かける、海鳥   作:魔獣先輩

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この2人の結末はもう決まっているのですが、中々進みません。でも書くのは楽しいので、更新も早いです。気合!入れて!イクゾオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!ヒェッ…(金剛型2番艦)


第7話

 

 

「…失礼します。起きて下さい、司れ…、し、失礼しました。…起きてましたか。」

 

快活なノックの後、彼女はノータイムで入室し僕の姿を見つけると、勢い良く頭を下げる。どうやら本当に寝ているものだと思っていたらしい。

 

「うん、ちょっと僕の同僚に連絡をね。今度、交流を深める約束をしようとしたんだけど…今日でも都合が良いらしいから、今日来ちゃうってさ。」

 

携帯電話を懐に仕舞い込み、気にしていない、という風に笑い掛ける。

それにしても今日これからとは、彼も些か性急過ぎでは無いだろうか。

彼…呼称は佐世保提督。因みに僕は呉提督と呼ばれているのだが…呉と佐世保ってどの位掛かるのだろうか。恐らく泊まっていく羽目になると思う。

 

調べてみたが、どうやら5時間位は掛かるらしい。それだと…来るのは大体昼過ぎになるだろう。それまでは書類の整理を頑張りますか…。

 

「……司令官さん、流石に急過ぎます。現状では何もおもてなし出来ませんよ?」

 

「いいよ、アイツにそんなのしなくても。お茶くらい出してあげれば、それで良いと思う。」

 

「最低限も良い所じゃないですか…」

彼とは仲が良い、それこそ余計な気遣いはお互い必要ないくらいに。

だが、彼には重大な欠点がある。それは、憲兵待った無しの超弩級の変態である事だ。

あの変態にこの鳥海は、正直紹介したくない。が、彼女をもっと知るには…彼の元に居る艦娘に話を聞いてみるしかない。

 

「鳥海、君の部屋に行こう。持って来た荷物もあるだろうけど、片付けておく。今から来る提督はとんでもないド変態だからね、必ず君の部屋に入る。」

 

「えっ…そんな方が提督になれるんですか。」

 

まあ、そうだよね。僕もそう思う。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

理由はともあれ、部屋を片付ける事自体には了承して貰い、彼女の部屋へと向かう。重巡寮の1番奥、其処に鳥海の自室がある。扉の前に立つと、彼女は半ば諦めた様に僕へ問う。

 

「司令官さんも、一緒に片付ける…という事でしょうか。」

 

「うん、ごめん。失礼だとは思うけど、入らせて貰うよ。」

 

「……では、どうぞ。少し散らかっては居ますが。」

 

キィ、と小さな金切音と共に扉が開かれる。

てっきりゴミだらけ、脱いだ服だらけ等を想像していたばかりに、整理された部屋に思わず感嘆の声を漏らしてしまう。

 

「お、綺麗だね。片付ける場所なんて無さそうだけど…」

 

と、其処で違和感に気付く。彼女の、学校から持って来たであろう荷物が見当たらないのだ。決して多くは無いはずだが、ここまで何もないのはおかしい。

 

「ねえ、鳥海。君の荷物は何処に?手ぶらって訳でも無いよね。」

 

「ありません。持って来たのは私の着替えだけですから。」

 

なんて事だ…こんな綾◯レイみたいな部屋で過ごすというのだろうか。あまりにも殺風景過ぎる。

 

「…君も女の子なんだからさ、もう少し女の子らしい部屋にしてみたらどうかな?僕も特に咎めたりはしないからさ。」

 

すると彼女は困った様な、苦い表情を浮かべる。何も難しい事は言ってないと思うんだけど…そういう部屋が苦手なのだろうか。

 

「ですよね…善処します。」

 

怒ったり言い返したりしない辺りを見ると、本当にそう思っているのだろう。"女の子らしく"…彼女の在学中は、もしかしたらそんな暇が無かったのかも知れない。

 

今度、彼女には何か女の子らしい物を買ってあげよう、と思う。それをきっかけに、少女らしい趣味を見つけて貰いたいものだ。

 

 

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