ハリー・ポッターと導く者   作:匿名希望 2

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張り巡らせた罠 3

 

「杖をいただこうか...。」

 

俺とハリーは素直に杖をムーディに渡した。ムーディはベルトに俺達の杖をしまった。

 

「ハウルはもう一つ杖を隠し持っている。」

 

赤ん坊がムーディに伝えると俺のローブの奥から予備の杖を取り上げた。するとハリーが墓の装飾品だった死神に捕らえられ、俺は左手で首を抑えられ頭に杖を突きつけられた。

 

「やはり、お前はムーディではなかったか...。携帯用酒瓶で酒を飲むフリをしてポリジュース薬を飲んでいたのか?」

 

すると一瞬腕の力が緩んだがまた強く押さえつけられる。図星だな。

 

「ルシウス、早く用意をしろ。」

 

ルシウスと呼ばれた青白い顔をした男は赤ん坊を優しく机に置き、大鍋を用意し始めた。何をする気だ?

 

「準備ができました。我が君。」

 

色んな薬品を入れた大鍋や短剣を用意した。

 

「クラウチ、ルシウスと代われ。」

 

ムーディに化けたクラウチと呼ばれた男は慎重にルシウスと入れ替わった。クラウチ?あの実況の奴か?いや、おそらく親族だな。

 

クラウチが赤ん坊を優しく持ち上げ、ローブをはいだ。すると突然ハリーの稲妻の形をした傷跡に激痛が走ったのか痛み始める。白い肌にやせ細った手足、最後に俺は赤ん坊の顔を見た。俺が賢者の石を奪おうとして敵対したヴォルデモート卿だった。

 

そのままクラウチは鍋の中にヴォルデモートを落とした。まさか復活の儀式か⁉ 復活されるのはマズイが手がないな。ルシウスとやらは俺の首をガッチリ抑えているし、隙が全く無い。こいつは優秀だ。

 

クラウチはハリーが抑えられている墓石を動かし、なかから骨を取り出した。

 

<父親の骨、知らぬ間に与えられん。父親は息子を蘇らせん!>

 

そうつぶやくとルシウスが用意した大鍋の中に骨を入れた。中の液体により骨が一瞬で溶けた。

 

<しもべの肉、喜んで差し出されん。しもべは主人を蘇らせん>

 

嬉しそうに短剣を手に取り、自分の手に振り下ろした。クラウチは悲鳴をあげ、苦しんだが満足そうな顔をしていた。そのまま切り落とした手を鍋の中に入れた。

 

<敵の血、力ずくで奪われん。汝を蘇らせん>

 

クラウチは短剣を持った手で不器用に腕を抑えながらハリーに近づき腕に短剣を突きたてた。ハリーは悲鳴をあげて痛がった。そのまま短剣からハリーの血を鍋に垂らした。

 

すると突然大鍋が火花を散らし始め、四方八方に光を放っている。白い蒸気がうねり始め、やがて黒いオーラを醸し出した。

 

目の前に骸骨よりも白い顔、細長い体、緑色の目、蛇のように平らで切れ込みを入れたような鼻をした男。

 

<闇の帝王> ヴォルデモート卿が復活した。

 

 




ペティグリューは牢獄に捕らえられているので、参加できません。代わりにバーティ・クラウチJrとルシウス・マルフォイを参加させました。
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