ハリー・ポッターと導く者 作:匿名希望 2
フラーの唇がハウルの唇に触れる寸前の所でハウルはフラーの両肩を抑えた。
<ごめんフラー。気持ちは凄く嬉しいよ。確かにフラーは凄く美人だし、一緒にいて楽しい。だけど俺はやっぱりダフネがいいんだ...>
ハウルはもう分かっていた。自分の心の隙間を埋めてくれるのはダフネしかいない。ハウルの言葉にフラーは凄く悲しそうな顔をして大きく美しい瞳から涙を流した。
<残念ね。>
ドレスの裾で涙を拭き、走りながら去っていった。
ハウルもまたダフネの元へ向かうため走りだした。
***
次の日
「それでダフネは談話室にも学校中どこにもいなかったの?」
俺はハリーと湖に向かっていた。第二の試練はここであるのだ。
「あぁ。多分女子寮に匿われてるはずだ。これから死ぬ気でダフネに許しを乞わなくちゃならない。」
俺はフラーと別れた後、談話室と学校中を探しまわったのだ。俺はダフネとダンスパーティに行かず、フラーと行ったのだ。嫌われて当然だ。
「でも君はまだいいよ。応援してくれる人が大勢いる。」
笑いながらハリーは生徒達の多くがつけているバッチを指差した。あれはドラコが作ったバッチだ。<最高だ!ハウル!>から<汚いぞ!ポッター>に変化する。俺がダフネの事で一杯一杯だった時にドラコがみんなに配っていたらしい。
「ん?ハーマイオニーはともかく、ロンはいないのか?」
ハーマイオニーはダンスパーティでクラムと組んだからどちらも応援しづらいのは分かる。だがロンはなぜいない。
「うん、やっぱり二人は僕の本当の友達じゃないんだ...。」
ハリーの言葉はハウルの耳には届かなかった。まさか...
「おい!ハリー。卵のヒントは解いたか⁉ 」
「うん、もちろん。」
俺はダフネにいい所を見せるために試練に手を抜くつもりは無かった。卵を開くと水中人<マーピープル>が陸地にあげられた時の叫び声が聞こえた。そこで水に沈めて聞いてみると歌が聞こえてきた。
探しにおいで 声を頼りに
地上じゃ歌は 歌えない
探しながらも 考えよう
我らが捕らえし 大切なもの
探す時間は 一時間
取り返すべし 大切なもの
一時間のその後は もはや望みはありえない
遅すぎたなら そのものは もはや二度とは戻らない
***
この事からハウルはハウルから「何か」を奪い、水の中に隠した。それを一時間内に回収するとクリア。おそらく順番で点数をつけるのだろう。そして一時間を過ぎると永遠に失ってしまう。つまり制限時間内にクリアすれば何でもないのだ。そんな事よりハウルはダフネの方が大事だったので、地図で探ることはしなかった。だから選手から盗むものを何にするかはわからなかったのだ。
「まさか...取り返す物は大切な人だ!」
それを確かめるためにダンスパーティは強制参加だったのか...。おそらくパートナーが人質だ。俺とフラーはペアだから恐らく俺の人質はダフネ。ハリーはパチルとそこまで親密で無かったからロン、ハーマイオニーはクラムのパートナーだから説明がつく。確かめなくては...
ハウルはハリーを置いて他の代表選手と考察の真偽を確かめるため走りだした。