ハリー・ポッターと導く者   作:匿名希望 2

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保険

 

 

三時間後

 

 

ハウルは目を覚ましゆっくり起きあがる。ここは医務室のようだ。傷は校医のポンフリーが治療してくれたのか痛みは無かった。

 

「ハウル!」

 

ダフネの声で下をうつむいていた友人達が俺を見つめる。ハリーは隣のベットから俺を見ている。

 

「また心配かけたなダフネ。」

 

俺はダフネの頭を撫でる。

 

「貴方が無事ならそれでいいのよ。」

 

ふと周りに目をやると全員がニヤニヤしている。

 

「ハウル!君がいなかったら僕は死んでいた。なのに僕は君をおいて先に逃げてしまった。」

 

隣のベットからハリーが話しかけてきた。

 

「移動キーが一つしかないってのは言って無かったし、俺もハリーも無事なんだからベストな選択だった。」

 

ハウルはハリーを慰め終わると測ったようにダンブルドアがやってきた。

 

「ハウル。少しいいかの?」

 

微笑んでいるダンブルドアが俺に尋ねた。

 

「えぇ構いませんよ。移動したほうがいいですか?」

 

「そうして貰えると助かるの。」

 

俺はダフネ達にお礼と談話室に帰るように伝えてからダンブルドアと共に校長室へ向かった。

 

 

***

 

 

校長室

 

 

「まずはおめでとうと言っておこうかの...。150点満点は史上初じゃ。」

 

結局、最後の課題も満点か。当然だな。

 

「ありがとうございます。では話とは何でしょうか?」

 

俺の優勝など当たり前だ。どうでもいい。

 

「そうじゃの。ハリーから既に聞いたんじゃが、最後の課題の時、お主はどう動いたのかの?」

 

やはり俺は警戒されてるな。

 

「まずは指輪ですね。始まる前にムーディ教諭一人で配るのは不自然だと思いましたし、以前よりムーディ教諭に少し違和感を覚えたので保険を用意しました。」

 

ムーディは俺に会うと必ず闇の魔法を俺にかけて盾の呪文で防げるかどうか試すのに一度もしなかった。そのお陰で俺は動くことが出来た

 

「どんな保険じゃ?」

 

「まずは指輪です。建前は俺とハリーが狙われているというからです。ここで考えたのは狙っているの人間がいるということは指輪に細工がしてある可能性を感じたので俺のと俺同様狙われているハリーと狙われていないセドリックの指輪に呪いがかかっていないか調べました。反応しなかったので指輪はすぐに返しました。俺とハリーの指輪は移動キーに誰かが触れると同じ効果が得られるように細工がしてあったようです。そして優勝杯は俺が取りました。元々移動キーにも細工がしてあって別の場所に移動しました。するとハリーとセドリックが俺の後ろにいました。俺が三人の指輪を調べた際に俺の指輪とセドリックの指輪がすり替わってしまったと、考えるのが自然です。」

 

「わしも同意見じゃ。」

 

ダンブルドアは微笑みながら俺に言った。

 

「そして去年のクリスマスプレゼントのガリオン金貨に見せかけた移動キーの余りを持っていたので、移動先をクィディッチ会場に設定しました。その後ヴォルデモートが復活しハリーと決闘になり、隙をついて俺がハリーにコインを投げ渡しました。ハリーにもプレゼントは渡してあったので使い方は知っていました。」

 

ダンブルドアは突然真剣な顔になった。

 

「お主はヴォルデモートの右腕として誘われたそうじゃな。」

 

ハリーから聞いたか...。という事はグリンデルバルドの事も知られたな。

 

「えぇ。確かに言われましたね。」

 

「お主は本当に優秀じゃ、ヴォルデモートが欲しがるのも無理はない。ハウル...。セドリックの事はお主に責任は無い。気にしてはならんぞ。」

 

「えぇ。」

 

確かに惜しい人物を亡くした。まぁそれぐらいだがな。

 

 

***

 

 

同時刻

 

 

「あなーたがダフネさーんですか?」

 

フラーが恋敵であるダフネに話しかけていた。

 

「えぇ貴方はフラーね。」

 

もうそこには嫉妬深い冷酷姫の姿は無かった。

 

「すこしお話よろしーですか?」

 

フラーとダフネはひと気の無い所へ向かった。

 

「わたーしはしょーじきに話しまーす。パーティでハウルに彼女扱いさせーたのはわたーしです。」

 

慣れない英語で語りだした。

 

「ハウルは生まれてはじーめてわたーしの美しさに酔わなかーた男性でーした。わたーしは興味本意でちかづーくとわたーしはハウルに惚れまーした。わたーしはパーティの後にハウルを連れだーして告白しーてキスをしよーとしました。ですが彼はあなーたが良いと言って断わーりました。ハウルを心からいやーすことはわたーしではなく、あなーたしかできませーん。だからわたーしはハウルから手を引きまーす。彼をにどーと悲しませないでくだーさい。」

 

フラーは全て正直にハウルへの想いを語った。

 

「...分かったわ。私は二度とハウルを悲しませない。」

 

フラーはダフネの真剣な眼差しを見て微笑んだ。

 

<今度彼を悲しませたら私が彼を貰うわよ。>

 

そう言うとフラーは去って行った。ダフネにフランス語の教養は全く無かったが確かにフラーの言葉を理解できた気がした。

 




ヴォルデモートは二人の指輪に細工をし、ハリーとハウルをおびき出そうとしましたが、ハウルは自分の指輪とセドリックの指輪をすり替えたのでセドリックもおびき出されました。知らなかったとはいえ、ハウルがセドリックを殺したようなものです。

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