アナザーストーリーの構想も並行しながら書いてるからどうしても遅くなっちゃうなぁ〜しょうがないなぁ〜〜〜(屑)
秘書艦やその提督以外のキャラの影が薄いィ?当然だルルォ?!他は全部モブ!(断言)
「クッソオオオオオオオオお前に負けるなんてエエエエエエ!!!」
佐世保の絶叫が鎮守府中に木霊する。普通にうるさい。
こっちには鳥海が居る手前、負けるとは思っていなかったが…どうやらそれは向こうも同じだった様だ。確かに、向こうの青葉も信頼するに足る人物だと思っている。性格や性質を除いて。
「…で、だ。お前らは勝ったんだから、前線を頼む。俺達は囮役として、件の駆逐群を引き受けよう。」
先程までの取り乱した姿から一変、真面目な声色で喋り始める。こういう切り替えが出来るのはいい事だ…こいつは恐らく鎮守府のムードメーカーみたいな役割も担っているのだろう。
「分かってる。僕も佐世保も、油断は一切出来ない状況になるからね…お互い頑張ろう。」
因みにこの後、お互いの艦隊に作戦中の役割分担を通告すると、今度は佐世保の秘書艦が絶叫を上げたのは…言うまでもない事だろう。
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そして、遂に作戦決行の日がやって来た。
1度は敗北を喫した海域だが、今度は心強い仲間がいる。駆逐群を引きつけてくれるだけでもかなり負担が減るだろう。
因みに加賀は霧の中で運用出来ない為、戦艦榛名と交代する事になった。
「それじゃあ、頼んだよ…皆。危険だと思ったら撤退してもいい、生きて帰るんだ。」
『『『はいっ!!!』』』
無線から彼女達の力強い声が響き渡る。緊張はある様だが、不安やその類のマイナスな感情は一切感じられない、朗らかな返事だった。
僕に出来る事は彼女達の無事を願う事、それと無事で居られる様に根回しをする事…それしかない。
「………頼む。」
別室で指示を出すであろう佐世保には勿論、無線も拾えぬ程のごく小さな呟きを漏らした。
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「………やはり、霧の中で迎え撃つ様ですね。一隻も敵の姿が見当たりません。」
索敵中の空母の内、加賀さんが艦載機からの情報を読み上げる。
…それは実に都合が良いです、迎撃の方法は前回とほぼ変わりなしと思っても良いでしょう。ですが、油断は禁物ですね。
「…霧が見えてきましたね。では、当初の予定通り加賀さんは青葉さんの艦隊に…青葉さんの艦隊からは榛名さんをお借りします。」
「はいっ、宜しくお願いします!鳥海さん!」
「了解したわ。…健闘を祈ります。」
さて、と。後は霧の中へ突入するだけですね。
深海棲艦…必ずや、あなた達の生態を暴いてみせる。私の目的の為に…
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霧に突入するや否や、例の駆逐群に迎撃を受ける。
その場を青葉さん達に任せ、私達は霧の中心部へと強行突破を決行した。そして、今現在は時折襲い来る深海棲艦を倒しつつ前進を続けている。
「1匹1匹が弱いとは言え、こう何度も来られると精神的に辛いものがありますね…。」
精神の磨耗を目的とした様な幾度もの奇襲に、辟易とした声でつい呟いてしまう。
「辛いと感じている者の声色とは思えんが…」
直ぐ横を並走する長門さんが苦笑を浮かべながらも、周囲への警戒を続けてくれている。やはり軍人気質というか、しっかり者のお姉さん…という印象が強いですね。
「私は大丈夫ですが、私以外がどうだか。貴女も少し疲れて来てるんじゃありませんか?」
長門さんの言葉に笑みを漏らしながら、彼女に問い掛けた。一瞬も気の抜けない状態が続いてしまっては、流石のビッグ7でも疲弊してしまう。それを表すかの様に、長門さんの表情には若干ではあるが疲弊の色が見て取れた。
「私は大丈夫だ。…いや、待て………何だあれは…」
長門さんは私に対してにこりと微笑みかけるが、視界の端に何かが映ったのか前方を凝視する。
その内目を見開き驚愕の表情に変化したのを見ると、私も釣られて前方へと目を凝らした。
「……残骸、でしょうか。加賀さんの艦載機による私達の位置と、霧の大きさから照らし合わせると…これが中心部の様です。
これは、艦船の残骸ですかね。…しかし、史実ではこんな場所で沈んだ艦はない筈なのですが…、………!!」
もう少し良く調べようと近付いた瞬間、残骸の中で何かが蠢いたのを察知して咄嗟に後ろへ下がる。
「…中に何かが居ます。全員、一斉掃射の合図で発砲出来る様準備を。」
全員が固唾を飲んで見守る中、まるで残骸が殻の様に割れ始める。突然の事に暫く思考停止を止む無くされたが、陶磁器の様に白く血色の無い肌を持った何者かの腕が伸びた瞬間、私の思考が動き始めた。
「後退しつつ一斉掃射!ってえーーーーーッ!」
途轍も無い爆音と共に残骸が弾け飛び、濛々と煙を燻らせる。煙と濃霧が同時に晴れて行くと共に、白いナニカの全貌が露わとなった。
黒いローブの様な布に包まった真っ白い肢体、その臀部から伸びるは尾を連想させる歯型付きの砲台、極め付けに全身から強力な怨嗟の念を放つ、異形。更に驚くべきは、一斉射撃を受けたにも関わらず殆ど無傷という点だ。
「人型の深海棲艦ッ…!それも、姫や鬼と称されるランクの深海棲艦ですね…!」
尻尾を象った砲台の口径から見るに…恐らく私と同じ重巡。此奴から感じる強大な力は姫・鬼級に間違いは無い筈なのだが、厄介な事に私の知識の中にあるどの深海棲艦にも"当てはまらない"…つまり新種ということだ。
「皆さん、いつでも退避出来る様に準備を。整ったら、様子見の為に一戦交えます。」
私の言葉に皆は無言で頷き体勢を整える。確かに強力な敵ではあるが、また一歩私の目標へと近付けた事に高揚を隠せない。知らず知らずの内に口角が上がっていた為か、隣の長門さんがギョッとしている様だが、先ずは目の前の敵の情報を集めるのが先決だ。
「…鳥海、皆準備出来た様だ。こんな状況で笑えるとは、お前も中々肝が据わっているな。」
「きっと気の所為ですよ、長門さん。…回避行動を優先し、出来そうなら攻撃というスタンスで行きましょう。」
先程から動く気配の無い怨敵へ、徐に連装砲を向け砲撃を放つ。
静寂を断ち切る爆音を皮切りに、戦いの火蓋が切って落とされた。