ハリー・ポッターと導く者   作:匿名希望 2

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闇の帝王の復活 2

 

死喰い人達はどよめき始める。グリンデルバルドはヴォルデモートの次に恐れられた闇の魔法使いだからな。

 

「世界でも指折りの名家のグレンスト家は元々ドイツの家柄。そんなグレンスト家がなぜイギリスに移った?誰もが疑問に思った...。答えは簡単だ。グレンスト家は体裁を気にしたのだ。グリンデルバルドはゲラート・グリンデルバルドではない。ゲラート・グレンストなのだ。グリンデルバルドが世間を震撼させた時、ドイツの魔法省は世界の名家グレンスト家に気を使った。そこでグレンストの代わりにグリンデルバルドの名を付けたのだ。責任を感じたお前の祖父はイギリスに一族総出で移住したのだ。その通りだろう?ハウル...」

 

「あぁ正解だ。」

 

この事を知る人間は数少ない。復活前に情報を得ていたということは少なくとも死喰い人が魔法省の上層部に内通者が存在する...

 

「ルシウス。」

 

ヴォルデモートの声にルシウスは俺から手を離し、主人にひざまずく

 

「お前は血筋も才能も素晴らしい。三年前に俺様を妨害したことはすべて水に流し、俺様の右腕として向かい入れよう。お前にはその価値と器がある。俺様の元に来い。」

 

ヴォルデモートは俺に手を差し出す。

 

「悪いが俺はお前とは合わない。俺は俺の道を進ませてもらう。」

 

周りの死喰い人達の顔色が一斉に変わる。俺はヴォルデモートの冷たい目をジッと見た。

 

「俺様はお前を殺すとしよう。お前は両親と同様愚かだ...。」

 

ヴォルデモートが嘆くように俺を見つめる。ハリーはヴォルデモートにやめるように叫ぶが聞く耳を持たない。

 

「...だがお前は生かす。力と器のある者はそれ相応の態度を取るべきと俺様は考える。」

 

ヴォルデモートが手のひらで合図すると再びルシウスに首を抑えられ杖を突き立てられる。監禁されるだろうな。まぁその時は脱獄すればいい。

 

「それではもう一人の客人だ。我らが英雄...ハリー・ポッター。」

 

ヴォルデモートは杖を振るとハリーを捕らえていた死神がハリーを離しハリーは転げ落ちる。死喰い人達はあざ笑う。

 

「クラウチ、ポッター君に杖を返して差し上げろ。」

 

ヴォルデモートの言葉にクラウチはニヤつき、倒れたハリーの前に杖を投げる。

 

「ハリー・ポッター。決闘のやり方は知っているな。」

 

すると二人は決闘の作法に乗っ取りお辞儀をし、向かいあった。

 

「<アバダ・ケダブラ>」

 

「<エクスペリアムース>」

 

二つの閃光がぶつかり合う。二人の杖から強い光が現れセドリックやハリーの両親のような人、そして知らない男が現れる。おそらくゴーストであろう。俺は何が起こっているかわからないが、ヴォルデモートや死喰い人も同じようだった。

 

 

ルシウスは俺を掴かむ力が緩んだ。その隙に俺はルシウスの杖を持っている右側の手首を掴み外側に捻り、体制を崩したルシウスに足払いをかけ、ルシウスから杖を奪いとった

 

「<ステューピファイ> 麻痺せよ。」

 

失神呪文をルシウスの顔に当て、失神させる。

 

「<アクシオ> 俺の杖!>

 

俺が引き寄せ呪文を使うとクラウチのベルトから離れ俺の手に二本の杖が収まる。俺はルシウスの杖を捨て、予備の杖をローブにしまった。

 

「ハリー!コインだ!」

 

俺はハリーにポケットから取り出したコインを思いっきり投げた。ハリーはシーカーに抜擢されるほど優れている反射神経でコインを掴んだ。ハリーは一瞬戸惑ったがすぐに俺の意図を理解した。

 

「<ハウス!>」

 

そう叫ぶとハリーは一瞬で消えさった。俺は去年のクリスマスに複製したガリオン金貨に移動キーの性能を付けて友人に配っていた。俺は試合前にムーディが別人である可能性を感じていたためクィディッチ会場に移動するように設定しておいた。俺も移動すべきだったが、もうコインは無い。

 

「ハウル...貴様は何をした?後で俺様が納得のいく説明をしてくれるのだろうな?」

 

ヴォルデモートは冷たく冷静な口調だが激怒している。

 

「<クルーシオ> 苦しめ」

 

「<エクスペリアムース> 武器よ去れ!」

 

ヴォルデモートは俺に磔の呪いをかけようと緑色の閃光を飛ばし、俺は武装解除の呪文を放ち打ち消した。

 

 

 

***

 

 

クィディッチ会場

 

 

会場はハリーが最初に到着したことにホグワーツの生徒が中心となり歓声をあげるが、ハリーの怯えた様子を見てすぐに静まる。

 

「ハリー。何があったのじゃ。」

 

ダンブルドアがハリーに小走りで近づき、両肩を軽く掴む。

 

「奴が...ヴォルデモートが復活しました。ハウルが僕を逃がしてくれました。...セドリックが!セドリックが殺されました!」

 

ヴォルデモートの名前を聞いて一同が騒がしくなり、所々で悲鳴があがる。

 

「ハウル!ハウルはどうしたんじゃ?」

 

ダンブルドアは驚いて少し固まったがすぐに大声をあげるとハリーの後ろから優勝杯を持ったハウルが現れた。身体中のあちこちに深い切り傷があり、大量の血がローブに染みついている。

 

「すまない校長。セドリックは連れて帰れなかった。」

 

ハウルはそうつぶやくとグラウンドに倒れた。

 

 

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