる気か?

 

「おう、とてーも、おもしろーいジョークです。ミスター・バグマン。」

 

フラーが雑なサプライズと勘違いしたのか皮肉を言う。

 

「とんでもない!二人の名前が同時にゴブレットから出てきたのだ。」

 

クラウチが興奮していると部屋に教師達が入ってくる。扉を開けると一瞬ハウルコールが聞こえた。

 

「マダム・マクシーム!ハウルと小さーい男の子も競技に出ると言っています!」

 

ハリーが俺との扱いの差にピクッと反応する。

 

「ダンプリードール?これはどういうことでーすか?」

 

フラー同様酷く訛った声でダンブルドアに問い詰める。間も無くダームストラング校長も怒りダンブルドアに説明を求めるがダンブルドアは無視し俺とハリーを見る。

 

「ハリー、ハウル。お主達はゴブレットに名前をいれたのかね?」

 

いつものような笑みは無く、真顔で尋ねる。

 

「「いいえ」」

 

「ならば上級生に頼んでいれてもらったのかね?」

 

「いいえ。」

 

「上級生であれば下級生の名前を入れられるという口調に感じられますが?」

 

ダンブルドアは何も言い返せない。イエスだな。

 

「あら?ハウルの名前なら私は入れたわよ。」

 

マリアがいつも通りニコニコしながらそう言い放った。

 

 

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