ハリー・ポッターと導く者 作:匿名希望 2
俺は代表選手の控え室に到着すると近くにいたセドリックと目があった。
「セドリック!最後にチャン先輩と会ったのはいつだ⁉ 」
セドリックは驚いたような顔をしたがすぐに答えた。
「昨日のパーティ以来会ってない。」
俺は杖を磨いていたクラムの方を見る。
「クラム!最後にハーマイオニーに会ったのはいつだ⁉」
クラムは顔をこっちに向けた。
「ゔぉくもパーティ以来会ってない。」
すると控え室の奥からベストを着たフラーがやってきた。フラーは俺と目が合って気まずそうな顔をする。
<フラー!いつもいるのに今日に限って見かけてない親しい人はいないか?>
俺の意外な質問にフラーは驚いたが少し考え、答えた。
<そういえば妹を見てないわ。どうかしたの?>
するとハリーが控え室に到着した。
「どうしたんだよハウル!いきなり走りだして...。」
ハリーは息を整えようと激しく呼吸している。
「ハリー。ロンと今日会ってないんだな。」
「うん、それがどうかしたの?」
ハリーはなぜ俺が質問したかを理解せずに答えた。
「最悪だ。俺たちが取られた大切なものは<大事な人>だ...。」
くしくもそれはハウルが最も恐れるものだった。
***
あの後全員に説明し、大切な人が人質であることを説明した後、危険なときは点数をかえりみず互いを助け合うという約束をした。
<さて、全選手の準備ができました。第二の課題は私のホイッスルを合図に始まります。選手達は一時間のうちに奪われたものを取り返します。では三つ数えましょう。>
「「「「「「「1」」」」」」」
「「「「「「「2」」」」」」」
「「「「「「「3」」」」」」」
観客とバグマンの実況のコールで選手達は一斉に湖に飛び込んだ。
ハウル一人を除いて...
観客は理解出来ず、どよめいたがハウルが湖に杖を向けた事で何かをすると、すぐに理解した
「<エクスペクト・パトローナム> 守護霊、来たれ!」
俺の杖から大きな大蛇の青白い光が現れ、湖の中に飛び込んだ。これで不測の事態は起こらないだろう。守護霊を知る人の拍手と歓声が聞こえた時には既にハウルは湖に飛び込んでいた。ハウルは息をするために<泡頭呪文>、そして割れないように強化した。また動物もどき<アニメーガス>の練習で習得した要領で足だけを人魚の尾のようにした。ハウルは守護霊の光を見失わないように進んだ。周りの選手には見えないように光はギリギリまで抑えたが気づく者がいてもおかしくないようだった。途中で水魔に襲われ妨害されながらも一番手で到着した。俺の守護霊の大蛇が人質達を守っている。人質を見回すと足にロープが繋がれている。俺はダフネのロープを切り、地上へ戻った。
***
俺が地上に上がると莫大な歓声が起きた。守護霊で人質の安全を確保し、なおかつトップでクリアしたので、二つの目の試練も満点を採ることを確信したからだ。
歓声でダフネは意識を取り戻した。恐らく眠らせて<泡頭呪文>で呼吸をさせていたのだろう。
「えっ!ハウル!どうして私達は湖の中に⁉」
ダフネは俺を避けていたことを思い出したのか、下をうつむく。俺はダフネの両肩を掴んだ。
「ダフネ!俺はお前が大好きだ!可愛い所も、健気な所も、騙されやすい所も、頑張り屋な所も、嫉妬深い所も全部含めて大好きだ‼‼俺はお前にどうしたら許してもらえる!」
湖の中でダフネを失う可能性もあったため、ハウルはダフネの想いを爆発させてしまった。
「じゃっ、じゃあ。」
ダフネは俺の後頭部と首に手を回し、そのまま顔を近づけ俺の唇に優しくキスをした。
「これで許してあげる。」
ダフネは頬を赤く染め、無邪気な笑みを浮かべた。ダフネの笑みをみたハウルからも自然と笑みが零れる。真冬の湖の中で二人は凍えていたはずだが、二人の心は誰よりも暖かかった。
シナリオを考えた時は自分を天才だと確信しました。(笑)
フラーがロージャー・デイビースみたいなモブとダンスパーティに行ったのに納得しなかったので思いつきました。
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