ハリー・ポッターと導く者 作:匿名希望 2
ハウルはドラゴンに躊躇することなく前に進んだ。
<おぉーっと!まさかドラゴンと正面からやる気のようだ!>
ドラゴンはハウルを見て戸惑っていた。自分より遥かに小さく、そして遥かに細い。普通の人間は離れ、大人数で光るものを当てて攻撃してくる。なのにこいつは正面から来ている。しかもたった一匹で、こいつは自分に勝てると思ってるのか?その思考が炎を吹くタイミングを外されてしまった。そのことに気づいたドラゴンはすぐに炎を吹こうと息を吸おうとした。
「<インペデメンタ> 妨害せよ!」
ハウルは息を吸う寸前のドラゴンに妨害呪文を使い時間を稼いだ。
「魔法を通さぬ硬い目なら中をブチ抜けばいい。」
するといきなりドラゴンの左目に杖を突っ込んだ。ドラゴンの左目から血の涙が流れ、ドラゴンは焼けるような痛みを感じ息を吐いてしまう。
「<コンジュネクトュビス>」
ドラゴンの左目の奥から緑色の光が発せられドラゴンの左目は潰され悶え苦しむが時間を妨害されスローで暴れる。
するとハウルは手から杖を離しドラゴンの側面に向かう。観衆はそのまま卵をとりに行くと考え、ハウルの単独トップを確信した。
だが違った。ハウルにはドラゴンを放置して卵を奪うという半端な考えは始めから無かった。それは彼の性格故だった。まず彼は完璧主義者なのだが微塵も自覚していない。彼は圧倒的という才能を駆使し、常に完璧だっただけに過ぎない。正確には全てが完璧である事を望む完璧主義者なのではなく、完璧である事が当たり前なのだ。そんな彼にはドラゴンに半端に手をだし、卵を奪い、逃げる気なんてさらさら無かった。この場では「卵はドラゴンを殺して奪う」それが彼にとっての完璧だった。
「<ビブラシオン> 内部破壊せよ!」
彼はローブからもう一本の杖を取り出し放った呪文は生徒達に聞き覚えの無い呪文であった。ましてや教師陣、イギリス最高の魔法使いのアルバス・ダンブルドアでさえ知らなかった。
そう、彼はこの試練のために呪文を開発したのだ。ドラゴンの厚く魔法を通さない鎧であるのなら「通り抜かせればいい」彼は大気を強力に振動させ内臓を攻撃したのだ。余談だが、かつてハウルの父親もドラゴンを討伐することとなり、内部を攻撃する魔法を探したが見つからなかったため結膜炎の呪いを使用した。だが息子のハウルはそんな父親を嘲笑うかのように呪文を開発したのだ。「無いから他の手段を探す」のでは無い。「無いなら新たに手段を作る。出来なければ他の手段を探す」という価値観だった。結論彼は当時の父親を遥かに上回る才能を持っているということだ。
ハウルの開発した強力な内部破壊呪文はドラゴンの硬い鎧を通り抜け、内臓のみを破壊し尽くした。ハウルが呪文を放った後、観客が見たのはおびただしい量のドス黒い血を滝のように放ち、倒れることによって舞った土埃だった。土埃が治まったとき観客は金の卵を天高く掲げ、無傷で美しい少年の姿を見た。崇拝、尊敬、畏怖の三つの感情に分かれ、自分達の鼓膜がいとも容易く割れてしまうような歓声を出した。意識せずに観客は立ち上がり少年を称えた。
彼こそが魔法対抗試合の優勝者に相応しい。皆は彼の才能と勇気に酔いしれ、自分達が彼の才能を感じる瞬間に立ち会えたことに深く感謝した。
「バーティ。実況を忘れておらんかの?」
彼の才能には実況のクラウチですら見入っていた。彼は任された役目を忘れ、彼に尊敬の眼差しを向けていた。
<ハッ、やりました‼彼はドラゴンを殺し卵を見事無傷で取りました。実況の私ですら見入る程の彼の才能と勇気は三大魔法学校対抗試合の歴史に永遠とハウル・グレンストの名を刻むことを私は確信しました‼ 点数は見るまでもありません‼ ですが採点を待ちましょう‼ 」
今もなお歓声と拍手は鳴りやまない。まるで観客達は着席という動作を忘れたようだった。
<それでは採点をお願いします>
ハウルを尊敬した顔をしているマダム・マクシームが高く杖を挙げ銀の光を打ち出した。10点だ。
次は実況のクラウチも勿論10点。
なぜか普段通りの笑みが無いダンブルドアも10点
ルード・バグマンという魔法省の役人も10点。
カルカロフは嫌そうな顔をして渋々10点を打ち上げた。
<さぁて!勿論50点満点だ‼ 最年少のハウル・グレンストの独走です。私も彼の偉業に10点しか与えられる権限しか無いことを非常に残念に思います‼ それでは三大魔法学校対抗試合の一つ目の試練は終了です‼‼>
やばい...普段の倍ぐらいかけて書きました。凄く疲れました
ちなみに杖は二本使ってはならないと言われてません。それに武器は杖のみだったので反則じゃありません。
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