ハリー・ポッターと導く者   作:匿名希望 2

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第二章 賢者の石
ダイアゴン横丁


 

ここでは四方八方に魔法使いのための商店があり、魔法薬の調合に必要な大鍋の専門店。魔法使いのペットとなる賢い動物たち。マントやロープの店に、マグルでいう自転車のようなものの箒の専門店など、様々な物が売られ、繁盛している

 

そんなダイアゴン横丁で入学用品を買うために親子が歩いていた。親はうなじまで伸びた銀の巻き髪に凛々しい顔つきだが甘いマスクをしている。その横について歩いているのは父親の髪とは異なる金色の髮をしている。クセがなくサラサラした髪に男性であってもつい惹かれる美しいものであった。欧米人では珍しく魅惑的で深い黒の瞳をしている。三十代後半の大人と十代前半の子供が歩いているだけの光景だが、2人にはその事実を事実と思わせない類まれな容姿をしていた。街ゆく女性達は2人を見て、ヒソヒソ話をしたり、顔を隠したり、見惚れたりしていた。父親は物心ついた頃より女性からのアプローチに困った事が無かったが、人生で愛した女性は一人だけだったため、女達が自分を求める声に不快感を持っていた。だが、自分より顔の整り、将来が有望そうな息子はそうは思ってはいなかった。少年は父親の職業の危険さから家族以外の人間とほとんど触れ合う事が無かった。女性達からの惚れ惚れとした視線は好奇の眼差しと勘違いし、また自分と目が合うと目を逸らされることには自分のせいで相手に不快感を与えたのではないか...。と深読み。ここまで来ると親子を良い意味で噂する様子も影で悪口を囁いているようにしか思えない。

 

「あの父上、私の姿が何か可笑しいのでしょうか?何やら好奇な目で見られている気がします。」

 

その眼差しが世の男達にとっては羨ましいこと限りないことを理解している父親だが、自分で説明するのも小恥ずかしい。

 

「気にするな、ハウルお前は普通だ。」

 

当たり障りの無い回答をするが、息子は腑に落ちない様子をしている。間も無く学校に通うこととなる。周りの友人達の対応に自然と理解していくだろう。父親はそう考えた。

 

 

「後はお前自身の杖だけだな。」

 

ハウルの入学用品は杖を除いてすべてを揃えた。後はハウル自身の杖を買うだけだ。

 

「父上、私はもう杖は持っています。」

 

ロープの中から少し汚れた杖を取り出す。

 

「それは私が与えた物だろう。杖は自分を従わせる魔法使いを選ぶのだ。自身に従わない杖では呪文の威力や効力が半歩劣る。だから杖にお前を選ばせるために杖の専門店へ向かうのだ。その杖は予備として持っておけ。」

 

確か本に書いてあったな。杖の忠誠心の話。でもそこまで詳しく書いて無かったな。やはり本だけでは知識のバランスが悪い...。

 

俺の理想のためには知識がもっと必要だ。

 

 

 

「...もしかしてハグリットか?」

 

一番良い杖が揃っているというオリバンダーの店に向かう途中にガリムの友人らしき人に出会う。

 

「ん?おぉ‼ ガリムか...久しぶりだな。もしかして隣におるのは息子か?」

 

振り向いたのはボウボウの髪の毛にモジャモジャな荒々しいひげをした大男だった。

 

「はい。ハグリットさん、いつも父上がお世話になっています。」

 

名家の人間らしく礼儀良く洗練されたお辞儀をする。

 

「おぉ、とても礼儀正しいな。さすがはグレンスト家の子だ。これからはハグリットでいい。お前さんも新入生か?」

 

とても低く男らしい声と荒々しい風貌に似合わず、優しく声をかける。

 

「あぁ、ハウルという。もしやお前の隣にいるのはハリー・ポッターか?たしかハウルと同い年のはず...。」

 

ハグリットの横にいたボサボサの髪にボロボロの眼鏡、やせ細った身体つきをしている少年に話しかける。

 

「ハリー・ポッターです。よろしくお願いします。」

 

握手をしようと、手を差し伸べるが人と話すのにあまり慣れていないのか、おどおどしている。

 

「やっぱりそうか、私はガリム・グレンストだ。この子はハウルだ。仲良くしてやってくれ。」

 

ガリムがハリーと握手をかわし、次にハウルが手を差し出す。

 

「ハウル・グレンストだ。新入生同士だし、仲良くしてくれると嬉しい。」

 

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