ハリー・ポッターと導く者 作:匿名希望 2
「代表選手はこちらへ!」
中からマクゴナガルの声が聞こえるとセドリック達を先頭に中に入る。俺とフラーも中に入ると皆が俺たちを見て惚れ惚れしている。遠くにダフネとドラコが見えたので申し訳なく思ったが、フラーとの約束を思い出し、何とかとどまった。いつもの長机も椅子の代わりにオシャレな机が沢山あり、豪華な料理が並べられている。
ダフネside
「おいダフネ!帰るのか?」
突然後ろを向いて帰り出したダフネをドラコが大広間を出て少しの所でダフネを捕まえた。
「私はあんなものを見るために参加したんじゃない!」
そう言い放つとダフネはドラコをおいて走って談話室へ戻った。ダフネは分かっていた。悪いのは自分だ。ハウルを信じれず、ハウルの誘いを断り続けた自分が悪いのだ。ほんの少しの勇気を出して謝れば許してくれたに違いない。でも自分にはその勇気が無かった。パーティに参加したのは心のどこかで期待していたのだ。ハウルが自分の元に来てくれる...だが現実は違った。自分より楽しそうで、また自分より美しいフラーに最愛のハウルを奪われてしまったのだ。情けなくて悔しくてダフネは自分の存在が異常なほど嫌になっていた。
***
ハウルとフラーは美しく踊っていた。フラーは緊張していてぎこちなかったが、ハウルがそれをカバーしていた。周りの参加者は二人に見惚れ、美しすぎるペアに憧れを抱いた。
<ホグワーツの料理は私には重いわ。>
一通りダンスを楽しんだがハウルは心のどこかがぽっかり空いたようだった。
<じゃあ果物なんでどうだ?>
その思いを押し殺し、ハウルはフラーに葡萄を差し出した。
<あら?いいわね。一緒に食べましょうか...>
***
一時間後
<フフッ、今夜は楽しかったわ。少し外に出ないかしら?>
フラーは広間から出ようと誘う。
<あぁ行こうか...。今夜は俺も楽しかった。」
フラーはハウルと腕を組み、二人きりで広間から出た。
***
<ねぇハウル。私のダンスはぎこちなかったわよね?>
程よく明かりが付いた所でフラーは立ち止まった。
<あぁ酷かったな。フォローするので精一杯だった。」
笑みを浮かべながら俺はフラーに冗談を言う。
<ひっどーい!でも助かったわ。お陰で楽しめたもの...>
二人は笑いあったが、やがて静かになり、気まずい雰囲気になる。
<ねぇハウル。今からは「彼女」としてじゃなくて、一人の女として話を聞いて...。>
<あぁ>
<...私は貴方を始めて見た時は驚いたわ。私は自分の容姿に凄く自信があったの。生まれて始めて私とつり合える美しさを持った男性を見たの...始めはからかうつもりで近づいたわ。でも貴方の近くにいるとだんだん好きになってきたわ。...私と付き合ってください。私はあの女みたいに貴方を悲しませたりはしないし、ずっと貴方のそばにいる。>
フラーはハウルの頬に手をあて背伸びをし、ハウルの唇に自分の唇を触れさせようとした。