ハリー・ポッターと導く者 作:匿名希望 2
「ローブをよこせ。」
クラウチは自分の血がローブに付かないようにヴォルデモートにローブを渡した。
「我が君!」
クラウチはローブに着替えたヴォルデモートにひざまずいた。
「腕をだせ。」
すると待ちわびたような顔をして残っている腕を差し出した。
「俺様は賢い人間が好きだ。」
薄ら笑い、口から蛇が出ている髑髏に人差指を押し当てた。ハリーは傷が痛みだしたのか、悲鳴をあげ、クラウチも痛いのか悲鳴をあげずに必死に堪えている。
「全員が理解したはずだ。それを感じたとき、戻る勇気のあるものが何人いるか...そして離れようとする愚か者が何人いるか...」
ヴォルデモートは空を見上げながらつぶやいた。
「我が君、貴方様の杖です。」
するとクラウチがヴォルデモートの物と思われる杖を差し出した。渡す寸前にポリジュース薬の効果が切れたのかムーディの顔が歪み始め、若い男の顔に戻った。
「よくやったクラウチ。お前は優秀だ。」
ヴォルデモートはクラウチから杖を受け取り懐かしそうに優しく撫でた。ヴォルデモートはクラウチの切断した腕に向けて杖を振ると銀色の手が生えてきた。
するとヴォルデモートの周りに次々と姿表しをした人間が現れる。皆がフードを被り、銀の仮面をつけている。
「よう来た。死喰い人<デス・イーター>たちよ。」
ヴォルデモートが両手を広げ静かに言った。
「十三年...最後に我々が会ってから十三年だ。しかしお前達は昨日のことであったかのように、俺様の呼びかけに応えた。」
ヴォルデモートは顔を仰け反らせ、品定めをするように死喰い人達を見回した。
「だが...お前達全員が無傷で健やかだ。...そこで俺様は自問する。お前達は俺様に永遠の忠誠を誓ったのに、なぜご主人様を助けに来なかったのか?」
死喰い人達は何も答えられない。
「俺様は失望した...失望させられたと告白する...」
死喰い人達はクラウチ、ルシウスを除いて震えだす。
「だが、許してやろう。俺様は今の気分が最高なのだ。」
すると死喰い人達は仮面を外し、一斉にひざまずいた。
「...紹介しよう。俺様を倒したとして英雄気取りのハリー・ポッター。そしてハウル・グレンストだ。」
死神に捕らえられているハリーとルシウスに捕らえられている俺を見る。
「グレンストの名は皆が知っていよう。あの闇祓いの息子だ。」
死喰い人の顔が憎しみのこもった顔にかわる。父上はやはり恨まれているな。
「だが、こいつは父親ではなく俺様に似ている。ホグワーツ創設者のレイブンクローの血筋、パーセルマウス、優等生、首席、そして野心家なのだ。」
若干憎しみのこもった目は緩んだがまだ睨まれている。
「それだけではない。これは俺様も最近知ったことだが、ある偉大な魔法使いの血を引いている。」
ヴォルデモートは冷たい笑みを浮かべながら俺を見る。
「かつてその者は史上最強の闇の魔法使いと呼ばれ、世界を手中に入れようと数多くの者を殺害し、世界に混乱を巻き起こした。当時、学生だった俺様はその魔法使いに憧れ、尊敬した。なんたる強さ!。なんたる野望!。...そしてハウル・グレンストはその魔法使いの血と才能を存分に引き継いでいる。ハウル...お前自身も知らないわけではあるまい。俺様の次に偉大な闇の魔法使いだ。愚かなるしもべ達に教えてやろう。
こいつはゲラート・グリンデルバルドの血を引いている。」
グリンデルバルトは余り知られてないかもしれませんね。
ゼアノス爺様が言ってた偉大なる祖父がグリンデルバルトです。
ガリムの巻き髪と金髪がヒントでした。